コーヒーカップが織りなす恋愛模様
倦怠期を迎えている若い男女のカップル・唯子と研一。研一の誕生日が近づく中、2人は唯子の叔父が営む古道具屋でアルバイトをすることに。環境が変わっても、小さな事で言い争いばかりの2人は、さまざまな出会いを通して、人間関係を再発見して行く。不器用な二人の選択から、他人と一緒にいる事の本質を見つめ直す。
監督・脚本・編集:岩倉龍一/撮影:遠藤有紗/録音・整音:鈴木大智/助監督:笹本陽介/音楽:DJ MAYAKU/編集:鈴木 寿/タイトルデザイン:近藤唯士/クレジットデザイン:仲原かれん
出演:吉川侑那、菊地恵泉、新川華那、岩倉龍一、川部良太
Q.なぜ映画をつくりたかったのか?
どうして、この作品をつくることにしたのか?
本作の脚本に悩んでいた頃、ロベルト・ロッセリーニ『イタリア旅行』を観ました。二人がどう反発し接近するのか。その表し方に衝撃を受けました。そこから、当時考えていた設定を『イタリア旅行』のプロットに当てはめていきました。そうして完成した脚本が撮影稿になりましたが、結果的に全く違う作品になったと感じています。それはただ真似事をしたのではなく、僕は僕の個別性の中で「映画」を見つけ直したのだと思っています。