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 監督、李 相日(リ・サンイル) 関係ねえよ、俺はオレだ。
 
監督写真1974年生まれ。小中高と横浜にある神奈川県朝鮮学校に通う。卒業後、神奈川県大学に入学。在学中、映画製作・配給会社シネカノンの代表・李鳳宇氏の紹介で撮影現場を経験。

『卒業を前にしたら結局、やりたいことも入りたい会社もないとわかったから、映画の世界でやっていこうと覚悟を決め』、大学卒業後、日本映画学校に入学。そして、映画を志してたった3年目にしていとも簡単に、プロ顔負けの完成度の高さで『青〜chong〜』を監督してしまった。

『偏差値20ぐらいしかなかったんじゃないかな、俺たち』という自身の学生時代をベースにした本作は、一般的には、なじみの少ない朝鮮学校を舞台にしてはいるものの、大きな展開も派手な演出もなく、淡い青春を絶妙の間合いで笑い飛ばしながら、物語がたんたんと進んでゆく。

『何をいいいたいのか一生懸命考えなくてはならないような、凝った映画を創ろうとは思わない。きちんとしたストーリーのある映画で、観ている間はとにかく楽しんでもらいたい、そのあと初めてテーマが伝わるのだと思う』

ごく普通の出来事をオーソドックスに描き、そして何かを強烈に人の心に残す。それが一番難しいことをよく知っていながら、李相日監督はあたりまえのように言い放つ。とがった知性をユーモアでくるみ、新鮮なエンターテインメント作品を次々と発表しそうな予感のする李相日監督。『関係ねえよ、俺はオレだ』とつぶやきながら。

[TEXT:徳永京子]


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