上映作品
名作に、先達に学ぶ、これからの映画
PFF講座シリーズ 映画のコツ
「映画の力」を紹介し続けたい。「映画のコツ」はそこから始まった企画です。
「ある映画人がある重要な映画を個人的なテーマで選択し、その映画を上映後敬愛する人物と対談する」
これが本プログラムの基本構造です。
9月22日[金] 18:30~
山戸結希監督が塩田明彦監督に尋ねる
「みずみずしさの映画術」山戸監督が偏愛する映画『月光の囁き』上映後、塩田監督作品のみずみずしさを生み出す映画術を探る。新しい映画道はどこにある?「集え悩める女の子たち!」な予感がする時間。
参考上映作品
『月光の囁き』
[1999年/日本/カラー/100分] ※35mmフィルムで上映。
監督・塩田明彦/脚本:西山洋一/原作:喜国雅彦/撮影:小松原茂/美術:安宅紀史
出演:水橋研二、つぐみ、草野康太、井上晴美、関野吉記マゾ的嗜好を持つ男と、それに嫌気が差しながらも離れられない女の異色の青春エロス。屈折し抑圧された少年少女の痛みを見事に描き切った監督の手腕が光る。『ファララ』(83年)でPFFに入選した塩田監督の長編映画デビュー作。
ゲスト紹介
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山戸結希Ū-ki Yamato
2012年、『あの娘が海辺で踊ってる』でデビュー。『Her Res ~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』がPFF2012に入選。監督作に『おとぎ話みたい』(13-14)、『溺れるナイフ』(16)。RADWIMPS、乃木坂46などのMVを監督。
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塩田明彦Akihiko Shiota
1961生まれ。代表作に『月光の囁き』(99年)『どこまでもいこう』(99年)『害虫』(02年)『抱きしめたい・真実の物語』(14年)など。最新作『風に濡れた女』(16年)で第69回ロカルノ国際映画祭若手審査員賞を受賞。
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9月24日[日] 11:00~
原恵一監督と橋口亮輔監督が映画の神髄を探る
「天才・木下惠介は知っている」今、また木下惠介作品発見が始まる。先の大戦とその後の高度成長、現在へと続く日本の変化と個人の姿を映画とテレビで物語り続けた天才を観て、語る、ふたりの監督の映画愛が炸裂する!
※新垣弘隆プロデューサーの登壇が、急遽決定致しました。
参考上映作品
『永遠の人』
[1961年/日本/モノクロ/107分] ※35mmフィルムで上映。
監督・脚本・製作:木下惠介/製作:月森仙之助/撮影:楠田浩之/美術:梅田千代夫/音楽:木下忠司
出演:高峰秀子、加藤 嘉、佐田啓二、野々村 潔、仲代達矢名匠・木下惠介が阿蘇の大自然を背景に描く、旧家の息子の妻にさせられた女の四半世紀にわたる究極の復讐劇。高峰秀子と仲代達矢の火花散る演技。田村正和デヴュー。米アカデミー賞外国語作品賞ノミネート作品。
ゲスト紹介
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原 恵一Keiichi Hara
1959年、群馬県出身。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)で大人も楽しめるアニメを確立。主な作品『河童のクゥと夏休み』(07年)、『百日紅~Miss HOKUSAI~』(05年)など。
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橋口亮輔Ryosuke Hashiguchi
1962年、長崎県出身。92年、デビュー作となったPFFスカラシップ作品『二十才の微熱』が劇場記録を塗り替える大ヒット。最新作『恋人たち』(15年)では、国内の映画賞を総なめにした。主な作品は『ハッシュ!』(01年)、『ぐるりのこと。』(08年)など。
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新垣弘隆Hirotaka Aragaki
2003年、松竹(株)入社。現在、映像企画部映画企画室プロデューサーを務める。木下惠介生誕100年記念映画『はじまりのみち』(13年/原 恵一監督)で初プロデュース。その他、『日本のいちばん長い日』(15年/原田眞人監督)、『秘密 THE TOP SECRET』(16年/大友啓史監督)等を担当。
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