とある団地でのボーイミーツガール
取り壊しの進む古い団地で、かつて同じ幼稚園に通った少女るいと少年うえきは再会を果たす。工事の金属音の響く中、るいは夢中で絵を描き続け、うえきはるいを優しく見守る。ずっと変わらない、変わることを拒んできた少女の独特な眼差しを通して模索する。全編を通して、何故か不思議な懐かしさも感じさせる或る団地の記録。
監督・脚本・撮影・録音・編集・衣装・美術:井上優衣/助監督・撮影助手:井上二胡/助監督:金城明里/撮影助手:高瀬 結/制作:黒米穂美果、関本あみる、高山桃花、吉田 花/絵:三浦 繭
出演:大倉舞子、廣田直己
Q.なぜ映画をつくりたかったのか?
どうして、この作品をつくることにしたのか?
本作は大学3年時に授業で制作しました。
この映画の舞台になった土地は自分にとって思い入れのある場所でした。冬休みのある日、数年振りにそこに訪れてみると解体工事があちこちで行われていました。この景色を映画に収めてみたい、この土地からなにか物語が生まれそう、その様な思いから着想に至りました。