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PFFディレクターBLOGRSS

2011/09/20 01:39:56

始まります!

というわけで、9月20日PFF初日がやって参りました。
本日は、映画史に輝く名作『陽気な中尉さん』で始まります。ルビッチをPFFで上映する日が来るなんて、嬉しい!ありがとうフィルムセンター!とワクワクしてる(主催者なのに)私です。
そして追いかけて、ルビッチと成瀬のサイレント作品二本立てプログラムを大盤振る舞い(と自分で言う)!。『陽気な巴里っ子』と『限りなき鋪道』。いつの時代も、山ほど国内外の映画をみて自分の映画を追及していた日本の映画監督たちの息吹、が伝わるプログラムになるといいなと、そんな企画です。ピアノ演奏を柳下美恵さんにお願いしました。

そんな優雅で楽しい午後の後、オープニングナイトには石井裕也監督の最新作『ハラがコレなんで』の特別プレヴューです。『ハラがコレなんで』は仲里依紗さん主演。今回の石井作品は"奇跡"が起こります。11月の公開を前に、海外映画祭からの招待も相次ぐ『ハラコレ』ですが、カナダのバンクーバー国際映画祭では、今年一番面白いアジア映画ということで、アジア映画特集のクロージング上映作品に決定しました!監督もカナダに飛びます。勿論、今夜、PFFにもお越しいただきます。

石井監督と言えば満島ひかりさんとかえってくることが多いわけですが、満島さんも出演なさっている『一命』を先日ひとあし先に拝見しました。今回最終審査員をお引き受けくださった瑛太さんと夫婦役を演じておられます。ご存知のように、こちらは小林正樹監督の『切腹』のリメイク。白黒映画がカラーの3Dになることも話題です。昔、『切腹』にあまりにも驚いた私は、滝口康彦さんの原作を探しました。「異聞浪人記」。同時に、同じ小林監督の『上意討ち』にも茫然として、読みました。同じく原作となった滝口さんの「拝領妻始末」。そして、「江戸時代、暗黒・・・江戸時代ひどい・・・」と思いながら、他の"江戸もの"を通し(池波正太郎、杉浦日向子、藤沢周平などなどなど)「江戸在住の一部の人たちはそうでもない暮らしを得ていたのかも・・・」とも感じ月日が経ちました。
が、今回、『一命』を拝見して、再び甦るあのショック。同時にもっとショックだったのは、「あれ?今って江戸時代とかわらないかも?」という現実。江戸時代が終わって150年が経とうとしているのに、この400年、実際の政治や社会の構造は何も変化してないのでは?と愕然と気づかされる映画でした。『一命』。思わず「カムイ」を読みたくなりました。

なんて、これから公開される映画のことに話してる場合ではないのです!
本日から30日までの10日間(26日月曜日はフィルムセンター休館ですのでご注意ください)展開します第33回PFF、ぜひお越しください。


プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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