577本の応募作の中から、約4ヶ月もの厳正な審査を経て選出された20作品を、お披露目上映。まずは、気になる1作品から観てみよう!あなたの投票で賞が決まる「観客賞」にもご参加ください。
※審査員、賞一覧、審査方法などPFFアワードの詳細は、「PFFアワードについて」をご覧ください。
タイトルがすべてを物語っている作品だが、同時に大半の観客の予想をおおいに裏切るかもしれないユニークな展開が待っている。こはる(心晴)は幼少時に父親のDVにより両親が離婚、母に育てられた。学校ではいじめを受け、リストカットが趣味。トラウマありありだが、どこまでも前向きな姿が新鮮!
何かと息詰まる日本において、本作の絶妙なユルさがもはや救いに感じられる。いじめ、虐待、リストカット、アイドル…笑って泣けるコメディ・ホラーと言いつつも、意外と現代日本の肖像かも?「怨念」を史上最高にキュートに歌ったデビュー曲は必聴!心に夢を抱き続けるすべての人に薦めたい。死んでからだって夢は叶うんだから、きっとあなたの夢も叶うはず。「せっかく幽霊なんですから、やりたいことやって成仏したいでしょ?」地上初の「幽霊アイドル」スクリーンデビュー!
木村奈緒(フリーライター)
1988年茨城県出身/立教大学 現代心理学部映像身体学科 卒業
子どもの頃から映画、アニメ、ゲーム、小説が好きで、大学受験ではアニメか実写か悩んだ末、立教大学の映像身体学科に入学しました。表現媒体を一本に絞れない性格で、結局大学時代は同人ノベルゲーム制作を一番頑張ってました(笑)。今はアニメ制作会社で働いています。普段アニメ制作に携わっている反動か、実写が撮りたくなり、会社の同僚などにスタッフとして参加してもらって、週末に撮影しました。キャストもつてが全然なかったので、ネット掲示板などを駆使して集めました。
ちょっと世代じゃないんですけど、私は90年代の文化が好きで、援助交際やオウム、オカルト、『新世紀エヴァンゲリオン』とかに惹かれるんです。今回の着想もその辺から来ていますが、そのままだと単に暗くなりがちなので、語り口はポップにしようと努めました。完成度の高い作品とはとても言えないと思うのですが、やりたいことを詰め込んだ作品です。ただいま2作目を鋭意制作中で、映画制作は今後も続けていきたいと思っています。
【繰り返し観ている作品】
『愛のむきだし』(2008年/園 子温監督)、
『紀子の食卓』(2005年/園 子温監督)、
『KOTOKO』(2011年/塚本晋也監督)、
『かしこい狗は、吠えずに笑う』(2012年/渡部亮平監督)
【好きな映画監督】
ポン・ジュノ、M・ナイト・シャマラン、園 子温、塚本晋也、中島哲也、黒沢 清、渡部亮平、山戸結希
[2015年/35分/カラー]
監督・脚本・撮影・編集:井坂優介/撮影:牛嶋心平/録音:久保貴寛/ヘアメイク:みやちひろし、江崎公美/特殊メイク:ゼライ直井
出演:萩原うらら、藍里、小野孝弘、泉水美和子、丸中一大、風見梨佳、深月ユリア、まつじょん