9

監督:久保延明

ブリリアント賞(日活賞)、観客賞

レンタル可能

1999年をひっくり返して6月6日6時1分。そこから始まる9つの物語。出だしは1つ、途中の3つの分かれ道が、それぞれさらに3つに分かれるパラレル・ワールドが展開する。その日、遊び仲間の修やヒメ達は、いつものように集まって、酒を飲みながら他愛ないおしゃべりをして夜明けを迎えた。せっかくだから、とみんなでラジオ体操をしていると修が「誰か今日1日、恋人・文の相手をしてほしい」と言い出す。四六時中、自分にベッタリで友達もほとんどいない文が少しでも人と接することに慣れるよう、また、自分も息抜きができるよう、仲の良い仲間に頼むことにしたのだ。しかし、ヒメ(男。愛媛出身なのでこのあだ名)、しずか(男。苗字が工藤なのでこのあだ名)、田中(男)のうち、誰を選ぶかで運命は大きく分かれる。修は誰を選び、文と3人の男達はどんなふうにその日を過ごすのか?悲劇の回避はそこにかかっている。
フラレた彼女の家に押しかけるヒメ、お気に入りの公衆トイレに連れて行くしずか、文の幼ななじみの家を訪ねる田中。それぞれの愛すべきキャラクターとともに、修と文の性格と関係もさりげなく伝えていく語りロは、軽やかにして秀逸。本当っぽいともウソっぽいとも言えない不思議な人物やエピソードをたっぷり盛り込みながら「もしあの時、○○でなかったら」という人生の分かれ道を、ユーモラスに見せていく。

  • 1999年/115分/カラー/video 英題:9
  • 監督・脚本・編集:久保延明
  • 音楽:二階堂功一 主題歌:砂原光利 撮影・録音:榎本 靖、鴨下隆子、山本浩貴
  • 出演:馬場一慈、星野充香、佐藤鋼生、石塚義高、三上晃次、中村祐子、岩崎英理、堀江亜有子、小久保真理江、棒葉夏江、舘野 聡、川村泰士、横山 毅、日名拓史

レンタル可能作品

料金:15,000円(税別) 貸出フォーマット:ビデオ

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