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PFFディレクターBLOGRSS

2011/09/30 00:37:52

本日4:30pm表彰式

コンペティション部門「PFFアワード2011」の5賞、7作品がいよいよ本日発表されます。
結果を待つ入選監督の気持ちになると、どんどん重くなる私の気分。17本の入選作品から、最大でも7作品、だぶったりすれば、5作品しか賞には該当しないのですから、胃が痛い。
しかし、人生いくらでもチャンスはあります。今日残念な結果になった人も、明日には明るいニュースが待っている可能性は大!です。本日出会う人たちとの交流を深めていって欲しいと願っています。

そして、表彰式のあと、深夜の0時からは、渋谷円山町のオーディトリウム渋谷で『サタンタンゴ』上映です。オールナイト上映ということもあり、今回の上映では、2回ある休憩時間をたっぷり取る予定だと劇場から連絡いただきました。詳細は本日オーディトリウム渋谷のHPにて告知されるそうです。
先日も書きましたが、一巻めに多少ノイズが乗りますが、プリント状態はかなりよいです。このラストチャンス、掴んで欲しいと思います。


2011/09/29 12:29:39

本日上映最終日

いよいよ明日30日は表彰式とグランプリ作品の上映が残るのみとなり、本日が、プログラム上映最終日です。
ただ今、監督始めゲストを迎えてPFFアワードプログラムを上映中。そして、クロージングナイトを飾るのは、『恋に至る病』です。
PFFの始まった20日にはまだ夏だった季節も、今日はすっかり秋。大人の汗疹に悩んでいた初日が、急激な気温の変化にひいた風邪にかみすぎた鼻まわりが痛くて終わるという、なんともロマンのかけらもない四季の移ろいを感じる、初めて会期を9月に移したPFFです。
本日も、明日のグランプリ上映のみの参加も、当日券があります。
更に、グランプリ作品は、東京国際映画祭「日本映画ある視点」部門での上映もあります。
明日の表彰式での賞の発表は、PFFのHPで随時行って参ります。明日の表彰式、私たちも緊張してきました。


2011/09/28 05:05:52

あと3日

第21回PFFスカラシップ作品『恋に至る病』のお披露目(総勢7名で舞台挨拶です!アーバンも登場予定!)と、表彰式の準備に突入したら、はっと気づけばもう28日です。第33回PFFもあと3日を残すのみ。PFFアワード作品も、残るは11作品の上映。本日は3プログラム6作品、明日は2プログラム5作品をご覧いただきます。毎回上映後に、ご来場くださった監督と、短いながらトークの時間を持っています。私か、時に事務局の江村がご紹介させていただいておりますが、29日は、共催の東京国立近代美術館フィルムセンターの研究員の方に初めてご登場願う予定でおります。私たちとは全く違う環境で映画に日々触れておられる方々が、どのようにPFFアワード入選作品をご覧になるか、どんなトークが交わされるか楽しみです。
今年のPFFアワード17作品、「ぴあ映画生活」とも協力して、作品紹介を厚く展開しております。それらを始めとする作品情報からも、作品が気になっていたけれども見逃した方は、今後のPFF全国展開での上映や、国内外の映画祭上映情報を随時HPでお知らせしますので、チェックしてください。

今年の招待作品は、昨年までと比較して、予測不可能なプログラムを増やし過ぎたかなあと今、ふと考えています。『サタンタンゴ』7時間半がほんとうの嵐とともに始まり、終わったのが象徴的だったように(お知らせ:30日深夜よりオールナイト上映がオーディトリウム渋谷であります。プリント状態は、8割強大変美しく、ところどころ、傷とノイズがありますが、是非!今度こそ最後の上映です!)、長谷川和彦監督をお迎えしてのトークも、終わってみればゴジさんの健在ぶりがはっきりわかって嬉しくなる時間となりましたが、やはり、先に繋がることを祈ってしまいます。黒沢清監督をお迎えした回は、「教える、というのはなんて大変なんだろう・・」ということをしみじみと実感する時間となりました。非常に深い話に突入できたかもしれない話題が時間切れになったのは惜しかった。黒沢監督には、「映画長話」へのサインまでご快諾いただき、恐縮しています。
・・・・って、主催者がまた感想書いてしまった・・・

この「映画長話」(リトルモア発行)。ほんとに映画の長話です。楽しそう。そんな中、202ページにある「日本の個人の金融資産の七五パーセントぐらいを六十歳以上の老人が持っている。ほぼ八百兆円です。その人たちを映画に投資させなければならない。これほどの資産の偏りは日本だけでしょう(略)」という一節は怖かった。最近、部屋探しをしたときの怖い思い出が甦りました。自分が古いアパート好きなのがよくわかった部屋探し。とあるかつての高級マンションでは、自転車置き場に埃だらけの自転車が満載。しかし、「自転車置き場に空きはない」ということで、新規の持ち込みは不可能。不動産屋の話によると、アパートの会議で議題に上がる度に、既得権を持った住民が「あの自転車は必要」とがんとし撤去に応じないそうな。老夫妻の居住なのに、埃の積もった子供の自転車が3台、とかね。「守る」「手放さない」のは別のものにしてほしいなあ・・と思ったものです。
あ、話題が別の方向へ行きそうなので終わりましょう。
第33回PFF、今日28日と、明日29日は当日券がございます。30日、表彰式は完売ですが、式のあとのグランプリ上映のみに参加可能な当日券の発売を行います。
まだPFF未体験の方、是非一度ご参加ください。

2011/09/24 14:23:11

折り返し地点に到達しました

今日は開催五日め。丁度中間地点に到達しコンペティションプログラム一回目の上映の八つのうち四つが終了。これから五つめのプログラムの上映が始まります。同時に招待作品部門最後のプログラムが、今夜、黒沢清監督と廣原曉監督を迎えて行われます。また、今日はカルトブランシュの日でもあります。3時から、地下小ホールで、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』を見て、河瀬直美監督が語る時間です。
2階はPFF、地下一階はカルトブランシュ。涼しい風が秋を感じる土曜日。ひととき浮世を忘れて映画三昧いかがでしょう。銀座の歩行者天国もいい気分で散歩できますよ。ご来場をお待ち致しております。

2011/09/23 09:01:28

当日券あります

前売り券は、上映日の2日前までの販売で、残りは当日券に回ります。例えば、本日のプログラムの前売りは21日で終了しました。間の一日は、当日券に回すためのシステム上どうしても必要な時間です。そして、表彰式を除く全プログラムが、当日券販売を予定しています。本日の3つのプログラムも、当日券ございますので、是非お越しください。

さて、共同開催のフィルムセンターの力なしには集められない状態のいいプリントで傑作を上映できた招待作品部門も、明日24日で終了し、後半のPFFはコンペティション部門のPFFアワード一色になっていきます。全回、監督、スタッフ、キャストの来場が予定されています。大スクリーンで日本の最新映画を堪能してください。HD作品の急増により、8mm作品時代が遥か昔のような感覚に陥り、スクリーンを見ながら茫然としたりする私です。
そして、クロージングナイトを飾る第21回PFFスカラシップ作品『恋に至る病』のお披露目には、木村監督はもとより、我妻三輪子さん、斉藤陽一郎さん、佐津川愛美さん、染谷将太さんと4名が揃い、賑やかな舞台挨拶が実現します。
30日はいよいよ表彰式。こちらのみはチケットが売り切れですが、式が終了したのち、グランプリ作品の上映のみの当日券を発売する計画があります。発売時間など詳細は追って会場および、HPのニュースとして発表しますのでお待ちください。

いよいよ中盤となる第33回PFF。本日の招待作品は14:30『青春の蹉跌』と長谷川和彦VS岩井俊二、そして17:30『太陽を盗んだ男』と長谷川和彦VS河瀬直美。二度とない映画と人の組み合わせの一日となる予感。お出かけください。


2011/09/22 01:13:32

いよいよコンペティション部門「PFFアワード2011」上映開始です

初日&二日目と招待作品部門の上映が続いた第33回PFF。
本日からコンペティション部門の上映が始まります。
ノミネートは17作品。各作品とも、二回上映で、一回は土日あるいは夜の回、もう一回は平日昼間の回の上映です。毎回、監督がお越しくださり、トークを予定しています。また、お配りするアンケート用紙(今後の宣伝のために、みなさんがどこで上映情報を得ておられるのか知りたいのです)の裏面には、作品への感想をお書きいただく欄を設けていますので、当日直接お話しなさるか、書いていただくか、つくり手へ何か伝えていただけると嬉しく思います。会場の様子は、本年も、昨年に引き続きカメラマンの内堀さんが報告してくださるフォトブログを特設しました。アワード監督たちの来場の様子も素早くあげていきますのでお楽しみに!

そして昨日は、ものすごい暴風雨の中、『サタンタンゴ』上映を完遂しました。が、実は、万が一、上映中断を余儀なくされる事態に備えて、代替上映の場所を探しました。"字幕投影"という、通常の会場では対応の難しい課題のある上映ですのであまり希望は持っていなかったのですが、渋谷に新しく誕生した「オーディトリウム渋谷」が名乗りを上げてくださり、ほっと安心。更には、フィルムセンター上映が無事終了の見込みになったにも関わらず、上映を希望してくださり、緊急上映を決定することになりました。
9月30日、深夜零時からスタート。朝8時終了?という計画です。詳細は、本日アップ予定のオーディトリウム渋谷HPでご確認ください。当日券のみ。値段はPFFと同じです。
しかし『サタンタンゴ』、今の日本で観ると、異様に浸みます。資本主義社会における棄民の話として読むと、あまりにもタイムリーでぞっとするほどです。夜こそ元気になってしまう方など、是非30日の天使の贈り物のような上映にご参加いただければと思います。

今日はコンビニで2857円の電気代を支払ってきました。最近出現した「太陽光促進付加金」という項目。ちょっと前までは他の名目だったな~、と、また「カムイな現代」を考える夜。そんなことを考えてる場合ではない始まったばかりのPFF。今日から本格的に多くのつくり手が集います。ぜひ一度ご参加ください。

2011/09/21 09:08:50

『サタンタンゴ』上映します

本日の『サタンタンゴ』上映行います。
昨夜からお問い合わせいただいておりますが、今日も変わらず第33回PFF開催します。
正午から始まり、7時間半で間に2回15分程度の休憩ですから、8時見当の終了です。
昼食を済ませてお越しいただき、「映画を4本ほど続けてみる」、という気持ちでいてくだされば、あっというまに終わりましょう。(念のための首枕のご用意などもいいかもしれません)

昨日は、PFF初のピアノ演奏つきクラシック映画の上映を行いました。柳下美恵さんの演奏による『限りなき鋪道』『陽気な巴里っ子』。『陽気な巴里っ子』は85年前、『限りなき鋪道』(当時の銀座の街が目がくらむほどしっかり記録されています)は77年前の作品とは俄かには信じられないフレッシュさ。撮影技術も息をのみます。
そして、ピアノ演奏つき上映って、素晴らしいですね。と再確認。また、画面にあわせて片手でピアノ演奏、片手でちょっとした小道具を使っての効果音の制作など、ピアノ奏者とは演出家でもあることと、その技術にもほれぼれしました。
そして、『陽気な中尉さん』の日本語字幕の日本語が、現在、俄かには理解できないこと!日本語の変化にも、改めて気づかされます。劇中の手紙も、手書きの日本語に変えている素晴らしい工夫に溢れているのですが、達筆すぎて、読めない・・・80年という年月で、言葉とはこんなにも変わるのか・・・と実感しました。
「映画とは教養である」「映画とは歴史の記録である」と言われることを実感した午後のあとには、最新作『ハラがコレなんで』で石井裕也監督をお迎えしました。この回では、「映画は出来たときすぐ観る、リアルタイムで観る」ことのできる幸せを、改めて実感しました。
って、主催者が感想文かいてどうする!とつっこまれそうです。

本日の『サタンタンゴ』は、ドイツでみつけたドイツ語字幕つき上映。ニュープリントのような状態のいいものではありませんが、貴重な機会です。是非ご体験ください。


2011/09/20 01:39:56

始まります!

というわけで、9月20日PFF初日がやって参りました。
本日は、映画史に輝く名作『陽気な中尉さん』で始まります。ルビッチをPFFで上映する日が来るなんて、嬉しい!ありがとうフィルムセンター!とワクワクしてる(主催者なのに)私です。
そして追いかけて、ルビッチと成瀬のサイレント作品二本立てプログラムを大盤振る舞い(と自分で言う)!。『陽気な巴里っ子』と『限りなき鋪道』。いつの時代も、山ほど国内外の映画をみて自分の映画を追及していた日本の映画監督たちの息吹、が伝わるプログラムになるといいなと、そんな企画です。ピアノ演奏を柳下美恵さんにお願いしました。

そんな優雅で楽しい午後の後、オープニングナイトには石井裕也監督の最新作『ハラがコレなんで』の特別プレヴューです。『ハラがコレなんで』は仲里依紗さん主演。今回の石井作品は"奇跡"が起こります。11月の公開を前に、海外映画祭からの招待も相次ぐ『ハラコレ』ですが、カナダのバンクーバー国際映画祭では、今年一番面白いアジア映画ということで、アジア映画特集のクロージング上映作品に決定しました!監督もカナダに飛びます。勿論、今夜、PFFにもお越しいただきます。

石井監督と言えば満島ひかりさんとかえってくることが多いわけですが、満島さんも出演なさっている『一命』を先日ひとあし先に拝見しました。今回最終審査員をお引き受けくださった瑛太さんと夫婦役を演じておられます。ご存知のように、こちらは小林正樹監督の『切腹』のリメイク。白黒映画がカラーの3Dになることも話題です。昔、『切腹』にあまりにも驚いた私は、滝口康彦さんの原作を探しました。「異聞浪人記」。同時に、同じ小林監督の『上意討ち』にも茫然として、読みました。同じく原作となった滝口さんの「拝領妻始末」。そして、「江戸時代、暗黒・・・江戸時代ひどい・・・」と思いながら、他の"江戸もの"を通し(池波正太郎、杉浦日向子、藤沢周平などなどなど)「江戸在住の一部の人たちはそうでもない暮らしを得ていたのかも・・・」とも感じ月日が経ちました。
が、今回、『一命』を拝見して、再び甦るあのショック。同時にもっとショックだったのは、「あれ?今って江戸時代とかわらないかも?」という現実。江戸時代が終わって150年が経とうとしているのに、この400年、実際の政治や社会の構造は何も変化してないのでは?と愕然と気づかされる映画でした。『一命』。思わず「カムイ」を読みたくなりました。

なんて、これから公開される映画のことに話してる場合ではないのです!
本日から30日までの10日間(26日月曜日はフィルムセンター休館ですのでご注意ください)展開します第33回PFF、ぜひお越しください。


2011/09/19 10:06:16

明日開幕!第33回PFFぴあフィルムフェスティバル

 「節電解除」で会場運営に心配がひとつ減ってほっとし、最終審査員の瀬々監督、塚本監督、そして『恋に至る病』に出演いただいている染谷さんのモントリオール&ベネチアでの受賞を喜び、ユーロスペースや山形や東京など大小さまざまな秋の映画祭の情報の到来にときめいているうちに、あっという間に初日が・・・
ここでお知らせです。
フィルムセンターで開催する映画祭では異例の「全席指定制」のPFF。前売り券発売は、上映2日前までチケットぴあにて可能です!つまり、明後日、21日の『サタンタンゴ』はまだ前売り券購入可能です。今回は、主催者側(私たちです)には残念ながら、まだ表彰式しか完売してません・・・是非前売り券をお求めになり、ゆったり気分で会場へお越しください。
というのも、フィルムセンターには厳しいルールがあります。映画を最初から最後まで十全に満喫していただくために、上映開始と同時に、当日券の販売は終了。つまり、遅れて会場に到着すると、当日券は購入できないのです。が~ん!
そんなストレスから解放されるためにも、前売り券の購入をお薦めするPFFです。
*そして、前売り券で完売となりますと、当日券の発売はありません。

明日はPFFでは珍しい、ピアノ演奏つき上映です。初日20日と翌日21日は、「BLACK &WHITEの誘惑」企画。白黒映画を満喫です(余談ですが、英語と日本語では色の並びが逆になるのが面白い)。実は3日目、22日の『七人の侍』は、この「BLACK &WHITEの誘惑」企画に半分重なり、塚本監督のトークが、もうひとつの企画「映画のレッスン」に重なるという、翌日からの「映画のレッスン」へのブリッジのようなダブル企画でもあります。とっくにお気づきだったでしょうか?更に、『七人の侍』は、昔も今も、世界で最も有名な日本映画。世界を視野に入れる活動が必須となるこれからの日本の映画人にとって未体験では済まされない作品として、スクリーンでこの作品を観るチャンスの少ない新世代へのブリッジとしての上映でもあります。
そして、白黒と塚本監督というと、思い出すのが、数々の塚本作品とあわせて、『ウルトラQ』。60年代初期テレビシリーズの傑作です。勿論、白黒。塚本監督の『ウルトラQ』愛は有名ですが、なんと『ウルトラQ』着色版が発売になりました!うわ~観たいような怖いような・・・実は『ウルトラQ』偏愛の私の心は揺れる・・・と同時に、映像着色の技術が、放射能汚染をひとめでわかる着色、につながる部分はないのか考えてしまいます。
色、あるいは臭いを着けることができれば、現在私たちの生活を脅かす"みえないもの"のひとつが確実にわかるようになれば、改善そして改革への状況は大きく変わると思えてなりません。

ともあれ明日から30日までのPFFで、映画と人と新しい出会いと新しい発見が訪れることを願って、ただいま会場準備真っ只中です。

2011/09/06 22:20:47

長谷川和彦監督に2プログラム登場いただきます

第33回PFF招待作品部門「映画のレッスン」に、長谷川和彦監督が2プログラムに渡り参加くださいます。9月23日金曜祝日、午後2時30分からの回と夕方5時30分からの回です。
まず、最初の聞き手は、岩井俊二監督。長谷川監督の脚本作品『青春の蹉跌』上映後のトークです。
岩井監督にとって、『青春の蹉跌』は青春映画の金字塔、オールタイムベストの一作だそうで、長谷川監督に当時のことを含め、映画製作や世相、そして、映画監督作品について様々にお話を聞いてみたいということです。
そして、長谷川監督は、岩井監督の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を93年の日本映画監督協会新人賞に強く推したときから、ずっと注目なさっていたそうです。
そんなお二人の初めての映画談義。きっと映画のみならず、広く深く拡がっていくのではないか・・・と予想します。
二番目の聞き手は、河瀬直美監督。長谷川監督の『太陽を盗んだ男』上映後のトークです。
河瀬監督の『沙羅双樹』は、長谷川監督旧知の山崎裕カメラマンによる撮影。それを観た時に「かつて草月ホールで観た自主映画を現在にみているようだ・・・」と驚かされたという長谷川監督。一方、河瀬監督にとって、長谷川監督は、伝説の人。今、一番興味のあるフィクションにおける俳優の演出について聞いてみたいことが多いそうです。

岩井監督、そして、河瀬監督。どちらも強烈な個性と美学を持ち、パイオニアとして道を切り拓くおふたりと長谷川和彦監督がどんな時間を展開するか、企画したこちらもスリリングで、日に日に期待が膨らんでいます。
また、『青春の蹉跌』と『太陽を盗んだ男』を連続でスクリーンで観るチャンスも、かなり稀少。多くの人に参加いただきたいと願っています。
あ、最後に、長谷川監督には、1981,1982,1984,1985,1986年の5回、PFFアワードの審査員を務めていただきました。当時は審査員がマイベスト1を選ぶシステム。当時長谷川監督が推薦した作品も後日ご紹介いたします。


2011/09/03 17:49:39

『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』一週間に3回上映!

あらら。上映を決定した時には全く予定のなかった『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』が、同じ週に3回都内で上映ということに・・・
まず、9月19日敬老の日に、池袋・新文芸坐での「追悼・原田芳雄」にて。次に、9月23日、渋谷・ユーロスペースにて「イメージ福島」特集の1作品として。そして、9月24日、京橋・フィルムセンター地階小ホールにて「カルトブランシュ」で「男と女」というテーマのもとに。全く違うテーマで3か所で上映される、恐るべし『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』!です。

9月24日は、PFFの企画です。昨年から参加している学生のための映画イベント「カルトブランシュ」。映画の上映+選者による対談で、映画を更に楽しむ時間を提供する企画。今回は、第33回PFF開催期間を含む、3回の土曜日の、午後3時あるいは3時半から開催です。
●9/17 15:30~ 『さらば愛しき大地』(柳町光男監督)富田克也監督と城繁幸氏がセレクトして対談。テーマは「ロード"サイド"ムービー」
●9/24 15:00~ 『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(森崎東監督)河瀬直美監督がセレクト。木下雄介監督が聞き手。テーマは「男と女」
●10/1 15:30~ 『スワロウテイル』(岩井俊二監督)VERBALがセレクト、窪田崇監督が聞き手。テーマは「インターナショナライズされ続ける日本の未来を綴る、プロティック・ムービー」
河瀬監督は、この、カルトブランシュと、PFFの招待企画「映画のレッスン」での、「太陽を盗んだ男を観て、長谷川和彦に聞く!」回にも登場くださいます。奈良在住の河瀬監督。東京滞在の短い日々にハードワークさせているPFFです・・・

『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』は、名古屋のキノシタ映画製作。DVD発売の予定はありません。旅の踊り子(倍賞美津子・本作で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞)と、原発ジプシー(原田芳雄)を中心とした濃厚な群像劇。主な舞台は、もんじゅくんの福井です。
『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』をみたいと常々思っておられた方、是非24日のカルトブランシュへお越しください。と宣伝してみました。
(6回も作品タイトル書いたのも、初めてかもです・・・)

話はかわりまして、昨日タル・ベーラの名前について書き漏れていた追記です。
英語での表記は「BELA TARR」それで、翻訳されると「ベラ・タール」となるのでした。


2011/09/02 15:09:33

タル・ベーラという名前

第33回PFFで、『サタンタンゴ』7時間半の上映が決定しました。
9月21日(水)正午から、間に2回の休憩を入れ、午後8時終了予定で組みました。
フィルム上映で、日本語字幕はビデオ投影です。
そして、上映可能なプリントを世界中に尋ねて、遂に見つけたのはドイツ語字幕つきプリント。
ですので、ドイツ語字幕もついています。ドイツ人のご友人お知り合いにも、是非お薦めください!

PFFでタル・ベーラ作品を紹介したのは、1984年。『秋の暦』です。日本で最初のタル・ベーラ紹介でした。そのとき私はPFFに居ませんが、話を聞くと、ハンガリー大使館の全面的な協力のもと、プリントの手配や、カタログの製作など、進めたそうです。
タル・ベーラという名前も、大使館に相談して、日本語読みを決定したということで、今でも時々話題になる「どう読むのが正しいのか?」について、PFFでは「タル・ベーラ」を採用です。

ハンガリーは、日本と同じく、姓が先で名前が後。「タル・ベーラ」は、この習慣を踏襲して、苗字のタル、名前のベーラ、という順番です。「タール・ベラ」という音のほうが近いという説もあるそうですが、ご本人が来日したときに、「タル・ベーラさん」と紹介されることに異議は唱えなかったということです。しかし欧米では、名前が先で苗字が後という習慣の国が多く、英語からの翻訳では、「ベラ・タール」と記載されること多いですね。

今年は9月のPFFの『サタンタンゴ』(日本でDVD発売の予定はないようですから、貴重なチャンスになりますよ!)、12月の東京フィルメックスでの新作『ニーチェの馬(原題直訳は『トリノの馬』)』お披露目と監督の来日、と、タル・ベーラな年末になりそうです。
自身の最後の監督作と語っている『ニーチェの馬』の劇場公開は来年。盛り上げていければと思います。


プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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