上映作品
コンペティション
PFFアワード2017
映画を志す若者たちが自主的に完成した映画を、より広くより多くの観客に紹介するコンペティション。
ここから、次代の映画監督たちが生まれます。誰よりも早く新しい映画の才能に出会える場所がここに!
最終審査員PFFアワード2017のグランプリ・準グランプリ、審査員特別賞を決定する5名の審査員の方々です。
9月16日[土] 17:30~ / 27日[水] 11:00~
プログラムH
『あみこ』
[2017年/カラー/66分]
監督・脚本・編集:山中瑶子/撮影:加藤明日花/録音:岡崎友理恵/音楽:大堀翔太郎/制作:高橋寿里
出演:春原愛良、大下ヒロト、峯尾麻衣子、長谷川愛悠、廣渡美鮎、阿部悠季乃、金子銀二女子高生あみこは、アオミ君に対して崇拝に近い特別な感情を抱く。しかし、ある日彼は家出をする。あみこの時に斜に構え、時に自虐的な、脳内一人漫才が鮮やかに炸裂する!
監督紹介
山中瑶子Yoko Yamanaka
1997年生まれ、長野県出身。日本大学芸術学部映画学科に入学し、映画制作を学ぶ。同校を休学中に、本作の脚本を書き始める。本作の制作にあたり、スタッフ・キャストをSNSで探し出した。
好きな映画監督/エドワード・ヤン、ハル・ハートリー9月17日[日] 14:30~ / 21日[木] 11:00~
プログラムD
『うつらうつら』
[2017年/カラー/36分]
監督・脚本・編集:高橋カンナ/撮影:廣瀬有紀/録音:佐々木竜彦/照明:芳賀陽平/助監督:松枝 風
出演:椎名琴音、國重佳奈、木田賢太郎、加藤将太、ミズ・テツオ友達、恋人、家族とも仲良くし、特に問題があるわけでもない日々を過ごす。話す程でもないが、話さないと少し苦しい。壁をジーっと見つめる時の、あの気持ちを掬い上げてくれるよう。
監督紹介
高橋カンナKanna Takahashi
1994年生まれ、東京都出身。大学入学後、知人の撮影を手伝ったことを機に、映画制作を始める。多摩美術大学造形表現学部のデザイン学科所属ながら、別学科である映像演劇学科の学生にも協力を仰ぎ、本作を完成させた。
好きな映画監督/伊丹十三、アキ・カウリスマキ9月19日[火] 14:30~ / 23日[土] 14:30~
プログラムE
『円の網』
[2017年/カラー/48分]
監督・脚本:本村花菜/撮影:立川英里/編集:三石啓子/録音:榊原悠斗/制作:松川眞央
出演:鈴木睦海、竹本みき、風呂本諒亮、昇 良樹、大木康平姉と妹、姉の恋人3人で幸せに暮らしていた…が姉は、恋人と妹に異変を感じる。_妹に対する嫌悪感と、姉に対する歪んだ愛情。姉妹の絆が、あざとい可愛さでちょっぴりホラーに!
監督紹介
本村花菜Kana Motomura
1992年生まれ、鹿児島県出身。多摩美術大学入学後、友人の作品の制作を手伝ううちに、自らも監督・脚本を手掛けるようになる。本作が3本目の監督作品。現在は映像ポストプロダクションで働いている。
好きな映画監督/フランソワ・トリュフォー9月17日[日] 17:45~ / 21日[木] 14:30~
プログラムC
『同じ月は見えない』
[2017年/カラー/105分]
監督・脚本・撮影・編集・録音:杉本大地/撮影補助:奥 慎之介、近藤耀司、岩崎志門
出演:先崎帆南、勝倉悠太、土橋昂之助、竹田蓮瑠人、石河麻瑚、杉本大地、池田剛紀、下瀬太陽、小山友也、一ノ公明センは自分のやりたいことを探すが、上手くゆかずに心折れ、元恋人のもとへ。けれども、そこでも寂しさは増すばかり。静かに染み渡るようなセンスの良さで”孤独”を突きつける。
監督紹介
杉本大地Dauchi Sugimoto
1993年生まれ、東京都出身。東京造形大学在学中、課題をきっかけに制作した『あるみち』がPFFアワード2015でグランプリを受賞。同作は、ベルリン国際映画祭で史上最年少の長編作品として上映された。
好きな映画監督/エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン9月17日[日] 11:00~ / 20日[水] 15:00~
プログラムB
『かえりみち』
[2017年/カラー/48分]
監督・編集・撮影:大浦美蘭/撮影:大浦 仁、大浦久美子、大浦葉奈/音楽:合田口 洸/撮影協力:沼能奈津子/制作指導:永田浩三/協力:武蔵大学永田ゼミ
出演:大浦美蘭、大浦 仁、大浦久美子、大浦葉奈、ぐり、沼能奈津子、沼能智子、大浦常子震災後、離れ離れに暮らす自らの家族を記録する。年月が経ち、帰れなかった家へ行くが…。原発問題・将来・家族、目まぐるしく変化する環境に晒される私たちに帰るところはあるのか。
監督紹介
大浦美蘭Miran Ooura
1994年生まれ、福島県出身。高校で放送部に入部したことをきっかけにドキュメンタリー制作を始める。武蔵大学入学後も制作を続け、本作が卒業制作作品となる。現在はテレビ局でディレクターとして働いている。
好きな映画監督/森 達也、山戸結希9月17日[日] 14:30~ / 21日[木] 11:00~
プログラムD
『狐のバラッド』
[2017年/カラー/85分]
監督・脚本・撮影・編集・録音:藤田千秋/音楽:バケツドラマーMASA/撮影・録音補助:上田洸太、八木直人、田口隆太、佐藤えり子、杉本大地/照明補助:大西成明/現像指導:太田 曜
出演:藤田千秋、藤木北斗、藤田 都、セーラちゃん、藤田文代、上田洸太、五代雄介、藤巻 優、岩井 巧、清水奈美、佐藤季子、岡田健斗、大西成明、八木直人、小柳 翔、堀部真奈、小泉紗希、田口隆太、佐藤睦美、前田真理子、DOA THI HAI、DANG THANH HUYEN、HOANG THI TUYET、仏滅氏、karuma、池 浩一、上島沙織、並木久美子、安井真央、真崎滉大、青山純子、後藤玲子、橋本早記、橋本美和卒業制作が進まず、母から実家を継げと言われ、少し憂鬱な千秋。しかし、旧友・北斗との再会で心が揺れ始める。罵倒したくなる地味に嫌な毎日なのに、なぜか笑えてくるシュールさ。
監督紹介
藤田千秋Chiaki Fujita
1990年生まれ、熊本県出身。大学入学を機に映画制作を始める。1年生の頃に挫折を経験し、映画制作を諦めるも、『あるみち』(杉本大地監督)の撮影を手伝い、再び映画制作を始める。現在はCGデザイナーとして働いている。
好きな映画監督/北野 武、横浜聡子9月19日[火] 18:00~ / 27日[水] 14:45~
プログラムA
『子どものおもちゃ』
[2017年/カラー/52分]
監督:松浦真一/撮影:高垣直人/製作主任:岡﨑美紅/美術:松本真太朗/音声:家﨑 大/助監督:阿部真佑、佐藤雅志/ガンエフェクト:マッドポリス/製作:豊田 柚、片山みのり
出演:神保舜莉紋、横路周東、奥田晟士、佐伯礼樹、平田宙大、井上 陽、真弓、吉田青弘大人にバレないよう、小学生がモデルガンで遊び始める。ただのお遊びだったはずが、徐々に激しさがエスカレートしてゆく。子どもを見た気がしない!程のハードボイルドさが新感覚。
監督紹介
松浦真一Matsuura Shinichi
1989年生まれ、大阪府出身。立命館大学映像学部卒業。大学入学後、映画部に入部し、映画制作を始める。大学卒業後は、明治時代から創業する古本屋でアルバイトしながら、自主制作を続けている。
好きな映画監督/ジャン=ピエール・メルヴィル、ジャッキー・チェン9月19日[火] 18:00~ / 27日[水] 14:45~
プログラムA
『さようなら、ごくろうさん』
[2017年/カラー/43分]
監督・脚本・編集:城 真也/撮影:奥山大史/録音:藤本英志郎/照明:斎藤成郎/制作:中島佳昭
出演:あらい 汎、りょうた、前原瑞樹、小田 篤、三田りりや小学校の警備員を退職した男。しかし男は夜になると、学校へ忍び込もうとする。一体、何があるのだろうか。夜の学校はちょっぴり怖くて、優しくて、狂っている。
監督紹介
城 真也Masaya Jo
1993年生まれ、東京都出身。早稲田大学入学後、仲の良かった友人と映画制作を始める。映画サークルや、映画美学校などの経験を経て、早稲田大学の授業である「映像制作実習」で本作を制作した。
好きな映画監督/モンテ・ヘルマン、青山真治9月19日[火] 11:00~ / 21日[木] 18:15~
プログラムF
『情操家族』
[2017年/カラー/83分]
監督:竹林宏之/脚本:今橋 貴/撮影:城田 柾/編集:小林淳之介/録音:伊豆田廉明/プロデューサー:池本遼太郎、井前裕士郎/照明:上野陸生/美術:侯捷/衣装:栗田珠似/整音:清水裕紀子/サウンドデザイン:内田雅巳/助監督:西川達郎、大杉拓真/製作主任:林 宏妍、鈴木麻衣子/ヘアメイク:橋本申二、中 麻衣子
出演:山田キヌヲ、韓 英恵、遠藤史人、松田北斗、川瀬陽太、柳谷一成、諏訪敦彦小学校教諭の今日子。息子との仲も良好、仕事もテキパキこなす。しかし、息子の万引き発覚により、今日子の“情操”が崩れてゆく。共感ではない何か、を追求した新しい形の家族。
監督紹介
竹林宏之Hiroyuki Takebayashi
1988年生まれ、福岡県出身。明治学院大学入学後、映画史を専攻し、サークルの先輩の影響で映画制作を始める。本作は、東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品として制作された。
好きな映画監督/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ9月17日[日] 11:00~ / 20日[水] 15:00~
プログラムB
『赤色彗星倶楽部』
[2017年/カラー/82分]
監督・脚本・編集:武井佑吏/撮影・編集:渡邊雅紀/助監督:高良 嶺、羽鳥 稜/音楽:笠野孝介/美術:荒木裕子、小寺加菜、首藤 凜/車両:伊佐山慶太、佃 直樹
出演:羽馬千弘、手島実優、櫻井保幸、ユミコテラダンス、平山輝樹、ひと:みちゃん、三輪和音、山口陽二郎、神崎みどり赤色彗星の到来に、天文学部は彗星核を作ろうと画策。蒸し暑い中、部員である順は鬱屈した気分を晴らすように取り組むが…。嵐の前の静けさにワクワクした瑞々しい記憶を思い起こす。
監督紹介
武井佑吏Yuri Takei
1992年生まれ、群馬県出身。高校生の頃から、地元のミニシアター、シネマテークたかさきに通い詰める中で、映画制作を志す。大学進学を機に、サークルで映画制作を始める。現在は映像制作会社で奮闘中。
好きな映画監督/大林宣彦、アキ・カウリスマキ9月19日[火] 14:30~ / 23日[土] 14:30~
プログラムE
『沈没家族』
[2017年/カラー/72分]
監督・撮影・編集・録音:加納 土/撮影:鯉沼愛実、葛西峰雄、田口 幹加納 土は、共同保育によって育てられた。自身が過ごした場所へ、出会った人達に会いに行く。”家族”とは何だろう?漠然とした疑問を抱きながら、冷静に大事に記録しようとする。
監督紹介
加納 土Tsuchi Kanoh
1994年生まれ、東京都生まれ。武蔵大学入学後、3年生の時にドキュメンタリー制作ゼミに入り、卒業制作作品として、本作の撮影をスタートする。自らカメラを持ち、自身に関わっていた人たちを撮影した。
好きな映画監督/森 達也、原 一男9月17日[日] 17:45~ / 21日[木] 14:30~
プログラムC
『春みたいだ』
[2017年/カラー/33分]
監督・脚本・編集:シガヤダイスケ/撮影:三代郁也/録音:吉武 瞳/助監督:鷲尾温志/制作:志筑 司、渡辺悠太/撮影助手:酒井 馨/録音助手:井沢佳代
出演:五十嵐拓人、古矢航之介、川上一輝、望月美里恋人であるシンに不信感を抱いたカズは、元恋人タカシのもとへ。しかし、彼に家庭があることが分かり、カズは居場所がなくなる。照れず、脇目も振らず、ただひたすらに“愛”を描く。
監督紹介
シガヤダイスケDaisuke Shigaya
1994年生まれ、神奈川県出身。高校時代に園 子温監督の『ヒミズ』に感動し、映画制作を志す。大学進学後は、短編作品を中心に多数制作。現在はフリーの映像ディレクターとして活動している。
好きな映画監督/ガス・ヴァン・サント、ロウ・イエ9月19日[火] 18:00~ / 27日[水] 14:45~
プログラムA
『風船』
[2017年/カラー/27分]
監督・脚本・撮影・編集・録音:中尾広道/美術:花堂達之助/音楽:波多野敦子
出演:中尾広道ベランダで植物を育て、燕の巣を見つけ、うどんを食べ、それらを顕微鏡で見つめる男。ひっそりと着実に日々を過ごす中で、小さな世界が心地よく新しい場所へと連れ出してくれる。
監督紹介
中尾広道Hiromichi Nakano
1979年生まれ、大阪府出身。友人の撮影を手伝ったことをきっかけに、自分でも映画を撮り始める。可能な限り、自分一人の力でつくるスタイルで作品制作を続けている。『船』がPFFアワード2015に入選。
好きな映画監督/ウディ・アレン、フランソワ・トリュフォー9月20日[水] 11:00~ / 23日[土] 18:00~
プログラムG
『ブンデスリーガ』
[2017年/カラー/65分]
監督・脚本:太田達成/脚本:木村孔太郎/撮影:深谷祐次/美術:岡田明彩子/サウンドデザイン:新井希望/照明:井前隆一朗/編集:坂本悠花里/プロデューサー:勝山侃洋
出演:金子祐史、青坂 匡、圓谷健太、亀井史興、安楽 涼、麻野貴士久しぶりの母校。誰もいない体育館で思いきり手を伸ばす。そして天井を見る。やはり、あの体育館に違いない。あの頃と同じ場所だけど、あの頃とは違う。時間が変えた僕等について。
監督紹介
太田達成Tatsunari Ota
1989年生まれ。宮城県出身。理系の大学に通っている中で、映画制作に出会う。その後、東京藝術大学大学院映像研究科に進学し、修了作品として本作を制作した。現在は映像制作会社に所属。
好きな映画監督/森田芳光、エドワード・ヤン9月20日[水] 11:00~ / 23日[土] 18:00~
プログラムG
『やさしいフルスイング』
[2017年/カラー/75分]
監督・脚本:尾崎 健/撮影・編集:中田拳太/録音:高木佐世子/プロデュース:柘植勇人/製作:村上由規乃
出演:藤井久志、米川 幸 リオン、田中志朋、竹橋 団、田端奏衛もう一度野球をしたい元高校球児、24歳のトラオ。当時のチームメイトに声を掛けるが誰もしたがらない。大人になった自分は全力で生きてるのか、そんな思いを胸にバットを振り切る。
監督紹介
尾崎 健Ozaki Takeru
1992年生まれ、兵庫県出身。京都造形芸術大学で映画制作を学ぶ中で、2度にわたる卒業制作選考会で選外になるも、奮起して本作を制作した。上映企画や、助監督として制作に携わっている。
好きな映画監督/小津安二郎、ジム・ジャームッシュ9月19日[火] 11:00~ / 21日[木] 18:15~
プログラムF
『蝋石』
[2017年/カラー/29分]
監督・撮影・編集・録音:門脇康平
出演:門脇康平、村松章太郎、板野 誠、関口隆志、上野 匠、関口美恵子蝋石で近所のいたる場所に落書きをする少年。何となく過ごし高校生になった時、人生を変える一冊の本に出会う。本当アホだけど!憎めなくて、クソ真面目で愛らしい男について。
監督紹介
門脇康平Kouhei Kadowaki
1996年生まれ、埼玉県出身。東京藝術大学美術学部に入学後、主に絵画を描いていたが、映像での表現を考え始める。約6か月の制作期間のうち、半分が絵コンテを描く時間にあてられた。本作が初監督作品。
好きな映画監督/押井 守、リドリー・スコット9月16日[土] 17:30~ / 27日[水] 11:00~
プログラムH
『わたしたちの家』
[2017年/カラー/80分]
監督・脚本:清原 惟/脚本:加藤法子/撮影:千田瞭太/編集:Kambaraliev Janybek/サウンドデザイン:伊藤泰信、三好悠介/プロデューサー:池本凌太郎、佐野 大/照明:諸橋和希/美術:加藤瑶子/衣装:青木悠里/助監督:廣田耕平、山本 英、川上知来/音楽:杉本佳一
出演:河西和香、安野由記子、大沢まりを、藤原芽生、菊沢将憲、古屋利雄、吉田明花音、北村海歩、平川玲奈、大石貴也、小田 篤、律子、伏見 陵、タカラマハヤこの家には二つの世界がある。母と娘の暮らし、そして女二人の暮らし。それぞれの世界が交錯し、徐々に混乱が生まれてゆく。それらが繋がったとき、一体何が起こるのだろうか。
監督紹介
清原 惟Yui Kiyohara
1992年生まれ、東京都出身。高校時代に友人と映画制作を始める。武蔵野美術大学で製作した『暁の石』と『ひとつのバガテル』が、14年、15年にPFFアワードに入選。本作は、東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品。
好きな映画監督/ジャック・リヴェット、シャンタル・アケルマン