招待作品部門

アルノー・デプレシャン監督特集

緻密な人間心理の観察と、独自の言葉と行動を紡ぐ比類なき演出で、着実にキャリアを積む名匠を
27年ぶりに迎え、初期作品と転換期作品についてじっくり伺います。


協力:東京日仏学院、ムヴィオラ

© 2019 Why Not Productions Arte France Cinéma
Director

アルノー・デプレシャン

ARNAUD Desplechin

1960年、フランス生まれ。91年の短編『二十歳の死』で注目を浴び、92年のカンヌ映画祭に出品された初長編『魂を救え!』以降、カンヌの常連に。日本で初紹介となった92年、そして96年に続き、今回が3度目のPFF来場となる。主な作品に『そして僕は恋をする』(96年)『エスター・カーン めざめの時』(00年)『キングス&クイーン』(04年)『クリスマス・ストーリー』(08年)『あの頃エッフェル塔の下で』(15年)など。新作『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』が、9月15日より公開。

9月、デプレシャン監督作品が続々上映!
レトロスペクティブと最新作の上映で、デプレシャン監督一色に。ご注目ください。
■「第5回映画批評月間フランス映画の現在をめぐってスペシャルエディションアルノー・デプレシャンとともに」
期間:9月8日(金)〜23日(土)
会場:東京日仏学院エスパス・イマージュ
公式サイト
■最新作『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』
9月15日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか、全国順次ロードショー!
公式サイト
©Why Not Productions

『二十歳の死』

1991年/フランス/カラー/50分
監督:アルノー・デプレシャン
出演:ティボー・ド・モンタランベール、ロシュ・レボヴィッチ、
   マリアンヌ・ドニクール、ロランス・コート
徹底した人間観察から、普遍的な感情を描き出す処女作

自殺未遂により昏睡状態になった二十歳の青年パトリック。その知らせを聞き、集まってきた親戚たちのとまどいのひとときが、冷徹に見据えられていく。中編ながら、デプレシャン独特の才能の萌芽を感じさせる集団劇。

ゲスト
(上映前)
アルノー・デプレシャン監督
©Why Not Productions
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『魂を救え!』

1992年/フランス/カラー/139分
監督:アルノー・デプレシャン
出演:エマニュエル・サランジェ、ティボー・ド・モンタランベール、
   ジャン=ルイ・リシャール、ヴァレリー・ドレヴィル
初長編にしてカンヌ出品!青春スパイサスペンス

住み慣れたドイツから、故国フランスの大学への編入するマティアスは、パリに向かう列車内で、何者かによって鞄の中に、ミイラ化した頭部を入れられてしまう。謎解きの面白さと共に、不安な心理を見事に映像化した1本。

©Why Not Productions
©Why Not Productions
©Why Not Productions
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『そして僕は恋をする』

1996年/フランス/カラー/178分
監督:アルノー・デプレシャン
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・ドゥヴォス、
   エマニュエル・サランジェ、マリアンヌ・ドニクール
会話と卓越した映像表現で見せ切る、恋愛映画の金字塔

29歳の大学講師ポールは、付き合って10年になる恋人エステルがいるが、親友の恋人シルヴィアに恋をしていた。さらに、最近出会ったヴァレリーのことも気になる。フレッシュな俳優の魅力を引き出す、監督の手腕に驚愕の傑作。

©Jean-Claude Lother - Why Not Productions
©Jean-Claude Lother - Why Not Productions
©Jean-Claude Lother - Why Not Productions
©Jean-Claude Lother - Why Not Productions
©Jean-Claude Lother - Why Not Productions

『イスマエルの亡霊たち』

2017年/フランス/カラー/134分
監督:アルノー・デプレシャン
出演:マチュー・アマルリック、マリオン・コティヤール、
   シャルロット・ゲンズブール、ルイ・ガレル
豪華キャストで贈るサスペンスフルな三角関係のゆくえ

映画監督のイスマエルは、長年義父とともに、妻カルロッタの失踪に苦悶してきた。新たな恋人シルヴィアと出会い、生きる意欲を取り戻しかけていたある日、突然カルロッタが姿を現し、三人を混乱に陥れていく。

ゲスト
アルノー・デプレシャン監督
聞き手
清原惟監督