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PFFディレクターBLOGRSS

2009/10/09 15:18:07

TAKE100

ある朝スウプは14歳
NYの出版社Phaidonの企画する、「TAKE100」という書籍に、『ある朝スウプは』で髙橋泉監督、『14歳』で廣末哲万監督が選ばれたという知らせが届きました。

この「TAKA100」は、"国際映画祭のディレクターやプログラマーの選ぶ世界の突出した監督100人"という企画で、髙橋泉監督は、香港国際映画祭のチーフプログラマー、リー・チョク・トー氏、廣末哲万監督は、ベルリン国際映画祭のヤングフォーラム・ディレクター、クリストフ・テルヘヒト氏の選出です。

私にとってこの選出は非常な感激でした。というのは、『ある朝スウプは』は、香港国際映画祭に招待したアジアプログラマーのジェイコブ・ウォン氏ではなく、欧米作品のプログラミングが専門で、作品は香港上映時に観たリー・チョク・トー氏が、自身のセレクション映画ではないのに選んだことが。そして、『14歳』は、実は、3年前の今頃、クリストフ・テルヘヒト氏の強い希望に添わずに、監督の意向を汲んでプレミア上映をロッテルダム国際映画祭に決めたという、申し訳ない過去があったのです。(ベルリン国際映画祭はヨーロッパプレミアが必須なので、共に新人発掘に力を注ぐ1月のロッテルダム国際映画祭のコンペティションと2月のベルリン国際映画祭ヤングフォーラムと、どちらに出品するか決断が迫られ、悩むことが多々あります)

しかし、喜んでばかりもいられません。出版に際し、美術書の専門家であるphaidonは、ひとつの作品につき、20枚のスチルと様々な資料や英語の原稿を求めています。製作費3万円の自主映画である『ある朝スウプは』は、スチルも資料もほぼ皆無。私どもの製作作品である『14歳』も、リクエストに応じるのは至難の業。製作宣伝からしっかり準備されたいわゆる商業映画であれば苦労のないことなのかもしれないなと、いささか困っている秋の午後です。

これまで、PFFでは約100作品を、約200の海外の様々な映画祭に出品してきました。出来るだけ広く、多くの人に作品を紹介することを目的に活動しています。監督たちの体験レポートも随時掲載するページもつくりました。ただいまオランダ→韓国→イタリア→ドイツと、映画『不灯港』と共に旅してきた内藤隆嗣監督がレポート執筆中です。お楽しみに。

プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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