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PFFディレクターBLOGRSS

2012/01/28 04:05:56

アンゲロプロスとオリンパス

ただいま、オランダ・ロッテルダム映画祭に来ています。
今回は、なんと申しましょうか、大変珍しい、そして大変残念なことに、PFF作品が招待されていないため、「一人で映画をとことんみる」という滞在に徹することとなりました。もしかしたら、初めての状況ですので、これまで一度も実現できていない「タイガーアワードノミネート作品完網羅」達成いきます!
個人的な事情で昨年連続参加記録のとまってしまったロッテルダムですが、一年ぶりの印象は「ますますフレッシュで活気ある映画祭」。皆様既にお気づきのように、写真を撮る習慣の全くない私ですので、その感じを伝えるビジュアルがなくて恐縮ですが、間違いなく、今、世界で一番「いい感じ!」そして、「21世紀らしい」映画祭だと思います。帰国までに、折々、その感じをお伝えできたらと思っています。
が、直前に聞いたテオ・アンゲロプロス監督の訃報に、まだがっくりきています。撮影現場での事故死!それも、警官の運転するバイクに撥ねられるなんて・・・実は、オリンパススキャンダルの出たときから、アンゲロプロス作品のことを頻繁に考えていました。何故なら、8年前のPFFでのアンゲロプロス特集は、オリンパスの力で実現したからです。

その体験から、私の中で、オリンパスは「表現」というものに理解ある企業のひとつです。一度お伺いした開発中製品のプレゼンテーション会場でも、『ミクロの決死隊』のようなカプセル型内視鏡や、『スターウォーズ』から始まり、さまざまな映画でおなじみのホログラムによる伝達装置などが目の前に実現しつつある様子など、忘れ難いものがありました。オリンパスのみならず、さまざまに激動する日本。「この状態を生きていくには、体調整えないとなあ~」と、正月早々胃カメラ飲んだ私は、そこでもカプセル型内視鏡を使ってみたくてオリンパスを思い出したものでした。現実には、直径1センチ弱の黒くて細くて長い蛇のような胃カメラをぐりんぐりんと飲みました。快、不快は操作する医者の技術によって差が大きく、今回は実に苦しかった。結果は、胃壁がますますひどい状態で、更に、「こういう症状の人はピロリ菌がいるんですよね~。胃がん発症者の7割はピロリ菌がいるので、薬で退治する人も多いんですよね~。でも退治できないで終わる人も結構いるんですよね~」と言いっぱなしにされまして、「脅しと薬剤師の仕事が医者の仕事みたいだな~」と改めて認識しました。ピロリ菌と共生しますけど。

変な話はやめて、ロッテルダムのタイガーアワードに戻ります。長編15作品のうち、日本からは、『東京プレイボーイクラブ』がノミネートされています。奥田監督は、昨年に引き続きのロッテルダム参加。日本公開も目前の多忙な中の長旅です。
賞の名称の「虎」。ほかにも、何らかのマスコットのある賞は多いです。バンlクーバーは「龍と虎」、ベルリンは「熊」、ロカルノは「豹」、ヴェネチアは「獅子」などなど。そして、本年から香港も、デジタルコンペティションという名前をやめて、「火の鳥」賞という名前に変わるそうです。香港映画祭発祥のきっかけとなったシネクラブに敬意を表し、その名前からとったそうです。
マスコットがあると、デザイン展開が楽しくていいなあ~と思う私ですので、PFFも何かできないか?とまた考えていました。「P」だから「パンダ」とか「ペンギン」とかいかがでしょう。どちらも白黒のデザイン展開も素敵だし、いいマスコットです。

朝九時台から上映の始まるロッテルダム。が、規則正しい生活ができるので、頻繁にブログ更新できたらと思っています。

プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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