東京では、映画学校生とその永遠なるテーマに果敢に挑んだ鈴木卓爾監督、長崎俊一監督のプレミア2作品に加え、映画魂の塊、森崎東監督とフランソワ・トリュフォー監督が映画撮影現場を描く2傑作を上映。名古屋では、名古屋学芸大学の映画プロジェクトとして製作された『唇はどこ?』の名古屋お披露目上映。映画づくりの歓びと苦しみと“何か”を浴びてください!
フランス・ニースの撮影スタジオ。ノイローゼ気味のハリウッド女優、神経質な男優、妊娠がばれてしまった新人女優、そして問題ばかりのスタッフ、キャストたちの人間模様をコミカルに描く群像劇。撮影現場で次々に起こるトラブルをアイデアと機転で乗り越えていく監督役で自ら出演もするトリュフォーの映画愛と情熱が溢れる、今も世界中で愛され続ける名作。73年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞。タイトルの意味もお楽しみに!
1932年生まれ。フランス出身。50年代前半から映画誌「カイエ・デュ・シネマ」に批評を寄稿。長編第1作『大人は判ってくれない』(59年)でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、高い評価を得る。ジャン=リュック・ゴダール監督らとともにヌーベルバーグ時代を切り開き、数々の名作を監督する。84年、脳腫瘍のため52歳の若さで死去。
[1973年/フランス・イタリア/115分/カラー/35ミリ]
監督・脚本:フランソワ・トリュフォー/製作:マルセル・ベルベール/脚本:シュザンヌ・シフマン、ジャン=ルイ・リシャール/撮影:ピエール=ウィリアム・グレン
出演:ジャクリーン・ビセット、バレンティナ・コルテーゼ、ジャン=ピエール・レオ、ナタリー・バイ、フランソワ・トリュフォー
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