本年「PFFアワード2013」には、511作品の応募をいただきました。4か月の審査期間を経て厳選された16作品から、あなたのための1作品に遭遇してください。21世紀の自主映画、驚くほどのエンターテインメントです。
「PFFアワード」についての詳細は、「PFFアワードについて」をご覧ください。
周りの人間すべてが許せない。無職男の虚勢と孤高のブルース
[2013年/63分/カラー]
監督・脚本・撮影・編集:伊藤裕満/撮影:酒井 潤/録音:豊嶋晃子/タイトル:奥定正掌/整音:新垣一平/ヘアメイク:渡邊 茜/制作:成冨佳代
出演:中村無何有、太田順子、山本隆世、上原奈美、伊澤恵美子
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30過ぎで無職の男がやがて孤独へと至る様を、長回しを用いてわずかなシーンで描く。臨場感溢れる人間のやり取り、不意に口を出た言葉や沈黙が、暴力的に突き刺さる。それを的確に捉えた映像設計も素晴らしい。
1976年生まれ。新潟県出身。映画美学校フィクションコース高等科修了。
東京造形大学時代や大学卒業後に何本か撮っていますが、誰からも要請なく撮ったのはこれが初めてで、自分の話を描いてみようと思ったのもこれが初めてです。自伝的というより、家族や他人との距離の取り方がどうやらまわりの人達と自分は違うらしいと気づいたのをキッカケに「もし自分がこういう事態に巻き込まれたらどうするだろう」というところから発想。それと「嫌な奴」を描いてみたい、描いてみようと考えました。
【繰り返し観ている作品】『ヤンヤン 夏の想い出』(00年)/【最近観て面白かった作品】『ザ・マスター』(12年)
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