第33回ぴあフィルムフェスティバル

第33回ぴあフィルムフェスティバル

JAPAN国際コンテンツフェスティバル

上映作品紹介「PFFアワード2011」

『反芻』

観客をも試す映画の実験

女の子1人と男の子2人。大事・どーでもいい・うそ・ほんと、あやふやな意識の差異にひそむブラックホール。

2011年/ビデオ/117分/カラー
監督・脚本・編集:狩野嵩大 撮影:小笠原 慧 撮影助手:飯田翔太郎 録音:小林賢悟 音響:菊池信之 記録:村上知穂 助監督:古澤 淳 出演:小池麻実、関 充雄、関口アナム

監督:狩野嵩大 (かのう・たけひろ)

24歳。群馬県出身。
現在、東京造形大学の大学院生。これまで、8mmフィルムで短編の実験映像を一人で制作してきた。「実験映画は実験映画を好きな人しか観てもらえない。僕の研究テーマに沿った実験をするためには、劇映画を作る必要があった」。そのテーマである「喪失した現代の物語性」を描いた本作は、男と女が住む一軒家に元住民が訪れるエピソードが、少しずつ形を変えて繰り返される。「ロケは8泊9日の合宿形式。順撮りで1日ワンサークルの撮影を毎日繰り返すことで、俳優の演技が破たんしていくだろうと予想しました。そこを撮りたかった。案の定、3日目には、俳優の演技も自分の演出にも変化が現れて、現場全体の雰囲気が推進力を持った。脚本は未完でしたが、そこから物語が完成に向かい始めたんです」。
大学では諏訪敦彦監督に師事。「今後は、「実験」と「物語」をどう掛け合わせるかに力点を置いた作品づくりをしたい」と語る、どこか科学者的な目線がユニークだ。

動画紹介

上映日時

東京
2011年9月24日(土) 11:00 / 2011年9月28日(水) 11:00
神戸
2011年12月19日(月) 19:00
京都
2012年3月21日(水) 18:15
名古屋
2012年6月30日(土) 13:45
福岡
2012年7月6日(金) 15:45

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