第33回ぴあフィルムフェスティバル

第33回ぴあフィルムフェスティバル

JAPAN国際コンテンツフェスティバル

上映作品紹介「20代の森田芳光がみていたもの~疾走する8ミリ自主映画時代~」

PFF in 名古屋だけの特別企画。
貴重な8mm作品3本を特別上映します!

78年のPFFでの『ライブイン茅ヶ崎』入選まで、多数の8mm自主映画を製作した森田芳光監督。デビュー以来、多くの映画ファンから愛され続け、昨年12月に急逝した森田監督の貴重な8mm自主映画3作品を、名古屋会場だけで特別に一挙公開します。

上映作品

『水蒸気急行』

1976年/カラー/59分/8mm
監督・撮影・編集:森田芳光

ルールの読み切れない配列に従って走る電車のカットにラジオの天気予報や'60sポップス、FEN放送などがかぶさる独特の編集、縦横無尽のカメラワークと大胆不敵なカッティングが列車の窓越から見える風景をより生々しく伝える意欲作。当時、自主映画ながら自らホールを借りて公開し、破格の動員を記録したという画期的な作品。遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』の原点がここにある!

『ライブイン茅ヶ崎』

1978年/カラー/77分/8mm
監督・撮影・編集:森田芳光
出演:青木真巳、石井 保、三沢信子

『水蒸気急行』の成功後作られた「ニューエンターテインメントシネマ」(森田監督が提唱した「観客も参加する<僕たちの映画>」)第2弾にしてPFF入選作品。茅ヶ崎生まれ茅ヶ崎育ちの若者たちの飾り気のないリアルな日常が、独特のリズミカルな構成で綴られる瑞々しい青春映画。『AKIRA』でも知られる大友克洋監督(当時24歳)が、本作の宣伝用イラストレーションを担当していた。

『劇的ドキュメント レポート'78~'79』

1979年/カラー/59分/8mm
構成・演出:森田芳光
出演:東 由多加、浅利慶太、岡部耕大、寺山修司、唐十郎、野田秀樹 ほか
製作:ぴあ

雑誌「ぴあ」のイベント用に製作された、森田監督による幻のドキュメンタリー作品。当時「ぴあ」誌上で行われていた読者投票の演劇部門で人気を集めていた気鋭演劇人たちを追いかけた貴重な記録映像。「東京キッドブラザース」の東由多加、「四季」の浅利慶太、「空間演技」の岡部耕大、「天井桟敷」の寺山修司、「状況劇場」の唐十郎、「夢の遊眠社」の野田秀樹等の稽古場風景が生々しく刻まれている。

監督:森田芳光 (もりた・よしみつ)

1950年東京生まれ。日本大学藝術学部放送学科卒業。学生時代から独自の映像感覚で8mm自主映画を製作。28歳の時に撮った『ライブイン茅ヶ崎』がPFF1978に入選。81年『の・ようなもの』で劇場デビューし、ヨコハマ映画祭作品賞・新人監督賞を受賞。83年の『家族ゲーム』では日本映画監督協会新人賞・日本アカデミー賞優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。その後も幅広いジャンルの斬新な作品を世に送り出し、多くの映画ファンから愛され続けた。昨年12月20日、急性肝不全のため61歳で急逝。

上映日時

名古屋
2012年7月4日(水) 16:30

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