第46回ぴあフィルムフェスティバルin京都2024

上映作品

コンペティション部門
PFFアワード2024

1977年から続く、自主映画コンペティション。
今年は692本の応募作品の中から入選した19作品をスクリーンで上映します。入選監督も上映後にトークを行います。
また、観客の皆さんによる「京都観客賞」も決定します。是非投票をお願いします!

※入選監督の年齢、職業(学校名)は応募時のものです。

  • 11月10日(日)13:30~ Aプログラム

『正しい家族の付き合い方』

監督:ひがし 沙優(14歳/中学生)

カラー/17分
ゲスト
ひがし 沙優氏
恐るべき中学生の自我大爆発!

酒浸りの父親と暮らす夢見る少女。彼女の思い描く理想の親子像はどこか歪。目の前の現実になす術も力もない少女は、それでも上を向く、そして外を向く…。PFF史上最年少入選、14歳の監督が描く、振り切ったテンションの一作。

  • 11月10日(日)13:30~ Aプログラム

『これらが全てFantasyだったあの頃。』
★審査員特別賞

監督:林 真子(27歳/会社員)

カラー/72分
ゲスト
林 真子氏
“創作”という狂気と凶器と狂喜

役者の夢を追うえみ。引っ越し中に見つけた脚本によって記憶の扉が開かれ、次第に虚構と現実の境界が曖昧になっていく。何層にも重なる物語は複雑に交差しながらも、夢見る主人公たちを応援するかのように爽快に広がっていく。

  • 11月9日(土)18:00~ Bプログラム

『END of DINOSAURS』
★審査員特別賞

監督:Kako Annika Esashi(26歳/国連職員)

カラー/28分
ゲスト
Kako Annika Esashi氏
恐竜の町で雄叫びを!

新幹線と恐竜の町・福井市に住む帰国子女のエイコは、和順な日本人に囲まれた平凡すぎる日常を漫然と生きる。アメリカ生まれの監督が、軽快で多国籍な語り口で、自身のアイデンティティーの探究をエネルギッシュに描く。

  • 11月9日(土)18:00~ Bプログラム

『サンライズ』

監督:八代 夏歌(18歳/愛知県立旭丘高等学校 美術科)

カラー/24分
ゲスト
八代 夏歌氏
高校生監督による、瑞々しい独り言

映画への夢を諦められないヤシロ。“落としどころ”を見つけようとする日々、レンズを通せば生き生きとした世界が広がる。彼女は、諦めることを諦めた。POV撮影多用で自身の内面をストレートにぶちまけた、エネルギー溢れる決意表明。

  • 11月9日(土)18:00~ Bプログラム

『チューリップちゃん』

監督:渡辺 咲樹(22歳/東北芸術工科大学 デザイン工学部)

カラー/18分
ゲスト
渡辺 咲樹氏
チューリップちゃん! レッツゴーゴー!

ちょっと変わった小学5年生・チューリップちゃんの夢は、“孫に還暦を祝ってもらうこと”。アニメーションならではの珍妙でオフビートな演出スタイルと卓越したワードセンスで、唯一無二の世界に引き込まれる。

  • 11月10日(日)11:00~ Cプログラム

『ちあきの変拍子』
★映画ファン賞(ぴあニスト賞)

監督:白岩 周也、福留 莉玖(18歳、17歳/米子工業高等専門学校 放送部)

カラー/31分
ゲスト
福留 莉玖氏
イマジナリーフレンドと決別したい!

自分を抑えて生きる女子高生・千秋と、彼女が創り出した春貴という人格。必死の我慢を邪魔されることに我慢ができなくなった彼女は、ついに“彼”を消し去ろうとするが…。カタルシスと喪失感と希望が背中合わせのスリリングな青い春の叫び。

  • 11月10日(日)11:00~ Cプログラム

『I AM NOT INVISIBLE』
★グランプリ

監督:川島 佑喜(21歳/武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科)

カラー/24分
ゲスト
川島 佑喜氏
“名もなき街”での自分探しの記録

“心が疲れた”監督が自身のルーツに迫るセルフドキュメンタリーは、フィリピンのスラム街でたくましく生きる人々の姿を捉える。同国でサバイブしてきた祖母の現実的な言葉に心が揺れながら、魂の“在り方”を力強く探究する。

  • 11月10日(日)11:00~ Cプログラム

『わたしのゆくえ』

監督:藤居 恭平(32歳/会社員)

カラー/23分
ゲスト
藤居 恭平氏
恋しい、寂しい、また恋しい

勤務先の探偵事務所で、ある男の調査映像を編集する孤独な女性・難波。次の休日、彼女の足は男の住むマンションへ向かっていた。繰り広げられる人間ドラマはサスペンスかラブコメか。圧倒的な不穏さをたたえる一本。

  • 11月17日(日)17:00~ Dプログラム

『Into a Landscape』

監督:山中 千尋(30歳/東京藝術大学大学院 映像研究科 アニメーション専攻)

カラー/2分
ゲスト
山中 千尋氏
色彩と形態のせめぎ合い

水彩画タッチの魅力が凝縮された2分間の短編アニメーション。紙の上に創造された自然の美しさと圧倒的な力強さを畏敬の念を持って描き、抽象と具象を行き来していく。その麗しさが全編にわたって炸裂する曼荼羅。

  • 11月17日(日)17:00~ Dプログラム

『分離の予感』

監督:何 英傑(25歳/武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科)

カラー/64分
芝居の中で芝居をする…という芝居

映画のオーディションで偶然再会した男女は、台本に従って演技を始める。虚構と現実、過去と未来が少しずつ混ざり合う様子を、コントラストの効いた画面構成と漂うカメラ演出で描き、洗練された作家性が溢れ出る。

  • 11月17日(日)17:00~ Dプログラム

『あなたの代わりのあなた展』
★観客賞

監督:山田 遊(28歳/劇団主宰)

カラー/18分
ゲスト
山田 遊氏
珍妙な会話が織りなす恋物語

マッチングアプリの待ち合わせをすっぽかされた男と、美術館デートをすっぽかされた女。2人は仕方なく“代わり”のデートを始めるが…。ミニマルな登場人物の遊戯のような会話劇で展開される、独特すぎる映画体験。

  • 11月10日(日)16:15~ Eプログラム

『よそのくに』

監督:尾関 彩羽(21歳/名古屋学芸大学 映像メディア学科)

カラー/9分
ゲスト
尾関 彩羽氏
音と画の”対位法”で描く出会いの機微

緑豊かな丘陵を包むのは、そこにはないはずの浜辺の響き。山であり海である、この不思議な空間で初めて出会った2人の少女がリコーダーで奏でる童謡。2つの世界を入れ替えた大胆な演出が、観る者を圧倒する。

  • 11月10日(日)16:15~ Eプログラム

『季節のない愛』

監督:中里 有希(22歳/東北芸術工科大学 デザイン工学部)

カラー/84分
ゲスト
中里 有希氏
幸せになりたい2人は山を登る

それぞれ人生に傷付いてきた、同じ高校演劇部出身のノゾミとヨリコ。“あの時の約束”を果たすために山を登り、鳴らせば幸福になれるという鐘を探す。山と森を歩き続ける中年女性の姿に込めた、監督の願いが胸を打つ。

  • 11月16日(土)16:30~ Fプログラム

『アイスリンク』

監督:王 紫音(23歳/清華大学美術学院)

カラー/10分
摩訶不思議な中国式アニメーション

2人の若者がアイスリンクのオープンをお喋りしながら待っている。とめどなく溢れる不思議でオフビートな会話に、カラフルで奇天烈な動物や昆虫が乱れ飛ぶ、とても優しい白日夢。目にも眩しい大人の絵本。

  • 11月16日(土)16:30~ Fプログラム

『さよならピーチ』
★エンタテインメント賞(ホリプロ賞)

監督:遠藤 愛海(22歳/京都芸術大学 芸術学部 映画学科)

カラー/124分
ゲスト
遠藤 愛海氏
映画への愛が溢れる時…

ラストシーンがうまく演じられず悩む、主人公もも。演技の参考に、サイレント映画を上映すると、劇中の女優が突然スクリーンから飛び出してくる…。つくり手の瑞々しい悩みや葛藤を、自主映画の世界線で描いた青春賛歌。

  • 11月17日(日)11:00~ Gプログラム

『鎖』

監督:杜 詩琪(25歳/武蔵野美術大学大学院 映像・写真コース)

カラー/21分
ゲスト
杜 詩琪氏
ミソジニー社会で乱舞してみた

男尊女卑が色濃く残る中国の地方都市に、日本から里帰りした監督自身が、同国の結婚、出産、同性愛の在り方を探る。慣習という“鎖”をパフォーミングアートとアニメーションを駆使して描いた、切実で渾身の映像表現。

  • 11月17日(日)11:00~ Gプログラム

『さようならイカロス』

監督:田辺 洸成(20歳/青山学院大学 総合文化政策学部)

カラー/107分
神も仏も知ったこっちゃない世界へ

無気力な青年ケンが、同じく無気力な女性との出会いを通して、同性愛、性虐待、貧困、暴力、死という薄皮1枚向こうのリアルを垣間見る。監督の心の叫びが全編にこだまし、目を背けたくなる現実を否応なしに叩きつける問題作。

  • 11月17日(日)14:15~ Hプログラム

『松坂さん』
★審査員特別賞

監督:畔柳 太陽(25歳/フリーター)

カラー/39分
物語の中の女性への想い

執筆中の脚本にぴったりな“グラウンドでトンボをかける女性”と出会ってしまった青年・木嶋。淡い思いは台本を抜け出して現実と呼応を始める。見事なキャスティングと演出で獲得した“実在感”が、観客の心を揺さぶる。

  • 11月17日(日)14:15~ Hプログラム

『秋の風吹く』
★準グランプリ

監督:稲川 悠司(26歳/フリーター)

カラー/63分
金なきに因する7本の映画

一貫したやるせなさに彩られた不思議な7本の短編集。アニメーション、実写映像、人形劇、活弁など、ありとあらゆる実験的な表現手法で繰り出される、独特すぎる世界観が、観客の脳味噌をぐにゃりと刺激する。

招待作品部門

自主映画をより多くの方々に届けてきた「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、日本映画はじまりの地・京都でしかできない「高校生企画」を、今年の特別企画として展開します。ワークショップから生まれたふたつのプログラム「高校生8ミリフィルムに出会う」「21世紀の高校生」、そして、8ミリフィルムでの映画づくりの楽しさが溢れる『Single8』の特別上映。

コンペティション部門の「PFFアワード2024」作品もあわせ、10代の映画を是非体験してください。

映画が星の数ほどある現在、配信やソフトの見つからない「ここだけで出会える映画」をお届けするのも「映画祭」の使命です。スクリーンでの一期一会にご期待ください。

18歳以下限定! 映画祭の全プログラムに、ペアで無料ご招待します!

(事前申込制/各回先着15組30名)
詳しくはこちら:https://note.com/piafilmfestival/n/n87fb2d9ace41

<京都限定>高校生8ミリフィルムに出会う


かつて「自主映画」といえば8ミリフィルム。20世紀は8ミリが映画の夢への第一歩を刻むパートナーでした。そして、デジタル時代のいま、なんと京都に高校生を対象とした8ミリ体験ワークショップが生まれたとのニュースが!
本プログラムでは、このワークショップのご紹介と、小田香監督が近年試みた8ミリ作品の上映、そして、大阪での「Visualism 手塚眞アート映画集」公開にあわせて手塚監督が高校時代につくった有名な8ミリ作品を上映することで、「8ミリ自主映画」の魅力に迫ります。

協力:IMAGICAエンタテインメントメディアサービス、コダックジャパン

  • 11月9日(土)12:00~

『HIGH-SCHOOL-TERROR』

監督:手塚 眞

1981年PFF入選/カラー/6分
ゲスト
小田 香氏(監督・アーティスト)
手塚 眞氏(ヴィジュアリスト)

放課後の教室に残る女子高生2人、やがて夜になると…。手塚監督が高校卒業目前に撮った本作は、すこぶる怖い8ミリ作品として全国で自主上映された。

  • 11月9日(土)12:00~

『UNK』

監督:手塚 眞

1979年PFF入選/カラー/15分
ゲスト
小田 香氏(監督・アーティスト)
手塚 眞氏(ヴィジュアリスト)

空飛ぶ円盤にさらわれた少女は宇宙人都市へ。出演以外のすべてを、高校2年生の手塚監督がひとりで担当、8ミリ映画の可能性に挑んだ意欲作。

  • 11月9日(土)12:00~

『カラオケ喫茶ボサ』

監督:小田 香

2022年/カラー/13分
ゲスト
小田 香氏(監督・アーティスト)
手塚 眞氏(ヴィジュアリスト)

年配のカラオケ好きが集う、大阪郊外の「ボサ」。コロナウイルスの感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年、未来を切望する人々の記憶。

  • 11月9日(土)12:00~

『Lighthouse』

監督:小田 香

2024年/カラー/13分
ゲスト
小田 香氏(監督・アーティスト)
手塚 眞氏(ヴィジュアリスト)

8ミリ短編映画集『クロベニグンジョウシロレモン』の1編。河から海に出ていく水路から撮影された、幻想的な大阪の灯り。ピアノのリズムが印象的。

<京都限定>21世紀の高校生


「映画をつくってみたいけど、何をどうすればいいか分からない」。そんな想いを抱く高校生のために今夏実施された創作ワークショップ。講師を務めた小田香監督に北嵯峨高校3年・足立百々花さんとの実践の様子をお聞きしながら、近年のPFFアワードに高校生で入選した作品を上映、監督たちにも制作の日々を語ってもらいます。

  • 11月9日(土)14:45~

『流れる』

監督:橋本 将英

PFFアワード2014入選/カラー/13分
ゲスト
小田 香氏(監督)
宮永 咲弥花氏(監督)
高橋 伊吹氏(監督)

公園で暮らす少年は、ある時、傍らに置かれた小石の存在に気付く。以来、少年は小石とともに時を過ごす。少年と石の心の交流を、映像の力で見事に表現!

  • 11月9日(土)14:45~

『アスタースクールデイズ』

監督:稲田 百音

PFFアワード2020観客賞/カラー/38分
ゲスト
小田 香氏(監督)
宮永 咲弥花氏(監督)
高橋 伊吹氏(監督)

地味な転校生と遠足係になった4人。花と花言葉を贈ってくる彼に困惑するも、次第に彼の言葉に後押しされていく…。心温まる、青春と友情の学園群像劇。

  • 11月9日(土)14:45~

『苺のジャムとマーガリン』

監督:宮永 咲弥花

PFFアワード2021入選/カラー/10分
ゲスト
小田 香氏(監督)
宮永 咲弥花氏(監督)
高橋 伊吹氏(監督)

好きな人の味は、苺のジャムとマーガリン。日々喜びや苦悩を感じる多感な時期に、高校生たちはいかに自らを表現するのか? 10代の豊かな感受性が溢れ出す!

  • 11月9日(土)14:45~

『帰路』

監督:高橋 伊吹

PFFアワード2021入選/白黒/19分
ゲスト
小田 香氏(監督)
宮永 咲弥花氏(監督)
高橋 伊吹氏(監督)

10時42分、少年は高校を抜け出す。家に帰りたくない気がしても、やっぱり最後は帰るしかない。何も起こらない日常の中の切実さを、親密な映像で表現。

<京都限定>映画のことだけ考えていた高校の夏休み


1978年『スター・ウォーズ』公開に沸く夏にSF映画制作を決意した高校生たち。
8ミリ映画の制作プロセスをつぶさに紹介しながら、胸躍る青春映画を生み出したのは、自身も高校時代に映画に没頭した小中和哉監督。
スピルバーグプロデュース作品のタイトルにもなった「Super8」はアメリカで主流のコダック社製8ミリフィルムで、日本では富士フイルムの「Single8」が圧倒的だったゆえの、この映画タイトルです。

  • 11月12日(火)15:30~
©『Single8』製作委員会

特別上映『Single8』

監督:小中 和哉

2022年/カラー/113分
出演:上村侑、髙石あかり、福澤希空(WATWING)、桑山隆太(WATWING)

「宇宙船(の模型)をリアルに撮る」だけで終わるはずが、長編映画制作の夏に…映画づくりのノウハウを惜しみなく披露する必見作!

映画編集者・鈴木歓さんを偲んで


「脚本を読まない」という伝説の映画編集者・鈴木歓さんは、長く京都芸術大学で教鞭を執っておられました。京都で生まれた1作品、黒沢清監督と協働した2作品を上映し、鈴木卓爾監督と北小路隆志さんのトークでその自由な仕事ぶり、後進へのあたたかな眼差しを偲びます。

  • 11月12日(火)18:00~
© Migrant Birds/Omuro/Kyoto Univercity of Art and Design

<京都限定>
『嵐電』

監督:鈴木 卓爾

2019年/カラー/114分
出演:井浦 新、大西礼芳、安部聡子、金井浩人
ゲスト
鈴木 卓爾氏(監督)

嵐電がつなぐ、3組のゆるやかな愛と生と死と。京都芸大映画学科の学生と、プロの映画人がともに生み出す「北白川派」の映画作品。

  • 11月13日(水)14:30~ 《黒沢清監督2作品上映》
©KADOKAWA 1998

『蛇の道』

監督:黒沢 清

1998年/カラー/85分/35mmフィルム上映
出演:哀川 翔、香川照之、下元史朗、柳 憂怜
ゲスト
北小路 隆志氏(映画批評家、京都芸術大学教授)

娘を殺された男は謎の協力者を得て、拷問も辞さずに犯人を追い詰めていくが…。2024年、舞台をフランスに移したセルフリメイクを発表。

  • 11月13日(水)14:30~ 《黒沢清監督2作品上映》
©KADOKAWA 1998

『蜘蛛の瞳』

監督:黒沢 清

1998年/カラー/83分/35mmフィルム上映
出演:哀川 翔、ダンカン、大杉 漣
ゲスト
北小路 隆志氏(映画批評家、京都芸術大学教授)

『蛇の道』の異色姉妹編。復讐を果たし、生きる目的を失った男は殺し屋となる。だが、組織の抗争に巻き込まれ、ある決断を迫られることに。

俳優・中村靖日さんを偲んで


「カメラの向こう側ではなく、こちら側にいる」と多くの監督に愛された大阪出身の俳優・中村靖日さんは、武蔵野美術大学で『キングダム』シリーズで知られる佐藤信介さんに出会い、撮影や録音として映画制作に参加します。その秘蔵3作品と、主演作で在りし日を偲びます。

  • 11月15日(金)16:00~

『運命じゃない人』

監督:内田 けんじ

2004年/カラー/98分/35mmフィルム上映
出演:中村靖日、霧島れいか、山中 聡

典型的な“いい人”のサラリーマンは、探偵の友人に呼び出されたレストランで、女性と恋に落ちる。恋の騒動と大金絡みの大事件。

  • 11月15日(金)18:15~ 《佐藤信介監督3作品上映》

『寮内厳粛』

監督:佐藤 信介

PFFアワード1994グランプリ/白黒/18分
出演:石黒紀之、川野宏毅、宮本牧子

予備校の寮で、成績を上げる薬の噂が広まる。浪人生たちの長くて短い、いつもの1日。

  • 11月15日(金)18:15~ 《佐藤信介監督3作品上映》

『月島狂奏』

監督:佐藤 信介

1994年/カラー/36分
録音:中村靖日
出演:千葉祐子、服部良次、中村靖日

父が入院。だけど、気になるのは父の土地!?ちぐはぐな家族の小波乱を軽快に描く。

  • 11月15日(金)18:15~ 《佐藤信介監督3作品上映》

『正門前行』

監督:佐藤 信介

1997年/カラー/66分
出演:内野勝就、伊藤聖子、中村靖日

脚本づくりに悩む学生がネタにしようと首を突っ込んだ盗難騒ぎ、その意外な真相。

ピーター・バラカン 音楽のある人生


ピーター・バラカンさんを迎えた音楽映画シリーズ。
本年は日本未公開の傑作が発見されました。
1964年アメリカ南部で起こった3つの歴史的事件、その複雑な背景と驚きの連続をインタビューとアニメーションと記録映像で華麗に描きます。

  • 11月14日(木)18:15~
© Avalon Films 2017

『TWO TRAINS RUNNIN’』
日本最終上映

監督: サム・ポラード

2016年/アメリカ/カラー/80分
講師
ピーター・バラカン氏(ブロードキャスター)

公民権運動の真っ只中、アメリカ東海岸と西海岸から大学生たちがミシシッピー州を目指して旅立った。消えたブルーズ・シンガー、サンハウスとスキップ・ジェイムズを探して。

生誕100年 増村保造新発見!~決断する女たち~


東京の特集に是非入れたかった増村の早すぎる傑作の上映が、京都で実現!
『くちづけ』『巨人と玩具』に続く野添ひとみ&川口浩の共演作は、愛と妊娠とをテーマに、驚くべきスピードと先の読めない展開で客席をまたもや呆然とさせるのでした。

  • 11月14日(木)16:00~
© KADOKAWA 1958

<京都限定>
『親不孝通り』

監督:増村 保造

1958年/白黒/80分
原作:川口松太郎
出演:川口 浩、桂木洋子、野添ひとみ、船越英二

最愛の姉の為に復讐を計画する大学生と、その標的となる女学生。スピーディーで強烈なドラマに日本映画へのイメージが変わる傑作。

<京都限定>台湾の風が京都に吹く


「時代を先取りする」とは本作のためにある言葉。「台湾ニューシネマ」とまったく違うアプローチで台湾社会と若い世代を捉えたのは、現在、CM界の巨匠と呼ばれるワン・チャイシアン監督。そのカメラワークに眼が眩みます!

協力:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/Cinema Drifters/大福

  • 11月16日(土)11:30~ 【関西プレミア上映】
© FOUNTAIN FILMS CO. All Rights Reserved.

『逃亡者狂騒曲』
デジタルリマスター版

監督:ワン・チャイシアン(王 財祥)

1997年/台湾/カラー/83分
原題:給逃亡者的恰恰
英題:A Cha-Cha for the Fugitive
出演:チェン・ホンレン(陳 訇任)、ルー・シンユー(鹿 心雨)、チェン・ジェイー(陳 介一)、ホー・ジョンシアン(何 宗憲)

◆1997ベルリン国際映画祭 フォーラム部門
◆1997アジア太平洋映画祭 最優秀撮影賞、編集賞、音響効果賞

NYでの成功を夢見る台北のダンサーは殺人を目撃したことで犯人から追われる身に。走るカメラ、燃える炎、ナイトクラブの若者たち、美しい廃墟…。あまりの先鋭さに公開当時は数日で打ち切られたが、2023年に再公開されると映画ファンは大熱狂!時を超越する“伝説の映画”を目撃せよ。

90年代傑作自主映画


8ミリ→16ミリ→35ミリ、と、順を追ってプロに近付いていくフィルムサイズ。
90年代の学生映画から、16ミリフィルムの傑作を体験してください。

  • 11月13日(水)18:45~ 《伝説となったグランプリ作品》

『灼熱のドッジボール』

監督:古廐 智之

PFFアワード1992グランプリ/カラー/15分
出演:清水優雅子、松島 創、仲野麻貴

テレビ放映もされた人気作品と傑作中編のデジタル化をついに実現!

夏の日の放課後。あの娘は今夜、東京に発つ。列車まであと40分…。見事な編集とカメラワークで綴る、高校生の淡く切ない別れ。

  • 11月13日(水)18:45~ 《伝説となったグランプリ作品》

『走るぜ』

監督:古廐 智之

1994年PFF招待作品/カラー/29分
出演:波多雅子、直井徳弘

テレビ放映もされた人気作品と傑作中編のデジタル化をついに実現!

カバンを盗まれた女子高生が仲間と犯人を追いかける。山へ、海へとひた走り、いつしか立場も忘れ、ただ走ることに高揚していく。

第28回PFFスカラシップ作品


PFFアワード受賞者を対象とした「企画コンペ」で選ばれた1作品を、PFFがトータルプロデュースして長編映画を製作する「PFFスカラシップ」プロジェクト最新作の関西初上映です。
監督は「PFFアワード2019」にて『おばけ』でグランプリを受賞した中尾広道さん。奈良県御所市を舞台に綴る物語は、モノクロームの世界に唯一無二の時間が流れていきます。

  • 11月16日(土)14:00~
©2024 ぴあ、ホリプロ、日活、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、一般社団法人PFF

『道行き』
関西初上映

監督・脚本・編集:中尾広道

2024年/白黒/77分
出演:渡辺大知、桐竹勘十郎、細馬宏通、田村塁希、大塚まさじ
ゲスト
中尾 広道氏(監督)
過ぎゆく歳月と旅の物語

奈良の古民家に移り住んだ駒井は、所有者だった梅本の話に耳を傾ける。時間、町、家の歴史…。ひとり家を造りながら、駒井の心は旅をするようにゆっくりと動いていく。

上映スケジュール

*開場時間は、上映時間の15分前です。日ごとに上映開始時間が違いますので、ご注意ください。
*やむを得ない事情により、プログラムおよび来場ゲストが予告なく変更になる場合もございます。ご了承ください。

11月 [ 9日10日12日13日14日15日16日17日 ]

上映日 開演時間 上映作品
上映日 開演時間 上映作品
11/
9
(土)
12:00~ <京都限定>高校生8ミリフィルムに出会う
  • 『HIGH-SCHOOL-TERROR』
  • 『UNK』
  • 『カラオケ喫茶ボサ』
  • 『Lighthouse』ほか

ゲスト 手塚 眞氏、小田 香氏

14:45~ <京都限定>21世紀の高校生
  • 『流れる』
  • 『アスタースクールデイズ』
  • 『苺のジャムとマーガリン』
  • 『帰路』ほか

ゲスト 小田 香氏、宮永 咲弥花氏、高橋 伊吹氏

18:00~ PFFアワード2024 Bプログラム
  • 『END of DINOSAURS』
  • 『サンライズ』
  • 『チューリップちゃん』

ゲスト Kako Annika Esashi氏、八代 夏歌氏、渡辺 咲樹氏

10
(日)
11:00~ PFFアワード2024 Cプログラム
  • 『ちあきの変拍子』
  • 『I AM NOT INVISIBLE』
  • 『わたしのゆくえ』

ゲスト 福留 莉玖氏、川島 佑喜氏、藤居 恭平氏

13:30~ PFFアワード2024 Aプログラム
  • 『正しい家族の付き合い方』
  • 『これらが全てFantasyだったあの頃。』

ゲスト ひがし 沙優氏、林 真子氏

16:15~ PFFアワード2024 Eプログラム
  • 『よそのくに』
  • 『季節のない愛』

ゲスト 尾関 彩羽氏、中里 有希氏

11
(月)
休館日
12
(火)
15:30~ <京都限定>映画のことだけ考えていた高校の夏休み
  • 特別上映『Single8』
18:00~ 映画編集者・鈴木歓さんを偲んで
  • <京都限定>『嵐電』

ゲスト 鈴木 卓爾氏

13
(水)
14:30~ 映画編集者・鈴木歓さんを偲んで
  • 『蛇の道』
  • 『蜘蛛の瞳』

ゲスト 北小路 隆志氏

18:45~ 90年代傑作自主映画
  • 『灼熱のドッジボール』
  • 『走るぜ』

ゲスト 古厩 智之氏

14
(木)
16:00~ 生誕100年・増村保造新発見!~決断する女たち~
  • <京都限定>『親不孝通り』
18:15~ ピーター・バラカン 音楽のある人生
  • 『TWO TRAINS RUNNIN'』日本最終上陸

ゲスト ピーター・バラカン氏

15
(金)
16:00~ 俳優・中村靖日さんを偲んで
  • 『運命じゃない人』
18:15~ 俳優・中村靖日さんを偲んで
  • 『寮内厳粛』
  • 『月島狂奏』
  • 『正門前行』
16
(土)
11:30~ <京都限定>台湾の風が京都に吹く
  • 『逃亡者狂騒曲』デジタルリマスター版
14:00~ 第28回PFFスカラシップ作品
  • 『道行き』関西初上映

ゲスト 中尾 広道氏

16:30~ PFFアワード2024 Fプログラム
  • 『アイスリンク』
  • 『さよならピーチ』

ゲスト 遠藤 愛海氏

17
(日)
11:00~ PFFアワード2024 Gプログラム
  • 『鎖』
  • 『さようならイカロス』

ゲスト 杜 詩琪氏

14:15~ PFFアワード2024 Hプログラム
  • 『松坂さん』
  • 『秋の風吹く』
17:00~ PFFアワード2024 Dプログラム
  • 『Into a Landscape』
  • 『分離の予感』
  • 『あなたの代わりのあなた展』

ゲスト 山中 千尋氏、山田 遊氏

※全プログラムとも、録画・録音機器、及びPCの会場への持ち込みは禁じられています。

チケット

10月12日(土)10時より、
チケットぴあにて発売!
(Pコード:554-458)

※各回上映開始時間まで販売します。

部門 一般(シニア含む) 博物館友の会/障がい者 学生
PFFアワード
高校生プログラム
1,000円 500円 500円
招待作品部門
(上記を除く)
1,300円 800円

※日時指定制/整理番号付き自由席
※障がい者・友の会・学生の方は、入場時に証明できるものをご提示ください。

【チケット購入方法】

①インターネットで購入(https://w.pia.jp/t/pff-kyoto/

  • ※会場ではチケットの発券が出来ません。
    必ず、セブン-イレブンかファミリーマートで発券の上、ご来場ください。

②セブン-イレブンのマルチコピー機で購入

③当日会場(3F受付)で購入

販売時間:各回上映開始の30分前から販売

  • ※チケットぴあ完売時は、販売なし。

★18歳以下の方は、全プログラム、無料ご招待!

(事前申込制/各回先着15組30名)
https://note.com/piafilmfestival/n/n87fb2d9ace41

会場案内

会場 京都文化博物館(京都府京都市中京区東片町623−1)
URL https://www.bunpaku.or.jp/access/
アクセス
  • 地下鉄「烏丸御池駅」下車【5】番出口から三条通りを東へ徒歩3分
  • 阪急「烏丸駅」下車【16】番出口から高倉通りを北へ徒歩7分
  • 京阪「三条駅」下車【6】番出口から三条通りを西へ徒歩15分
  • 市バス「堺町御池」下車、徒歩2分

ぴあフィルムフェスティバルとは?

「ぴあフィルムフェスティバル」は、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに、1977年にスタートした映画祭です。

映画監督を目指す若者たちの自主映画コンペティション「PFFアワード」から、これまでに黒沢清、塚本晋也、佐藤信介、李相日、荻上直子、石井裕也、早川千絵、山中瑶子監督など、180名を超えるプロの映画監督を輩出してきました。

また同時に、招待作品部門では、国内外の多彩な映画を招待上映しています。フランソワ・トリュフォー、侯孝賢、ミヒャエル・ハネケ、ロバート・アルトマン、ダグラス・サーク、クリント・イーストウッド、大島渚、ロバート・アルドリッチ、ピエル・パオロ・パゾリーニといった監督の特集企画や、創作のヒントになるような講座プログラムなど、“映画祭ならでは”の企画を続けています。

PFFの活動・歴史 第46回PFF東京開催