「第40回ぴあフィルムフェスティバル」コンペティション部門「PFFアワード2018」入選作品発表!
約4か月に及ぶ審査を経て決定した、「第40回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」のコンペティション部門「PFFアワード2018」の入選作品を発表します。
下記18本の入選作品は、9月8日(土)から国立映画アーカイブで開催する「第40回ぴあフィルムフェスティバル」で上映され、9月20日(木)に行われる表彰式にて、最終審査員らにより各賞が発表されます。
なお、今年は映画祭の初日から、動画配信サイト「青山シアター」にて、「PFFアワード2018」入選作品を同時配信します!
■PFFディレクター 荒木啓子より
「自主映画だからこそできること」
について更に深く考え、更にセレクションに時間を費やした2018年です。
自主映画だから、規制はない。何故ならそこには発注者がいないから。
作者自身が、発注者であることへの期待、個々人のアイデアがどう作品に結実していくのか、個々人の他者への距離が、どう作品を彩るのか、の期待、つまり<創作>というものへの期待です。529作品には529種の想像力が開花していることへの期待です。
そして、ご応募くださった皆様には大変お待たせしました。入選作品を発表します。
長編、中編、短編、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション、混ざりました。
第40回ぴあフィルムフェスティバルでは、この18作品を8プログラム構成で上映します。
勿論、多くの強い力を放つ作品があるからこその悩みの時間でした。他に『グッドバイ』『BADDREAM』『食べる虫』『老人ファーム』は長時間の多角的な討議を呼びました。『うたた寝の少女』『ケイタネバーダイ』『びっぐすり~』『なぎさ』『プロジェクトM』は多くの支持者を得ました。『声』『運命線電車』『睡魔を祓う』『の・622』『ファッションランナー』『面接の日』『REAL WORLD』には、熱いファンが生まれました。
ぴあフィルムフェスティバルの会場となる「国立映画アーカイブ」は、通常の映画館ではありません。映画を生んできた国に、少なくともひとつは建立される、映画を保存し、そして、観せる、という「映画の歴史を絶えず刻んでいく」「映画を後世に伝えて行く」ことを使命とする場所です。その大スクリーンで上映されるとき、映画は<映画とは何か>という希望の集約となって輝きます。
この、映画祭ならではの映画体験に、是非ご参加ください。
■「PFFアワード2018」入選作品
*作品名五十音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のものです。
監督:池添 俊 (29歳/大阪府出身/フリーランス)
監督:川尻将由 (30歳/東京都出身/映像制作会社経営)
監督:中元 雄 (26歳/広島県出身/WEBデザイナー)
監督:工藤梨穂 (22歳/福岡県出身/京都造形芸術大学 芸術学部)
監督:野村奈央 (23歳/静岡県出身/武蔵野美術大学 造形学部)
監督:植木咲楽 (22歳/大阪府出身/京都造形芸術大学 芸術学部)
監督:池田昌平 (33歳/千葉県出身/アルバイト)
監督:芦澤麻有子 (22歳/神奈川県出身/武蔵野美術大学 造形学部)
監督:高階 匠 (28歳/東京都出身/会社員)
監督:小川紗良 (21歳/東京都出身/早稲田大学 文化構想学部)
監督:胡 旭彤 (22歳/中国出身/日本映画大学 映画学部)
監督:松本 剛 (33歳/島根県出身/フリーランス)
監督:亀井史興 (36歳/新潟県出身/派遣社員)
監督:道本咲希 (20歳/大阪府出身/ビジュアルアーツ専門学校大阪)
監督:石井達也 (20歳/茨城県出身/東放学園映画専門学校)
監督:山本 英 (26歳/広島県出身/東京藝術大学大学院 映像研究科)
監督:今津良樹 (32歳/静岡県出身/東京藝術大学大学院 映像研究科)
監督:藤原芽生 (22歳/東京都出身/会社員)
■一次審査通過作品
※作品名五十音順。
『穴を掘る』 監督:矢川健吾 |
『いっちょらい』 監督:片山 享 |
『うたた寝の少女』 監督:山羊博之 |
『運命線電車』 監督:栗原 開 |
『おそろし村』 監督:加藤正顕 |
『温泉しかばね芸者』 監督:鳴瀬聖人 |
『ガーデンアパート』 監督:石原 海 |
『からっぽの横』 監督:川上知来 |
『キドアンラク』 監督:片岡拓海 |
『極東ゲバゲバ風雲録』 監督:中島悠作 |
『グッド・アフタヌーン』 監督:山本 英 |
『グッドバイ』 監督:今野裕一郎 |
『クマ・エロヒーム』 監督:坂田貴大 |
『ケイタネバーダイ』 監督:中村友則 |
『声』 監督:串田壮史 |
『ゴムの木』 監督:鹿出俊恵 |
『最悪なハタチの誕生日』 監督:佐々木 茜 |
『幸せな家庭』 監督:鈴村 悠 |
『睡魔を祓う』 監督:高島優毅 |
『席のむこう』 監督:丹野幸一郎 |
『Z-a-Z』 監督:横山源二 |
『背中に歌う』 監督:植松眞人 |
『線香花火』 監督:菊地美咲 |
『前後左右○□』 監督:脇田颯人 |
『その消失、』 監督:狩野比呂 |
『Songs All Unsung』 監督:Kanne Vee |
『大回転ワゴン撃ち』 監督:並河信也 |
『食べる虫』 監督:金子由里奈 |
『注射針をブルーシートで』 監督:小宮山みゆき |
『Tokyo 2001/10/21 22:32-22:41』 監督:奥山大史 |
『弔』 監督:ムラマツ健太 |
『なぎさ』 監督:古川原壮志 |
『2月29日』 監督:香西 怜 |
『の・622』 監督:横川寛人 |
『バージンロード』 監督:長谷川裕加 |
『灰色』 監督:鈴木康太 |
『BADDREAM』 監督:宇佐美 基 |
『Happybirthday Raymond』 監督:渡邉高章 |
『花の上』 監督:林 暢彦 |
『パンクロックベイビー』 監督:吉田麻希 |
『びっぐすり~』 監督:湯淺 士 |
『ファッションランナー』 監督:小野峻志 |
『不毛』 監督:余 暁瑞 |
『プロジェクトM』 監督:千葉大輝 |
『亡霊は笑う』 監督:石川泰地 |
『窓際の部屋』 監督:池田昌平 |
『みそら』 監督:黒澤悠大 |
『昔の恋人』 監督:道本咲希 |
『向こうの家』 監督:西川達郎 |
『面接の日』 監督:西 貴大 |
『戻る場所はもうない』 監督:笹井歳春 |
『葉子のこと』 監督:山西竜矢 |
『夜のテニスコート』 監督:羽蚋拓未 |
『夜の果て』 監督:佐藤安稀 |
『REAL WORLD』 監督:清水 遼 |
『リビング』 監督:十城義弘 |
『REC』 監督:鹿草正軌 |
『老人ファーム』 監督:三野龍一 |
『惑乱』 監督:直井佑樹 |
■「PFFアワード2018」セレクション・メンバー
青木希羅(IT企業社員) | 荒木啓子(PFFディレクター) |
五十嵐耕平(映画監督) | 江村克樹(PFFスタッフ) |
尾形友利亜(映画会社社員) | 小原 治(映画館スタッフ) |
神原健太朗(映画イベント主宰) | 木村奈緒(フリーライター) |
佐藤杏奈(映画館スタッフ) | 杉浦真衣(書店員) |
長井 龍(レコード会社社員) | 中山雄介(PFFスタッフ) |
新谷和輝(中南米映画研究者) | 原 武史(レンタルビデオ店スタッフ) |
安川有果(映画監督) | 結城秀勇(ライター・映写技師) |
*敬称略。五十音順
■応募作品・入選作品データ
【入選作品データ】
入選本数 ... 18本
年齢 ... 平均:25.9歳 最年少:20歳 最年長:36歳
男女比 ... 男性(10本):55.6% 女性(8本):44.4%
上映時間 ... 平均:44.2分 最短:7分 最長:110分
【応募全体データ】
応募本数 ... 529本
年齢 ... 平均:30.0歳 最年少:13歳 最年長:67歳
男女比 ... 男性(414本):78.3% 女性(115本):21.7%
上映時間 ... 平均:35.2分 最短:1分 最長:205分
「第40回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」
【会期】2018年9月8日(土)~22日(土) ※月曜休館
【会場】国立映画アーカイブ(旧 東京国立近代美術館フィルムセンター)