監督:鈴木洋平 すずき・ようへい
1984年 茨城県出身。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業
会社勤めをしながら市民演劇で舞台に立っていた父親が映画好きで、最初に見た映画は『2001年宇宙の旅』。家の壁をモノリスに見立てて、毎日、手を触れていました。長じて映画を作るようになったのは、家族からの影響とモノリスの呪いかも(笑)。ドイツの「ニッポン・コネクション2010」で2作品が上映された前年から、地産型を目指して、地元近くの水戸市在住。でも、『丸』は、第9回CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)助成作品なので、撮影は大阪。実家の雰囲気を少しでも出したくて、一家の名前を鈴木にして、両親の名前も取り入れて。たまたま知り合った人の事務所が西成の一軒家で、そこに寝泊まりして撮影しました。元は遊郭で、そのあと保育所になった、変わった建物です。近くにヤクザの事務所があったり、外でのロケが思うようにできず、ほとんど室内撮影に。当初は、静止のときの脳波状態を学術的に説明したり盛りだくさんでしたが、もっと抽象的な、観念の映画にしようと、今の形になりました。バランス的にむしろちょうどよくなったと思います。
- 繰り返し観ている作品
- ない
- 最近観て面白かった作品
- 思い当たらない
- 好きな映画監督
- 秘密
- 主役にしたい俳優
- 小林 旭
【フィルモグラフィー】
『丸』(2014年/89分/カラー)、『もの、物、者、もののけ』(2011年/9分/カラー)、『素人アワー』(2009年/52分/カラー)、『空気に殺される』(2006年/40分/カラー)