倦怠感に塗れた日常の中からの逃避行
30歳で無職のたかしは、甘栗屋で働く40歳のあきおのアパートに転がり込み、自堕落な生活を送っている。そんなたかしを優しく見守るあきおだが、ある日、出かけた登山で二人は激しく衝突、その関係性は確実に変わろうとしていた。焦燥感に追い立てられる男の姿を切実に映し出す。渋谷スクランブル交差点にある甘栗屋で撮影。
監督・脚本・録音・編集:笠原崇志/撮影・美術・照明:服部明生/整音:若月ルーク
出演:笠原崇志、服部明生
Q.なぜ映画をつくりたかったのか?
どうして、この作品をつくることにしたのか?
自分は人に頼ってばっかりで、その癖文句ばかり垂れうだつの上がらない日常に慣れてもき、悔しいというあったはずの気持ちがなくなってきているのではないかと、このままでは人生振り返った時に後悔すると思う瞬間がありシナリオ書き始めたのがきっかけです。たった一つだけたった一つの物語だけは自分の中からグツグツと出てきました。
僭越ながら、どうしても誰かに認めてほしいという気持ちが僕を先導していきました。
「人生はいつだってハードだ」と実感せざるを得ない私の気持ちを込めながら、倦怠感にまみれた日常の中から二人で撮影、録音をと大事に制作致しました。