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PFFディレクターBLOGRSS

2013/04/10 03:34:54

諏訪さんの式辞が素晴らしい

友人から送られてきた東京造形大学諏訪学長の式辞。
読むことができて、しみじみと幸せを感じる夜です。

映画について語ること、映画監督が語ること、時々遭遇する、世界が変わるような素晴らしい言葉にあいたくて、上映後のトーク及び質疑応答というものを設けるのですが(現在進行中のイベント「ルネッサンスPFF」でもその時間を設けているのですが)まだまだ修行が足りずになかなかうまく進行ができません。

そのことを、改めて考えさせられたのが、本年の「世界が注目する日本映画たち」でした。
最終日最終回の『サウダーヂ』上映後、随分沢山の映画を観続けてこられたのであろうご高齢の男性から、非常に刺激的な質問がありました。
とても乱暴に、かいつまんで記しますと、「何かがあるのはわかるのだが、何を言いたい映画なのかよくわからなかった。上映後に監督に質問しなければわからない映画というのはいかがなものか。あるいは、このような、解釈を観客に委ねる映画がこれから主流になり、旧来の物語が貫かれる映画はなくなっていくのか」といったことを、非常に熱く、真摯に伝えてくださり、監督の富田さん、脚本の相澤さんとも、とても丁寧に答えておられました。
その脇で、私が気になったポイントは、上映後のトークが、監督にその作品の内容、あるいは、創作の意図を確認するためのものと思われている場合がある、ということでした。
ここに、自分の力不足を痛切に感じた次第です。

トークは、映画監督あるいは創作者が、どれだけ面白い存在であるか、どんな風に世界をみているのか、感じているのか、切り取っているのか、を紹介する場所でありたいと考えています。
映画は、観た人が自由に自分のものにすればいい「作品」ですが、つくった人は、その作品に留まらない魅力を持つもの。その魅力の一端でもご紹介できる時間になればと考えているのですが・・・

そんなことを思い出しながら、諏訪さんの式辞を読んでいました。
期待と不安とで胸膨らむ新入生にとって、「学ぶ」ということの震えるような喜びと自由が伝わる言葉に胸が躍るのですが、今、この東京で大量に生まれた新入生が、「ルネッサンスPFF」をみにきて、「なんでもありなんだ創作って!」と、いろんな不安や恐怖や不自由さから、少しでも抜け出してくれたらいいのになあ・・と夢想もしたのでした。
同時に、人生の新たな一歩を踏み出すのに、勇気をもらえる映画が揃っていることを、企画側からうまく伝ることが出来ていないこと、具体的な作品紹介が不足していることを思うのでした。
なんでしょうか、反省文ブログになってきてしまいました・・・・

昨日から、連夜「群青いろ」のおふたりとのトークが続いています。
今回特別に作成したパンフレットには入っていない話をしてもらうべく、司会進行しています。つまり、「映画+パンフ+トーク」で、「現実を描きそこを超え美へと昇華する」というふたりの姿がくっきり見えてくる構成を目指しております。

上映イベントを重ねるごとに、「こうあってほしい」という世界を具体化する方法として、映画というのはやはり無限の力があるなあと、しみじみ実感しています。
同時に、会場のテアトル新宿の映写やロビーのスタッフの皆様の働く様子に「映画館スタッフという職につく方は、ほんとうに映画が好きでやってらっしゃるのだなあ」と感服しています。
更に、会場に集まった、多種多彩なチラシをみながら、「ぴあがなくなったのは痛手だなあ・・」とも思うのでした。
ほんとうに、便利でした。紙のぴあ。それを言っちゃおしまいよ、ですが、会員制の特別配布制度でもいいので、また欲しいなあ・・・とよく思います。作品の回転が速い現代に、紙媒体では遅すぎるのかもしれませんが、ひとめで都内全部の上映作品を把握できるということが、いかに便利だったかと実感します。
作品検索に足る情報を、あらゆる人に届けるのは、並大抵の苦労ではない現在の宣伝です。
最後はぼやきブログでしょうか・・・

明日(今日)はPFFのメルマガを発行し、PFFアワードの応募本数や、第35回の会期会場を発表します!ニュースアップも致しますのでお楽しみに!


プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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