マジックアワーに描かれる静謐な映像詩
プロ野球を目指す鹿児島の高校球児・岳は日々の過酷な練習を耐えていた。そんな岳に様々な人生の困難が訪れる時、担任教師、幼馴染らとの交流を通して、自身が生まれ育った鹿児島の場所の記憶が鮮明に蘇って来る。雄大で美しい自然を舞台に、人間の尊厳と命の尊さを深く考える。鬼気迫る野球部の練習シーンは圧巻。
監督・脚本・編集・撮影監督・音楽:伊地知拓郎/プロデューサー・衣装・美術・制作:小川夏果
出演:泉澤祐樹、小川夏果、古矢航之介、阿部隼也、千歳ふみ
Q.なぜ映画をつくりたかったのか?
どうして、この作品をつくることにしたのか?
海外での生活を通じて、日本の子どもたちが抱える閉塞感や精神的幸福度の低さ、そして豊かな自然や詫び寂びといった本来日本人が持つ文化的資産が、無自覚のうちに失われつつある現実にどこか寂しさを感じました。
より心の豊かな社会を築くためには、言語や教育だけでなく、視覚・聴覚による潜在意識への働きかけが必要だと考え、映画の力の可能性を信じ、論理ではなく感性に働きかける表現を模索し、映画『郷』を制作しました。