撮影者
監督:具志堅 剛
画面に、映画学校の先生らしき人の声が響いている。「何でも出来るということは、なにもできないということと同じだ。」映し出されているのは主人公の撮った映像。球体をモチーフに視点を変え、角度を変え、動きを変える、めくるめく万華鏡の世界がそこにある。先生の酷評と、自分に内在する創作への不安を打ち消そうとするかのように、主人公はまた遮二無二カメラを回し始めた。一貫したストーリーはなく、そのイメージが監督自身の心象風景を雄弁に語る映像博覧会。
- 1991年/27分/カラー/8mm 英題:A CINEMATOGRAPHER
- 監督・制作・脚本・撮影:具志堅 剛
- 出演:松山 緑