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PFFディレクターBLOGRSS

2012/08/31 23:01:00

賞男?熊坂出監督

『パークアンドラブホテル』で、日本人初のベルリン国際映画祭最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出監督ですが、またまた「日本人初の受賞」を達成しました。
28日に閉幕したCINDI=シネマデジタルソウルフィルムフェスティバルで、5年ぶりの新作長編『リルウの冒険』が、グランプリにあたる「レッドカメレオン賞」を日本人で初めて受賞。更に国際的な批評家による賞「ブルーカメレオン賞」も授けられるという、ダブル受賞も達成です!
レッドカメレオン賞、今回の審査員は、イム・サンス、瀬々敬久、ワン・ビンという、気骨ある監督たちと、女優のキム・へナさん。
そして、『リルウの冒険』現在のところ、まだ公開の予定は固まっておらず、第34回PFFの招待作品部門にて、ただ一度、9/21金曜日18:30~の上映が決定しているだけなのです!
熊坂出監督が、脚本、撮影、製作も行った、ばりばりの自主長編映画『リルウの冒険』。ひとことで言えば「ファンタジー」と言えるこの映画を、是非多くの方に楽しんでいただきたいと願っています。

間もなく8月31日も終わり、9月1日に突入です。
PFF開催まであと17日。2週間と3日に迫りました。
今日からは、このブログはじめ、様々な方法で、映画祭上映作品のあんな情報、こんな情報を伝えていきたいと思います。


2012/08/17 01:08:13

デジタル、デジタル、デジタル

呪文のように「デジタル」と呟くこの数週間。
作品交渉をしていると、当たり前のように「DCPでいいですか?」と問われることに驚愕する年が、とうとうやってきたなあ・・・と感慨にふけっています。

そして遂に本年から、PFFのチラシもカタログも、フィルム以外はフォーマット表記をやめることにしました。デジタル素材は、上映会場の映写条件によって、フォーマットが多種に渡るため、「フォーマット表記をやめたうえでビデオと表記する?ビデオではなく、デジタルと表記する?」、など、悩みが尽きないからです。

ともかく、「フィルムか、そうではないか」。そのことだけ明記すべく、チラシの作品情報として"35mm"(16mmとか、8mmとかが登場する年もあるでしょう)と記載していない限り、デジタルフォーマットでの上映、ということである。と、ご理解いただければ。です。
「そんな日が、素早く訪れたなあ・・・」と、しみじみする8月です。

第34回PFF開催にむけ、ただいま事務局は、映画祭開催の告知と、当日の準備にまい進する日々です。
その一方で、同時に準備進行中のイヴェントが、実は3つあります。

1)8月26日からテーマの変わる、TSUTAYA渋谷店4階のPFFコーナー。
このコーナーでは、新作の公開が迫る映画監督たちに、隔月ごとにテーマに沿って、「この映画をすすめたい」という10作品を選んでいただいています。
次回は、『夢売るふたり』の西川美和監督と、『恋に至る病』の木村承子監督に登場いただく予定です。お楽しみに!!!
そして、はっと気づくと、このTSUTAYA渋谷店のPFFコーナー企画展開も、あっというまに3年を迎えようとしています。
毎回、映画を浴びるようにみてきた方々に、とても貴重な作品の推薦と、コメントをいただいておりますので、できれば多くの方に紹介しておきたいという気持ちがますます抑えられなくなってきました。
そこで、本年、第34回PFFカタログにて、これまでの推薦者と推薦作品リストを、記録に留めるべく、だたいま編集の方に、無理難題でページ構成を相談中です。
実現すれば、それはもう、まるで一冊の映画本のようなヴォリュームとなる情報だと思います。
こちらも、お楽しみに!

2)カルトブランシュ
フランス語で「白紙委任状」という意味のこの企画。あるクリエイターに、フィルムセンター収蔵の邦画を1本選んでいただき、上映後、選者と、選者の信頼する聞き手とで、上映作品にまつわるトークを行う、という趣向です。

フィルムセンターとエイベックスとの共同で始まったこの企画に、2年前から、PFFも参加しました。まさに2階大ホールでPFF開催中のフィルムセンターの、地下1階小ホールでカルトブランシュが同時開催です。
そして、本年のPFF担当回は、第34回PFFと同じく初日を迎える9月18日の実施です。菊地成孔さんが、『クレイジー黄金作戦』を選んでくださいました。気になる対談相手や、他2つの(毎年3企画開催です)企画など、詳細は、追って公式ホームページや、チラシでご確認ください。とても贅沢な企画が並ぶ本年です。

3)「ミューズシネマセレクション 世界が注目する日本映画たち」
毎年3月に、所沢市の文化施設ミューズで開催する映画イヴェントです。
タイトルの示すとおり、日本国内のみならず、海外でも話題を呼んだ邦画を一堂に集め、週末をどっぷり映画漬けになっていただこうと企画を続け、13回を数えます。
来年の開催は、3月22日、23日、24日の三日間。すべて公開が終了している作品からのセレクションですので、今、半年前でも企画をすすめることが可能な、私にとって、新鮮な驚きと喜びを与えてくれる映画祭です。
というのも、通常の「映画祭」は、公開前の作品を集める場所。
故に、作品交渉はぎりぎりまで続きます。多くの映画祭が、そのラインナップの発表は一か月前見当。ベルリンなどは、2週間前だったりします。
実は、PFFのコンペティション「PFFアワード」は、ラインナップ発表が、大変早い部類の映画祭なのです。映画祭まで2か月以上あるわけですから。

それはともかく、所沢イヴェントの交渉をしておりますと、本日の最初の話題「デジタルの時代」を更に痛感するのでした。
この企画に、デジタル作品上映を導入したのは、実は昨年からです。しかし、本年、映画は圧倒的にデジタル作品の比率があがっているなあと、改めて感じる交渉の日々なのでした。

それにしても、アメリカのユニバーサルが、今後フィルムの貸し出しをしなくなるのではないかという話が耳に入っています。
ダグラス・サーク特集も、クリント・イーストウッド特集も、ユニバーサルの協力と、その抜群の作品保存力があって成り立った企画です。叶うなら、またフィルムで上映したいなあ、ダグラス・サーク・・・と深くため息をつく夜。

本年のPFFは、マイケル・パウエルの小さい特集。是非みていただきたい『天国への階段』と『老兵は死なず』は、日本語字幕のないプリントに、字幕投影をして上映しますので、このチャンスは貴重です。
実は今回のマイケル・パウエル作品も、権利元は、まず「DCP?」と聞いてきました。
フィルムで上映したいというリクエストに、「無理」と返事が来るケース、これから出てきそうだなあ・・・・と予感してます。


2012/08/06 01:21:29

本日プログラム上映日時の発表です

お待たせしております第34回PFF上映日時を本日発表します。

「PFFアワード2012」16作品と、「映画のルックを浴びてみる!マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー&ジャック・カーディフ」の5作品は、各2回上映。
「日本映画最新作」「追悼・森田芳光監督幻の8mm作品たち」「テレビドラマに挑戦!WOWOWドラマをみる。」「第22回PFFスカラシップ作品お披露目+世界グッドモーモーニング!!ライブつき上映」は、各1回上映のプログラミングです。

本年も、会場の東京国立近代美術館フィルムセンターは、レギュラー上映とは異なり、PFF開催には「完全指定席制」を導入します。前売り券をお求めになると、確実に席が保障されます。

このあと、11日のチケット一般発売日には、公式サイト工事中の『贖罪』の詳細や、森田芳光監督の追悼企画におけるトークゲストの発表、PFFアワード最終審査員5名の発表が実現するよう、ただいま鋭意努力中です。

同時に、事務局は、着々と開催準備に突入中。
スカラシップ作品の撮影もクランクアップし、編集へと突入します。
私はカタログ編集に向かうちょっとした合間の気分刷新に、ものすごく久しぶりに~文芸坐が、新文芸坐になってはじめて~オールナイト上映に出かけてきました。
「ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団」4本立て。音楽についての菊地成孔さんのトークつきです。
なんといっても、菊地さんのいつも目からうろこの音楽情報を聞きたかった。そして(実はDVDbox持っているんですが)この時代のゴダールをスクリーンでみたかった。

いや~!行ってよかった!ものすごくリフレッシュしました。
菊地さんのお話も、勿論面白かった。上映作品は『東風』『たのしい知識』『ウラジミールとローザ』『万事快調』。22時半スタート6時半終了の、8時間を映画館で過ごしました。ああ久しぶり。
映画館閉館のニュースが、またバタバタと飛び込んだ先月ですが、「"映画館の無い街"更新記録が伸びるばかりの現実は、ひとりでも多く映画館に行かないとストップしない」と、改めて身にしみます。

ところで、自分がオールナイトというか、映画みていてめったに眠ることがないタイプだな、と、ふと気づきました。
長距離移動の飛行機の中で、徹夜明けですごくお酒飲んでも滞空中ずっと映画みていられます(←脳梗塞とかの原因になるので、真似するのはやめましょう。私ももうやめます)
これまで、唯一、はっきり眠ったのは、タルコフスキーの『ノスタルジア』と『鏡』。
まず、タルコフスキー・オールナイト4本立てで、この2本を眠ってしまい、「もう一度昼間に挑戦!」と意気込んだものの、またまた眠ってしまい、3度めの挑戦で、何とか『鏡』は完走したものの、『ノスタルジア』はまたまた眠ってしまい、以来、再挑戦できないまま今日に至る。というわけで、『ノスタルジア』は、私の中で眠れる最高傑作映画です。
・・・・思い出したので、次はきっと完走します。

ゴダールに戻りますと、
たまに、「自主映画って、ゴダールみたいな映画でしょ」と言われることがあります。自主映画をみたことがない方に。
「ゴダールみたいな映画あったら、すごいよね?」と心で思いつつ、「それはどんな映画を指しているのだろうか?」と考えます。そして、今、「それは多分『東風』のような映画?」と思います。公開時にご覧になった方々の記憶に、「自主映画」と焼き付けられているのでは?と。
楽しい。
ゴダールのような自主映画、たくさんでてほしい。
リアルタイムに衝撃を受けた50年代60年代生まれの映画作家に続く、新世代に、「映画は教養である」という気運、盛り上がってほしいな、とも思う朝でした。

オールナイトの話に流れてしまいました。
第34回PFF開催まで、あと6週間。
本年は、会場の「開場から上映開始まで」のインターバル映像を、ちょっと楽しくしてみたいなあと考え、横浜在住の若いアニメーション作家に会いに行きました。
どんなアイデアを盛り込んでくださるか、とても楽しみにしている私たちですが、そのとき、久しぶりの横浜で、これまたリフレッシュ!
50年代、60年代の日本映画、横浜が舞台によくなってますねえ。
映画人も、銀座から車を飛ばして、横浜に遊びに行くの日常的だったとか、
くらくらしますねえ。
あ、今度は横浜に話が流れた・・・

オールナイトと横浜。つい、濱口さんの『親密さ』みなくちゃオールナイトで、とつぶやく自分が危険です。中華街のおいしい店調査とかしちゃう自分が危険です(「山東」の水餃子おいしい!)。
実は、所沢での春の恒例イベント「世界が注目する日本映画たち」プログラミングも、今月のTSUTAYA企画更新も、締切り迫る私なのでした。


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