本年「PFFアワード2013」には、511作品の応募をいただきました。4か月の審査期間を経て厳選された16作品から、あなたのための1作品に遭遇してください。21世紀の自主映画、驚くほどのエンターテインメントです。
「PFFアワード」についての詳細は、「PFFアワードについて」をご覧ください。
記憶が染みついた大切な家から、一歩踏み出す
[2013年/92分/カラー]
監督・脚本・編集・音楽:加藤拓人/撮影:風間太樹/録音:中島 唯/助監督:岡 達也/ライン・プロデューサー:会田梨紗
出演:佐藤広也、細川 唯、茅根利安、柴崎真寛、佐々木一夫、加藤昭弘、カジカ哲平
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蒸発した父が借金と共に残した一軒家に一人暮らす青年と、そこに集まってくるどこかに欠落を抱えた人々。問題の解決でも傷の修復でも復興でもなく、現在の都市の風景をただ見つめる先に、「それから」が見えてくる。
1990年生まれ。宮城県出身。東北芸術工科大学映像学科卒業。
現在はフリーの演出部。本作品は仙台の劇団の人たちを中心にキャスティングして出身地でもある仙台で撮影。ラスト近くに出てくる街を見下ろす丘は昔から知っている場所で、この映画を表すワンシーンとして最適なロケーションだと思い撮影しました。主人公のふがいない父親には自分の父親を重ねています。自分のこれまでの人生、そして3月11日の震災、それらは切り離せないものとしてこの作品の根底に流れています。
【繰り返し観ている作品】『青い春』(01年)/【最近観て面白かった作品】『横道世之介』(12年)
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