PFFがロバート・アルトマン、ダグラス・サーク、クリント・イーストウッドに続いて贈る「アメリカの輝ける才能」シリーズ。ゴダール、ヴェンダース、ファスビンダー、スコセッシらが惚れた異才(偉才)フラー。その誰にも真似できないエモーション!
日本初上映作品
発表から40年あまりを経て遂に日本に登場!アメリカから国際犯罪組織を追いかけドイツで孤軍奮闘する私立探偵サンディを蠱惑する悪女クリスタ。本物のカーニバルを使っての伝説的なシーンなど、テレビシリーズの一遍となる低予算を逆手に、アナーキーに自由奔放に創りあげた幻の傑作。CANの「VitaminC」をテーマソングに使用するなどドイツらしさも光る?!元犯罪記者フラー得意のクライムサスペンスは、後に本人が小説化し日本でも翻訳された。
1912年生まれ。アメリカ出身。
新聞記者、小説家、映画脚本家などを経て、1949年に『地獄への挑戦』で監督デビュー。ジャーナリスティックな感性や第二次大戦従軍経験を活かし、常に脚本も自身で執筆。強烈な暴力描写・登場人物の心理探究・社会的不正に対する抗議を織り込んだ自由で独特な低予算娯楽作品を大プロデューサーの運営するメジャースタジオ下でありながら数多く生み出し、後年、多くの映画作家に強い影響を与えた。フランスでは特に人気が沸騰。ジャン=リュック・ゴダール『気狂いピエロ』での自身の役以降、ヴィム・ヴェンダース、スティーヴン・スピルバーグら若手監督の作品に俳優として多数の出演も。1997年没。
[1972年/ドイツ/123分/カラー]
監督・脚本:サミュエル・フラー/製作:バヴァリア・アトリエ/プロデューサー:ヨアキム・フォン・メンガースハウゼン/撮影:イエジー・リップマン/特殊効果:カール・バウムガートナー/音楽:CAN
出演:グレン・コーベット、クリスタ・ラング、アントン・ディフリンク、エリック・P・カスパー、ウィリアム・レイ
Restored and funded by UCLA Film & Television Archive Tatort: Tote Taube in der Beethovenstraße (Bild: WDR)