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PFFディレクターBLOGRSS

2009/07/26 08:54:21

監督トーク

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昨日は、犬童一心監督と若松孝二監督のトークで様々な発見と驚きがありました。
犬童監督には、付帯企画「高校生の為の映画講座」でご自身の高校時代の映画製作からはじまり、その後、CMディレクターを続けながら自主映画を製作し、「ふたりが喋ってる」を観た市川準監督から電話を貰って「大阪物語」の脚本を任されたのをきっかけに、映画の仕事が来るようになった経緯をお話いただきました。
高校時代に、自分の映画を探して、自主映画の上映会に通い、原監督の「おかしさに彩られた悲しみのバラード」や黒沢監督の「スクールデイズ」に衝撃を受け、自分のつくりたかった映画がわかったこと、ゴダール体験の有無で作品は変わるかも知れないこと、会社員として、自分で選べず、命じられた仕事をやることで、自分で知らなかった自分の一面がひらかれていく面白さがあることなど、高校生のみならず、大人にも役立つ体験談が聞けました。
そして、残念ながら、世の中には、例えば受賞やお墨付きのまだ無い、いわゆる評価されていない人にチャンスを与える、自分の眼で人を抜擢できる人の数は少ないけれども、きっと人生の過程で出会えるし、また、自分で判断できる大人になろうということで締め括られ、一時間以上に渡るトークを終了しました。
幼い頃から映画マニアだった犬童監督の映画と映画の本の膨大な知識もかいまみえる時間でした。
その後は「大島渚講座」で、「愛のコリーダ」のプロデューサーに指名された若松監督に企画から撮影、公開までのお話を伺いました。
新宿の飲み仲間だった大島監督と初めて一緒に仕事をすることになり、「絶対に勝とう」と誓いあったこと、スタッフィング、キャスティングとも難航し、藤竜也さんの主演が製作発表の前夜に決まったこと、低予算のために報酬の歩合制を導入したこと、フランスで完成させるために、長く禁止されていた若松監督のパスポート発行が可能になったことなど、予定時間を越えて色々なお話を伺いました。

犬童監督も若松監督も、新作完成間近。
若松監督の新作「キャタピラー」は「愛のコリーダ」にも通じる部分がありそうです。

*写真は夜道でかわいくポーズする若松監督の珍しい一枚です

プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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