上映作品紹介

◎コンペティション部門 PFFアワード2015

577本の応募作の中から、約4ヶ月もの厳正な審査を経て選出された20作品を、お披露目上映。まずは、気になる1作品から観てみよう!あなたの投票で賞が決まる「観客賞」にもご参加ください。
※審査員、賞一覧、審査方法などPFFアワードの詳細は、「PFFアワードについて」をご覧ください。

PFFアワード2015 エンタテインメント賞(ホリプロ賞)、ジェムストーン賞(日活賞)、映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)、名古屋賞

『したさきのさき』

監督:中山剛平

彼の唾液をなめつくしたい

クラスで人気者のハンサムな智哉は、咲紀の親友・亜子と親しい。だが、亜子いわく智哉は「クソナルシスト」。それでも咲紀は彼への気持ちを募らせていく。そこでやめておいて!という観客のハラハラ感を裏切って彼女は彼の唾液を求めてやまない。内気な彼女の大胆さがエロスと直結して実に艶めかしい。

セレクションメンバーからのコメント

主人公である咲紀本人すらも無自覚無意識なエロスのつぼみを、段階的アイテムでじょじょに開花させていき、中盤からは一足飛びに制御不能の解放感へ。舌は性器であり、キスはセックスの前座などではなく、それ自体が性交そのもの。だからこそ、咲紀の行為はまったくもって切実だ。なぜなら、ふれたい、舐めたい、吸いたい、飲みたい、舌先の先でつながりたいという欲望は、「あなたを知りたい」という切望に他ならないのだから。

皆川ちか(ライター)

監督紹介

中山剛平Kohei Nakayama

1990年高知県出身/高知工業高等専門学校 建設システム工学科 卒業

中学時代、地元の日高村の友達を中心に『木更津キャッツアイ』のパクリ映画『日高村キャッツアイ』を撮ったり、高専でもオカマゾンビやオカマ魔法使いが活躍する映画などを撮っては文化祭で上映しました。しかし、工業系の学校だったこともあり、映像を仕事にしようとは考えてもいなかったんです。それが、東京のIT企業に就職し、ひたすら勉強の毎日で、さらに「死ぬまで勉強だぞ」と言われて、どうせなら自分の好きな映画の勉強をしたいと思い、専門学校に通うようになりました。
『したさきのさき』は、僕の実体験を元にしています。ただ、童貞の鬱屈した性春映画は全くもって新鮮味がないので、主人公は女の子にしました。いろいろと女性の意見を聞いているうち、「好きな人の体操服を舐めていた」という人がいて、これは普遍的な話なんだと確信しました。今作はすべて都内で撮影しました。次回作は地元高知県を舞台に撮りたいです。

【繰り返し観ている作品】
『ピノキオ』(1940年/ベン・シャープスティーン監督、ハミルトン・ラスケ監督)

【好きな映画監督】
小林勇貴

上映日時
  • 【 東 京 】2015年9月15日(火) 11:30~ / 22日(火・祝) 14:30~
    ※同時上映『帰って来た珈琲隊長』『
    ※各回とも上映後、監督、出演者など来場予定。
  • 【 京 都 】2015年10月8日(木) 19:30~
    ※同時上映『わたしはアーティスト
    ※上映後、中山剛平監督、来場予定。
  • 【 神 戸 】2015年11月3日(火・祝) 18:30~
    ※同時上映『甘党革命 特定甘味規制法
    ※上映後、中山剛平監督、来場予定。
  • 【名古屋】2015年11月14日(土) 16:00~
    ※同時上映『帰って来た珈琲隊長』『
    ※上映後、中山剛平監督、来場予定。
  • 【 福 岡 】2016年4月29日(金・祝) 14:00~
    ※同時上映『帰って来た珈琲隊長』『

[2015年/45分/カラー]
監督・脚本・編集:中山剛平/撮影:松本真二/録音:村上このみ/照明:木村圭佑/助監督:小笠原 風/音楽:大石峰生/プロデューサー:小峰克彦
出演:見里瑞穂、根矢涼香、大橋典之、赤瀬一紀、折田侑駿、山下智雅、竹下かおり、森川千有、川崎 僚、梶原香乃、平田瞭介

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