本年「PFFアワード2013」には、511作品の応募をいただきました。4か月の審査期間を経て厳選された16作品から、あなたのための1作品に遭遇してください。21世紀の自主映画、驚くほどのエンターテインメントです。
「PFFアワード」についての詳細は、「PFFアワードについて」をご覧ください。
PFFアワード2013 準グランプリ受賞作品
狭小の世界に閉じ込められた少年少女は、手を伸ばして空を見る
[2013年/87分/カラー]
監督・脚本・撮影・編集:猪狩裕子/録音:太田達成、市村康典
出演:デイヴ・スカン、岩崎真夕、ANA、井垣泰助、上島利文、デイヴ・ヘメン、デイヴ・ラタ
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不法滞在、ネグレクト、折檻、エアガン、アル中、紙飛行機、団地。戦場は、日本の私達のすぐ側にもある。そこで生き残ろうとする少年と少女の束の間の交感を、深い眼差しと透明な優しさで描く。
1984年生まれ。東京都出身。ENBUゼミナール監督コース卒業。
関東の団地は3階建てや4階建てが主流で、イメージしている高層団地は見つからず、インターネットで探しまくった結果、大阪に行き着きました。1部屋を2週間だけ借りての撮影。スタッフは東京から連れて行きましたが、俳優は大阪で探しました。社会的犠牲者の子供を描きたかったのでは決してありません。2人が住む無数の問題を抱えた人の集まる団地の中で、互いに生きている存在を確かめ合い、反射しあえる2人を描きたかった。
【繰り返し観ている作品】『永遠と一日』(98年)/【最近観て面白かった作品】『嘆きのピエタ』(12年)
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