「マブイの旅」
「マブイの旅」写真
上映:7月2日(火) 16:00〜 ホールD
監督来場予定
沖縄に漂う、“マブイ”の行方
“マブイ”とは沖縄の言葉で、魂のこと。

リストラされた中年男性が、妻子にも去られ、退職金を手に沖縄にやって来た。
彼は、その金がなくなるまで、酒と、ある娼婦におぼれていく。そんな折り、沖縄マフィアと娼婦の恋人が現れ、トラブルが巻き起こっていく…。

「観光気分ではない、沖縄南国映画を撮りたい」という出馬監督が、“現実”と“かなわぬ夢”の狭間をさまよう“マブイ”無き人たちを、美しい沖縄の空と海を背景に描いていく。
久しぶりの主演映画となる山田辰夫が身を滅ぼしていく男を切なく演じ、娼婦役の冨樫真が大胆で体当たりな演技を見せている。そして、でいご座、ラブリーヨーヨー、ワハハ本舗等の劇団俳優陣が脇を固めている。
また、テーマソングとエンディングテーマは、天野月子がこの映画の為に書き下ろしたという注目曲である。

(2002年/117分/35ミリ)
監 督:出馬康成
出 演:山田辰夫、冨樫 真、絵澤萠子、久米伸明 ほか

「マブイの旅」公式ホームページ:http://www.film-izmax.com/mabui/index.html

出馬康成監督プロフィール
出馬康成監督写真1963年、大阪府出身。
幼少時代から8ミリ映画を撮り続け、21歳で「占いワルツ」を完成させ劇映画デビュー。この作品は、ニューヨーク、オーストリア、福岡の美術館などで上映され高い評価を得た。以降、ピンク映画を脚本、監督。全てアフレコをするのが一般的なピンク映画で、同時録音を試みるなど実験的な活動もおこなっている。
近作は、「六本木フェイク/傷だらけの天使たち」(1997)と「ブルーフェイク」(1998)。