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PFFアワード

PFFアワード作品紹介

PFFアワード1997

作品名 監督名 作品名 監督名
審査員特別賞
『餓鬼の季節』
松田 彰 『TIME IS ON MY SIDE』 福島拓哉
『かたつむり』 小嶋宏一 シャンテ賞(観客賞)
『たまこの話』
日置珠子
準グランプリ
『鬼畜大宴会』
熊切和嘉 『東京ポルカ』 小林大児
NTT DoCoMo賞(撮影・照明賞)
『筋肉インフルエンザ』
有馬 顕
市川啓嗣
『PERSPECTIVE OF POWER the movie』 合田健二
グランプリ
『シンク』
村松正浩 WOWOW賞(脚本賞)
『home sweet movie』
古澤 健
『世界の優しい無関心』 今成知之    

応募総数 692本 入選 11本

審査員特別賞

『餓鬼の季節』

監督:松田 彰

大人はいつでも大人だと思うなよ。
それは3年前のことだった。“嫌いになった訳ではない”彼女が家を出て行ってから、タカシの周りでおかしなことが起こり出した。胸がズンとかキュンとかする出来事が続くのだ。だから会社を辞めた。雪が降れば外を走り、思いつけばオリジナルカクテルをつくって、自由気ままに暮らすことにした。しかし“自称・冗談”の笑えないトラブルを次々と起こし、それでもヘラヘラ顔を押し通す彼は、周りから見れば、構って欲しくてわざといたずらをくりかえす子供=ガキのよう。数々のしっぺ返しを受けながら、タカシは出口の見えないトンネルのような苦しい季節を過ごす。そして遂に、彼自身の命に関わる事故を引き起こしてしまうのだった。
時に共に走り、時に俯瞰で捉え、時にあおって、主人公のテンションに負けないライブ感を出すカメラ。その高度な自由さは、主人公が素直になれない心情を雄弁に切り取って見せる。また、山での遭難の様子を撮ったハンディカメラの使い方も効果的で、印象に残る。

1997年/8ミリ/カラー/126分 英題:GAKI NO KISETSU
監督・脚本:松田 彰
撮影:井上直己
出演:松田 彰、井上直己、出町光識、濱矢文夫、仲田直巳、長島 晋、金子 功、清水之女

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:8ミリ

『かたつむり』

監督:小嶋宏一

つの出せ、やり出せ、勇気出せ。
あかねは引っ込み思案で、人とうまくコミュニケーションできない。求職中だが、なかなか仕事も見つからず、一緒に暮らす弟から説教されるほどだ。そんな彼女の趣味は、ひと気のない朝の町を散歩すること。ある雪の朝、あかねは赤いTVを運ぶ男を見かけ、ゴミ捨て場まであとをつける。男がもつ独特の雰囲気に魅かれたあかねは、彼が捨てたTVを持ち帰る。そしてTVを解体、部品からかたつむりのオブジェをつくる。次の日、かたつむりをしのばせたTVをこっそり返そうとしていたあかねは、例の男に見つかってしまう。あわてて引き返そうとした彼女だったが、意を決してTVを男に手渡すのだった。
雪に覆われてひっそりとした町、ひとことも喋らない主人公など、ともすれば寂しさに転じがちな要素が、むしろ暖かなものとして描かれる。それこそが、見過ごされがちなものの中にある美しさを読み取る監督の視線=個性であり、主人公がコミュニケーションを図ろうと一歩踏み出すエンディングに効果的につながっている。

1997年/8ミリ/カラー/18分 英題:KATATSUMURI
監督・脚本・撮影・編集:小嶋宏一
制作:守田敏子 助監督:川嶋由光 録音:三浦 亙 記録:対馬信之、久保吉史 車輌:福士浩悦
出演:松永あかね、佐藤広志、大町敏夫

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:ビデオ

準グランプリ

『鬼畜大宴会』

監督:熊切和嘉

知らぬ間に、狂気は思想と入れ替わる。
学生運動全盛の頃。1つの左翼グループが、薄汚れたアジトに集まっていた。メンバーは、カリスマ・相澤の信奉者たち。相澤は獄中におり、出所までの組織の実権は、彼の恋人・マサミが握っていた。だがそのやり方に信念や展望はなく、アジトの雰囲気は徐々にすさみ始めていた。そして出所間近のある日、相澤が独房で割腹自殺を遂げ、指導者を失った組織は混乱に陥る。そんな時に起きた仲間割れの制裁が、彼らを逆戻りできない狂気と暴力の世界へ暴走させていく。
徹底した70年代の時代考証は見事という他なく、この作品が97年に撮られたこと、監督が74年生まれであることを考えると、執念といっていいほどの迫力を持つ。そこまで監督が70年代にこだわったのは、集団による狂気を描く素材として、学生運動が最適と判断したためだろう。また、和太鼓や尺八の音楽、着物に白塗りなど、日本的な題材の数々が多用されるのも、70年代の日本映画を彷彿とさせる。

1997年/16ミリ/カラー/112分 英題:KICHIKU
監督・制作・脚本・編集:熊切和嘉
共同製作・音響:財前智広 撮影:橋本清明 撮影助手:近藤龍人、山下敦弘 照明:向井康介 記録:前田隼人、金井亜由美 美術:安井聡子 タイトル:沢田まこと 音楽:赤犬
出演:三上純未子、澤田俊輔、木田 茂、杉原敏行、小木曽健太郎、財前智広、橋本裕二

劇場公開
1998年 8月8日~ 東京 ユーロスペース
10月17日~1月23日 大阪 扇町ミュージアムスクエア
11月21日~12月4日 愛知 名古屋シネマテーク
12月14日~ 山形 山形フォーラム
12月26日~ 福島 福島フォーラム
1999年 1月23日~26日 東京 銀座シネパトス
海外映画祭
1998年 第28回タオルミナ国際映画祭
グランプリ
(イタリア)
ベルリン国際映画祭
パノラマ部門
(ドイツ)
2002年 香港国際映画祭 (香港)
第16回リーズ国際映画祭 (イギリス)
2003年 台北映画祭 (台湾)
NTT DoCoMo賞(撮影・照明賞)

『筋肉インフルエンザ』

監督:市川啓嗣/有馬 顕

ジョギングがてら、人さらい。
男の職業はフリーの人さらい。組織からオーダーを受けると、その内容に見合った人物を見つけて次々にさらってきて引き渡す。仕事は早くてスマート。誰が何のために、なんて考えない。情け容赦はない、証拠も残さない。報酬はまあまあ、不満はない。路上で、バーで、街角で、男はさっさと仕事をこなしていく。この世の中、やろうと思えば簡単に、いくらでも人はさらえるものなのだ。だが、ある日、急に気が向かなくなった。人さらい休業。しかしこの世の中、抜けようと思えば簡単に、ヤバイ仕事から抜けられるものなのか?
おそらく、映画史上で最も短時間に多くの人がさらわれる映画。そうしたストーリーも含め、作品全体に流れるふてぶてしさと軽いノリは、凶暴なシーンは全く出てこないにも関わらず、この作品を「バイオレンス映画」と呼ぶのにふさわしいものにしている。また、主人公にスタイルがあり、痛い目に遭わせても遭ってもそれを貫くという点では「ヒーロー映画」でもある。

1997年/16ミリ/カラー/11分 英題:MUSCLE INFLUENZA
監督・制作:市川啓嗣、有馬 顕
脚本:有島 顕 撮影・編集:市川啓嗣 音楽:市川啓嗣、有島 顕、神森 崇 スタッフ:久山博永、吉田尚央
出演:レオナルド備前、渡辺一志、鈴木祐介、有島 顕、加藤明日香、夏目佳世子、船戸 麗、竹村崇史、高橋友子、杉坂慶子、酒見加容子、星子真知子

劇場公開
海外映画祭
2004年 全州国際映画祭 (韓国)

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:16ミリ、ビデオ

グランプリ

『シンク』

監督:村松正浩

もしもーし、この声、聞こえますかー?
冬の午後、クミは冗談半分である実験を遂行する。離れていても特定の人の声が聞こえる超能力らしきもの、を、自分が持っているようなので、仲間を探そうと思いついたのだ。すると本当に、サツキとミノルという2人の男がやってきた。3人の秘密をちょっとしたおまけのように楽しみながらも、そんなことはお構いなしに進んでいく自分の人生と格闘するクミ、サツキ、ミノル。彼らが出会う人々もまた、少々面倒で、それなりに面白い人生を生きていく。その一部が、どこかでシンクロしている事に気付きもせず。そして3人は、深夜の海辺で再び出会い、お互いが大切な友人になっていることと、その関係が終わることに気付く。
3人が離れた場所で会話するシーンが絶妙で、それぞれのキャラクターとともに、空間の距離と時間の同時性が見事に伝わってくる。コミュニケーションを題材にした作品は多いが、ダラダラしつつ客観的で、なお切なさが残る人間関係の描き方に監督の個性が見える。主演の3人も好キャスティング。

1997年/S-VHS/カラー/85分 英題:SYNC.
監督・脚本・編集:村松正浩
制作:村松正浩、秋山真由美 撮影:村松正浩、越智博隆、佐々木 広、石原孝一郎 照明:越智博隆、佐々木 広、石原孝一郎 演出補:鈴木孝幸、二瓶 剛 メイク・衣装:鹿ノ戸美春、土岐香織 音楽:竹花寿実、瀬尾タロ、後藤智博、福田泰隆 製作:Smalllight Pictures
出演:松崎名央、野田 慶、光安 稔、村松正浩、勝田 愛、勝木麻由、正田 淳、上野昌弘、大窪將央、野村しのぶ

劇場公開
1998年 12月19日~ 東京 BOX東中野
1999年 1月23日~29日 大阪 扇町ミュージアムスクエア
2月13日~26日 愛知 名古屋シネマテーク
3月6日~12日 兵庫 神戸アートビレッジセンター
3月20日~ 京都 みなみ会館
5月6日~ 東京 BOX東中野
海外映画祭

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:ビデオ

『世界の優しい無関心』

監督:今成知之

黙っても喋っても、届かない。
友人コーノスケとは、あふれ返るようなおしゃべりを交わしながら、別れを予感している恋人には何も言わずじまいの大学生、サカキトオル。ある晩、久しぶりに会ったアケミから、彼女の恋人で自分の友人でもあるクラモトが行方不明になっていることを知らされる。そして数日後、サカキは街で偶然、クラモトと出会う。サカキの家で夕食を食べ、またどこかへ出かけていくクラモト。しかしサカキはなぜかそのことをアケミに言えず、後日それを知った彼女を怒らせてしまう。自分は誰に何を伝えるべきなのか、彼にはわからなくなっていく。
言葉と体のバランスがとれない主人公。言わなくていいことばかり喋って失敗を繰り返すコーノスケ。説明を拒否するクラモト。登場人物の混乱は、コミュニケーションをめぐる普遍的な問題。しかし、主人公が落ち込んだ末に、交わらない会話をマシンガンのように喋り出すラストは、現代ならではの視点に仕上がっている。

1997年/8ミリ/カラー/80分 英題:THE BENIGN INDIFFERENCE OF THE WORLD
監督・脚本:今成知之
助監督・美術・衣装:清松美穂 撮影:千葉愛子 照明:赤木千春 音楽:青山祐三子 製作:一橋大学映創会
出演:石原 陸、宮地敬一郎、田村理華、山田雄介、土屋智子、水高陽子、三浦哲哉

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:8ミリ、ビデオ

『TIME IS ON MY SIDE』

監督:福島拓哉

ちっとも夢に近づけない僕が、君を励ましている。
それなりに人気のあったアマチュアバンドのボーカルだったテツヤ。音楽で身を立てたいと思ってはいるが、今はビデオ編集のアルバイトをする日々だ。ある日、バンド時代の仲間と再会して昔話をするうち、漠然と抱いていた「もう一度バンドを再開したい」という気持ちに火がつく。だが他のメンバーを訪ねても、彼らは今の生活に新しい価値を見つけていた。その誠実さと自分に対する優しさに孤独を味わうテツヤ。「いいな」と思っていた女の子も友人のことが好きだった。留学中の女友達は、手紙で弱音を吐きながらも確実に夢に近づいている。「才能がある」「他の人と違う」人が自分にいう言葉は、いつか夢がかなう証拠なのか、異分子の証明なのか。しかしその答えは、自分で出すしかない。
主人公の寂しさや虚しさが重くではなく、深く伝わる。それは、彼の心の動きを直接的にではなく、周囲との関係性の中で淡々と描いたことに起因する。そしてこのことが、主人公に対する観客のシンパシーを生む結果にもなった。

1997年/Hi-8/カラー/55分 英題:TIME IS ON MY SIDE
監督・脚本:福島拓哉
撮影・照明:泉 常夫、石井城治 音楽:吉田佳典、川畑芳篤 製作:P-Kraft
出演:山下念吾、堀井秀子、古田秀幸、武藤整司、綿貫久美子、西野 肇、野元慎祐

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:ビデオ

シャンテ賞(観客賞)

『たまこの話』

監督:日置珠子

ああ、永遠の女の子達!
朝から暑い夏の日、若い小説家は机に向かっていつもの悪戦苦闘に臨む。ささやかな出会いだったのに、なぜか思い出から消えることのない女の子達を、何とか自分の言葉で書き留めようとしているのだ。しかしあの日の彼女達はあまりにも繊細で、その輝きを原稿用紙にとどまらせることができない。仲良くなりかけた途端、転校していってしまった小学校の同級生。常識にも自分の発育にも無頓着な近所のクラスメート。予備校の教室で見かけただけの女生徒…。昼寝から目覚めた小説家は、愛すべき彼女達の魅力に、今日も降参する。
頭の奥で点滅する、とらえどころのない記憶。そこにいる人や風景を、そこにいるままのさりげなさで映像化するのは、主人公が文章化に苦しんだように、難しい作業のはず。だが、小学生から予備校生までを見事に演じた渡邊さやか達の好演もあって、小学生の時だけ、中学生の時だけに感じる微妙な空気をビビッドに描くことに成功。特にドラマチックなエピソードはないのに、観終わったあと、出てくる人達みんながいとおしくなる。

1996年/8ミリ/カラー/36分 英題:TAMAKO'S TALE
監督・脚本:日置珠子
撮影:日置珠子、斎藤圭太 照明:斎藤圭太、鶴岡慎一郎 録音:斎藤圭太、鶴岡慎一郎、崔郷通範、松澤貴美子
出演:渡邊さやか、松梨智子、佐山菜穂子

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:8ミリ、ビデオ

『東京ポルカ』

監督:小林大児

人生はままならない、と気付いて人生は始まる。
大学3年の平山は、校内で一目置かれる存在。ルックスもよく、授業に出なくてもテストは要領よくこなし、物腰はつねに余裕と自信にあふれている。おまけに大学1年の時に、ある文学賞を受賞していることもあって、先輩のコネで一流出版社に就職が決まりそうだ…と思っていた矢先、妹の妊娠が発覚する。相手は自分が内定をもらえそうな出版者の社員で、不倫だという。重役の娘というその奥さんと、絶対に子供を産むという妹の間にはさまれ、なぜか“妹を犠牲にして就職しようとしている自分”の構図にハマッてしまう平山。しかし、勝手だったり不器用に見えて、それなりに自分の道を歩く周囲の人々に接するうち、次第に自分に欠けていたものに気付いていく。
オープニングのバストショットの切り返しを多用したとぼけた間の会話は、小津映画のキャンパス版といった感じ。しかしストーリーが進むにつれ、作品自身が主人公と同様に借り物だった(といってもとてもフィットしていた)スタイルから脱却。独自のリズムと味わいを獲得していく様子は、好感を通り越して映画的快感にまでなった感がある。

1997年/8ミリ/カラー/93分 英題:TOKYO POLKA
監督・脚本:小林大児
構成協力・演出補:西能 淳 撮影:小林大児、合屋安曇、神田優子、宮下典子 料理:石原摩稀、畑垣 文、他 協力:具志堅 靖、知念尚子、他 製作:映創会
出演:西能 淳、合屋安曇、安藤 聖、山口鑑子、佐藤亮平、諸冨謙治、田中祥治、後藤真一郎、太田文行、富摩祐子、住野幸恵、吉田健一郎、神田優子、鈴木利英、大笹まりも

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:ビデオ

『PERSPECTIVE OF POWER the movie』

監督:合田健二

生と死の、デジタル・ロンド。
「B」という男、「A」「C」という女がいる。かつては3人で愛し合ったこともあるが、「B」は理由もなく「C」を殺す。殺されて腐乱し、カオスなものへと変形していく「C」。その様子をポラロイドに収める「A」。「A」は「C」のポラロイドにデジタルエフェクトをかける。何通りも何十通りも、本物とデジタル、2つの変形は、エフェクトをかける「A」にフィードバックされていく。「A」の記憶と幻覚は境界線を失い、次第に「A」の肉体にも変化が訪れる。やがて彼女が辿り着くのは…。
セリフや説明めいたシーンは一切なく、情緒ではなく感情にダイレクトに訴える情報としてのビジュアルが延々と展開する。画面を2分割し、通常の2倍の量の映像を流したり、同じ画を別のアングルから撮った映像を次々と流したり。その結果、観客の脳は死体はプールから上がった若い女性の肉体と同じくらい美しいと判断するように。映像との新しい関係を体験させてくれる作品。

1997年/VHS/カラー/20分 英題:PERSPECTIVE OF THE POWER,THE MOVIE
監督・美術:合田健二
脚本:合田健二、豊永政史 撮影:豊永政史 音楽・録音:鈴木 勝 美術:杉山雅之
出演:今村ゆり、吉名 昌、芦田朋子

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:ビデオ

WOWOW賞(脚本賞)

『home sweet movie』

監督:古澤 健

△→○の恋愛模様。
恵美と三郎は、このところ少し倦怠気味。相手に特に不満はないが、ときめきや新しい発見もない。そんな時、たまたま恵美の家に遊びに来ていた梨花を見た三郎は、以前会ったことがあると気付く。梨花が高校時代に付き合っていたボーイフレンドが、三郎の高校の先輩だったのだ。また、行方不明中の梨花の飼い猫を三郎が家の庭で見かけたことから、2人は恵美抜きで会う時間を増やしていく。ふと耳にした梨花の「好きな人がいる」という言葉に、ニヤける三郎。そんな彼の変化に気付いてか、恵美は三郎をデートに誘う。しかし、梨花もまた、同じ日に三郎をデートに誘うのだった。どうする、三郎。
ゴーサインとストップサインの間で、恋の期待を膨らませていく三郎。どこまで意識してのことか、彼を翻弄する梨花。知ってか知らずか何も言わない恵美。三角関係未満の緊張感を、のんびりふんわり描くことで、3人が繰り広げるゲームを品よくまとめることに成功。ハッピーエンドに説得力が生まれた。

1997年/8ミリ/カラー/33分 英題:HOME SWEET MOVIE
監督・制作・編集・録音・照明・衣装:古澤 健
脚本・撮影:古澤 健、田中裕之 助手:鈴木 崇、高木大介、谷川誠司、辻本章高 衣装協力:三浦章子 音楽:宇波 拓 ロケ協力:横山さやか、アケタの店 機材協力:水口 波 キャスティング協力:佐藤友美、藤田伸一 技術顧問:岡 誠 製作協力:稲門シナリオ研究会
出演:海藤れん、篠田大助、高木倫子、榎本善晃

【貸し出し対象作品】料金:15,000円(税別)/貸し出しフォーマット:ビデオ

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