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PFFディレクターBLOGRSS

2013/04/26 02:45:10

カンヌではなく、福岡であり、北九州であり、

「カンヌ出発前でご多忙でしょうが」のひとことから始まる連絡の増える昨今ですが、カンヌには行かないので、ぼやーと「ああ、そんな季節だな~、また一挙に人が捉まらなくなるな~、やれやれ・・・」とぼやいてる私です。

「カンヌ前に終われ交渉事!」というのが合言葉のこの時期。
そのうえ、日本のGWも重なり、仕事にはとても困った季節。逆に、カンヌにいけば、一挙に世界中の方々に会うことが可能なので、「営業上は行くといいよ・・・」と心で呟きながら、通常時は一泊7,000円の安宿が、「最低1週間分支払で1泊30,000円の210,000円(一例です)」とかの高騰となる、宿の確保に苦労するカンヌには、いやはや、よういけません・・・(小声で言うとね、映画祭パスもね高い~のです・・・・窓口のお姉さんはむっちゃきれいなんですけどね・・・)
てなわけで、もう長くご無沙汰しておりますカンヌ。

そんなとき、河瀬直美監督が、カンヌ・コンペティション部門の審査員になるというお知らせが届きました。
審査委員長がスティーブン・スピルバーグ監督で、他にニコール・キッドマンとか、アン・リー監督とか・・・・余談ですが、アン・リー監督って愛されています。台湾で。『ライフオブパイ』(3D映画の至宝!)で、大型プロジェクトを台湾撮影にして、地元の経済効果や技術伝達が大きかった功績だけでなく、そのラブリーな人柄にみんな夢中。お兄様も、台湾の若手監督サポートに熱心なプロデューサーですね!
・・・・で、話を戻すと、
思わず聞いてしまいました、河瀬さんの事務所の方に「映画祭会場から離れた豪華リゾートホテルに泊まり、ファーストクラスで移動ってほんと?」と。(ファーストクラスチケットより、その分製作費もらう方がうれしいよね・・・というニュアンスも込め)そして、恐縮なことに、そんな下らない質問に答えてくださいました!「ビジネスクラスで、眺めはちょっといいけど普通のホテル、だそうですよ~」ということでした。
誠に、ありがとうございます。

プライベートジェット、あるいは、豪華プライベート客船以外では移動しない人も沢山集まるカンヌです(最寄のニース空港には、プライベートジェットが沢山停まっていて、結構驚きます)。「高級リゾート地で開催される映画祭」ってことを、ふと思い出すのでした。
ともかく、河瀬監督の体験談楽しみです!!
日本映画2本がコンペの審査対象に入ってるということも思い出しました。審査には作品の国籍関係ないですけどね。

そして私は、カンヌより九州です。
この週末、「PFFin福岡」が始まります!!
数ある公共の映像施設の中でも、会場となる福岡市総合図書館は、東京のフィルムセンターと同じく、アーカイブ連盟に認可されている、フィルム保存も行う施設。
字幕投影システムを持ち、映画に対する知識や、上映の技術、音の装備も素晴らしい、日本のベスト3に入る公共の会場です。
が、しかし、市内の中心地(天神や大名や博多や中洲)からいささか離れているので、なかなか集客に苦労する場所。
PFFの開場である、福岡市総合図書館の映像ホール「シネラ」の認知向上も、私たちの悲願であったりします。

それはともかく、4/27,28,29と、初のゴールデンウィーク開催となる「PFFin福岡」。
28日には、『故郷の詩』で嶺豪一監督が来場し、熊本弁でガンガントークします。出演者や制作スタッフも大勢お越しになるという噂もあり、当日どんなことになるか、予測不可能でございます。
また、各地で評判が高まるばかりのPFFアワード2012グランプリ受賞作品『くじらのまち』、審査員特別賞受賞作品『魅力の人間』、劇場公開の決定した『賢い狗は吠えずに笑う』、人気爆発の山戸結希監督の『Her Res~』など、「PFFアワード2012」16作品がハイクオリティで大スクリーンに踊ります。
そして、最終日、29日には、公開を8月に控えるPFFスカラシップ最新作『HOMEICK』上映に、廣原暁監督が来場します。
新作のロケハンをここにあわせての急な来場決定。国内上映では、昨秋の第34回PFF会場でのお披露目に次ぐ、2度目の監督来場です。

はたまた、全く同じときに、この廣原監督が敬愛する青山真治監督が企画に関わっておられる、お隣、北九州市での「第3回北九州映画祭」が開催されます。
北九州出身の映画人は多彩です。北九州映画祭運営メンバーであり、過去にPFFin北九州を実施くださっていた吉武あゆみさんによると、今回の映画祭ゲストとなる青山真治、タナダユキ、福岡芳穂、平山秀行の4監督以外に、古海卓二、足立正生、川原圭敬、松尾スズキ、竹清仁、松居大悟、と合計10名出身監督がおられるそうです。更に今回は、俳優の光石研さん、国村隼さんもご来場で、曽根中生監督もお客様としてご来場という噂も。
・・・と書いていると、北九州映画祭の宣伝が高まってしまいますのでこの辺で・・・
個人的には『任侠外伝 玄界灘』をみたくてたまりませんし、会場は昭和の香る「小倉昭和館」ということですし、期待が高まります。

自分自身は転勤族に生まれ、既に転居20回に近づく人生ですので、故郷を殆ど動くことのない生活、故郷を愛する暮らし、といったことが、いまひとつ想像できていませんが、映画の豊かに息づく九州の誇り、輝きに、ノックダウンされそうなGWのPFF開催です。

プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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