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海外映画祭レポート

香港アジア映画投資フォーラム
Hong Kong - Asia Film Financing Forum(HAF)

文:北川 仁(PFFアワード2010『ポスト・ガール』、2011『ダムライフ』監督)

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本当に大切なこと

と、けっこうな量を使って書いてしまいましたが、実のところ、本当に大切なのは、そういった企画の内容ではなく、その表現方法なのであろう、とも思っております。上記のような内容も、相手に伝わらなければ意味がありません。
撮られる前の映画を、相手に具体的にイメージしてもらうということは、本当に困難なことでありまして、それに必要な能力は、はっきりいって、実際の監督業に必要な能力とは全く別の能力であるようにも思いましたが、とりあえず、企画マーケットで我々は、初対面で、しかも海外の方に、カタコトの英語で、そもそも困難である撮られる前の映画を語るということを、魅力的だと思ってもらえるように、行わなければならないのです。それを実現するためには、当然、上記のような準備や、英語力や、もう本当に様々な努力や能力が必要となってくると思いますし、それには映画とは直接関係のない要素も含まれてくるとは思いますが、とりあえず、僕のような人たちが、日本以外の様々な国の方から出資をいただいて映画を撮り続けていくためには、このような点において、腕を磨いていかねばならないのだなと、そのように思いました。

最後に。。。

様々書いてまいりましたが、やはり、企画マーケットという場は、映画祭と同様に、魅力的な人たちであふれ、有名でなくともよいものはよい、という健全な評価がある、非常にエキサイティングかつ居心地の良い、魅力的な空間であると感じました。機会がありましたら、ぜひ、これを読んでくださった方も参加してみてもらえればと思います。僕も頑張ってまた目指しますので、そこでお会いできたら最高であります。

最後に、僕がHAFに出した企画、“Dance of Death”は、ある一人の老人が、愛する者のため、また、自らの犯した罪を償うため、死ぬまで踊る、という企画でありますが、こちらは撮影に向け、現在、鋭意制作中であります。あらゆる記憶・思考・感情といった、人間の心が生み出す作用、それらすべての果ての果てを、力強く、そして魅力的に、映像に映し出したいと考えております。制作していく中で、様々変化していってしまう可能性は大いにありますが、もしご興味もたれた方おられましたら、どうか応援のほど、よろしくお願いいたします。
それでは、最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

北川 仁Hitoshi Kitagawa

1982年東京都生まれ。慶応大学文学部在学中から映画を製作。『ポスト・ガール』がPFFアワード2010入選、『ダムライフ』がPFFアワード2011でグランプリを獲得。最新作は短編映画『りんご』(2013)。現在は、文中にも登場する『Dance of Death』を準備中。
https://www.facebook.com/kitagawahitoshi

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