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親しい人からCDを借りた時、相手の「いつでもいいよ」という言葉に甘えてしまって、なかなか返さないことがある。
どこかうしろめたさを感じながらも、友達なんだからこんな事ぐらいで嫌われないだろうという妙な自信を持っている自分に気づく。『犬猫』のスズとヨーコを見ていると「結局返せなかった」時の気持ちが思い起こさせられる。
スズとヨーコは、お互いに「本を返しそびれた」ぐらいのひどいことを相手にしておきながら、そのくせうしろめたさに堪えきれずささやかな償いをする。それは犬の散歩のバイトを代わってやるとか洗濯物をとりこんでやるぐらいのことだ。
複数の感情を併せ持った2人の関係、それは映画『犬猫』そのものであり、とてもささやかな出来事の連続で描かれていく。
けれども、主人公達は物語のはじめと終わりでは明らかに違う場所に立っている。相反する感情の間を行き来しながらわずかに前進している。
2人の背中は強い風に吹き飛ばされてしまいそうなほど、頼りなげではあるが、時として少しだけ凛々しい……そのうち忘れてしまうかもしれないけど。 |
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「ながらくお世話になりました。私、これでおいとまさせていただきます」ある日突然スズは、一緒に暮らしていた古田のもとを去る。ぽかんと見送る古田。何がどうしてこうなったのか?
ともかく、恋人同士だったふたりの関係は終わったのだ
行くあてのないスズは、女ともだちのアベちゃんの部屋に転がりこもうとする。が、アベちゃんは明日から中国へ旅立つところ。
半年のあいだヨーコが留守を預かって住む約束がすでにかわされていた。
スズとヨーコは中学時代からの知り合い。なぜがいつも同じひとを好きになるので嫌い合っていた仲だ。
ひとつ屋根の下で暮らすなんて、できるのか…?女ふたりと二匹の猫の暮らしはこうして波乱への予感たっぷりに始まった。
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なんとか平和な日々が続くと思いきや、ある日ヨーコは、秘かに想いを寄せていた三鷹くんが、自転車の後ろにスズを乗せて走り去るのを見てしまう。
それどころか部屋に三鷹くんを上げ、いそいそ夕食なんか作っているスズ。
飛び出したヨーコは、さまよううちに古田のアパートへ。「今日、泊めて。なんにもしないから」。
それぞれに独りぼっちの夜を過ごすことになるスズとヨーコ。すれちがった一夜が、ふたりの女のあいだの距離と温度を少しだけ、だが確実に変えていた……。
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矢口史靖(映画監督)
監督の井口さんとはもう長いつき合いです。初めてあったのはおよそ10年前。『裸足のピクニック』の時に効果音を作ってもらったのがきっかけで、『バードウォッチング』の時は録音部として、ワンピース『祝辞』では出演までしてもらいました。そんな井口さんが監督をすると言う。しかも僕に出演してくれと言う。前述のことから、勿論断る訳にはいかないのでちょっとだけ出ています。なので井口さん、また何かあったら手伝ってね。
大槻ケンヂ(ミュージシャン)
その後巨匠となる監督の作品に早々と出会ってしまったなって感じ!いいなぁ。でも話としてはかなり眠かったので、次は裸とドンパチを入れて欲しいです。
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第23回ぴあフィルムフェスティバル/PFFアワード2001 企画賞(TBS)受賞
[監督]井口奈己
[撮影・録音]鈴木昭彦
[プロデューサー]井口健子
[出演]小松留美・塩野谷恵子・鈴木卓爾
[イラスト]落合恵
[デザイン]前田淳ニ
[製作]オンナコドモフィルムズ
[配給]オンナコドモフィルムズ/ぴあ
[提供]PFFパートナーズ=ぴあ/TBS/TOKYO FM/日活/IMAGICA
●2000年/8ミリ/カラー/84分 |
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| ●2002年3月23日〜4月12日 中野武蔵野ホールにてレイト上映 |
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