審査員特別賞受賞作品
『僕らの未来』
私が私であることの勇気と光明
性同一性障害に苦しむ優はどう現実を生きる?その切実な悩みが心を強く揺さぶりバンクーバー国際映画祭出品。
2011年/ビデオ/75分/カラー
監督・脚本・撮影・編集:飯塚花笑 助監督:根本 翼 録音:根本 翼、野口裕紀、村上祥子、中島 唯 スクリプター:本間愛実、柳谷朋里 衣装:高森萌未、広井砂希、田中加也子 小道具:鈴木真実子、金森祥子、推名夏未 タイトルデザイン:小川竜由 音楽:佐藤那美 出演:日向 陸、佐藤憲一、小森隆之、福永りょう、犬飼麻友、柴田琢磨、佐藤哲哉、奥山力、阿部将也、佐藤建人、吉田峻太郎
監督:飯塚花笑 (いいづか・かしょう)
20歳・群馬県出身。
「幼年時代から、将来は映画をつくると決めていた」。10代最後の年に、初めて自主映画を制作することになった時、「撮るものは、既に決まっていた」と言う。それは自分が悩んできた問題の軌跡。そして“悩んでいた自分が、一歩前に進めたと感じた瞬間”を映像化することだった。性同一性障害に悩む主人公の物語は、自伝であり、自身のカミングアウトでもある。「今まさに受入れられない現実に直面している人へ、そして15歳だった自分に贈りたい」。スタッフもキャストも映画制作は初体験で、撮影は連日手探りで進められた。現在大学3年生。構想中の次回作は、「占い師に未来を予言されてしまう人の話」だと言う。「“自分の未来はこんなもの”と限定したり、他人に決めつけられると、それが現実になることがある。その先へ進み続けるためには、呪縛を解かなければ」。自らの手で未来を切り開こうとするテーマは、自分自身への挑戦でもあり、その生き方にも重なっている。
- 2011年9月23日(金・祝) 11:00 / 2011年9月29日(木) 14:30
- 2011年12月18日(日) 19:00
- 2012年3月18日(日) 15:30
- 2012年7月3日(火) 15:15
- 2012年7月8日(日) 17:00