コンペティション部門
PFFアワード2008
一京
一京
2007年/35分 監督:多久間知宏(27歳・北海道出身)
自己チュー男ハチスガは、昔の女の葬儀に向かうべく若いカップルの車をヒッチハイクするが……。口から出まかせばかり繰り出すハチスガに人間の滑稽さが凝縮。この愛すべき男の成長(?)をスリリングに描くコメディ。
東京7月19日(土)13:45 / 22日(火)16:30
名古屋10月5日(日)11:00
福岡11月1日(土)16:30
仙台11月23日(日)13:00
神戸11月29日(土)16:15
京都12月14日(日)19:00
かざあな
かざあな
2007年/94分 監督:内田伸輝(34歳・埼玉県出身) R-18指定作品
他愛無い若者の日常、なのにヌーベルバーグの恋愛映画みたい? 肉体と言葉と重苦しい感情や記憶を持て余す男女が、役者の身体を通して生活し呼吸する。移ろう人心の交差、時間、光、風、声、皮膚感覚の映像が機微を映す。
東京7月19日(土)13:45 / 22日(火)16:30
名古屋10月5日(日)11:00
福岡11月1日(土)16:30
仙台11月23日(日)13:00
神戸11月29日(土)16:15
京都12月14日(日)19:00
ケイコワ
ケイコワ
2007年/9分 監督:三宅佑治(23歳・福岡県出身)
ケイコは親の期待を一身に背負ったエリート小学生。良い成績をとるケイコは母親の自慢のタネだ。だがそんな母親をケイコもまた自慢する……。お互いが利用しあう親子関係を風刺した、キモかわいい切り絵アニメーション。
東京7月20日(日)11:00 / 23日(水)14:00
名古屋10月4日(土)13:30
福岡11月2日(日)14:00
仙台11月22日(土)13:15
神戸11月29日(土)19:00
京都12月16日(火)19:00
ゲンツウ
ゲンツウ
2007年/36分 監督:岩永 洋(21歳・東京都出身)
日々の暮らしの中に亡き夫の存在を確かに感じる老婆。手足を失ってもその存在と痛みを感じる現象に似て、夫の存在感が彼女を支え、また、耐えがたい喪失の痛みをも引き出すことを静かに綴る感動作。
東京7月19日(土)11:00 / 23日(水)16:45
名古屋10月5日(日)13:30
福岡11月3日(月・祝)11:00
仙台11月22日(土)15:45
神戸11月29日(土)13:30
京都12月19日(金)19:00
GHOST OF YESTERDAY
GHOST OF YESTERDAY
2006年/130分 監督:松野 泉(25歳・京都府出身)
記憶に欠落がある母のために高校生の娘はある企みを思いつくが、19歳の兄はその企みに乗れず、煩悶する。家族ごっこの筋立ての中に、善人たちの小さな嘘、大きな嘘、爆発しそうなココロを丁寧に描写した労作。
東京7月20日(日)16:45 / 24日(木)12:45
名古屋10月5日(日)16:00
福岡11月2日(日)16:45
仙台11月24日(月・祝)15:30
神戸11月30日(日)11:00
京都12月14日(日)16:00
死ぬほど好きだよ、おねえちゃん
死ぬほど好きだよ、おねえちゃん
2007年/49分 監督:尾ア香仁(24歳・愛知県出身)
姉への異常な執着をもつ主人公を通して見えるのは、日本社会の縮図とも言える病んだ家族。現代人特有の“見捨てられる不安”をダルデンヌ兄弟のようなドキュメンタリータッチで描く本作は、唾を飲むのを忘れるほどスリリング!
東京7月20日(日)13:45 / 23日(水)11:00
名古屋10月4日(土)15:45
福岡11月1日(土)13:45
仙台11月23日(日)15:45
神戸11月30日(日)17:00
京都12月13日(土)16:00
症例X
症例X
2007年/67分 監督:吉田光希(27歳・東京都出身)
痴呆の症状が進行しつつある母親を、たったひとりで在宅介護している息子。日々の家事をこなしながら、ただ黙々と母の世話をする青年の姿は、声高に吐露する以上に雄弁にその状況を語り、見る者の胸を深くえぐる。
東京7月20日(日)11:00 / 23日(水) 14:00
名古屋10月4日(土)13:30
福岡11月2日(日)14:00
仙台11月22日(土)13:15
神戸11月29日(土)19:00
京都12月16日(火)19:00
Scherzo/スケルツォ
Scherzo/スケルツォ
2007年/75分 監督:平波 亘(28歳・長野県出身) PG-12指定作品
明らかに付け鬚の男。金髪のヅラを被って英語を喋ってる女。全てが嘘臭いのにリアルに感じる日常。観客を最後まで突き放した語り口が斬新でハイセンス。不気味でシリアスなのに笑える摩訶不思議な新感覚コメディ。
東京7月19日(土)16:30 / 22日(火)13:45
名古屋10月4日(土)11:00
福岡11月2日(日)11:00
仙台11月24日(月・祝)12:30
神戸11月29日(土)11:00
京都12月17日(水)19:00
蝉顔
蝉顔
2007年/56分 監督:野田賢一(25歳・茨城県出身)、角田裕秋(23歳・東京都出身)
心のチアガールを支えに漫画家を夢見るへなちょこ青年が、突如親の庇護を解かれホームレスに。最大の敵は自己の中! キュートな不細工キャラが妄想力で世の闇に巣食うモンスターと対峙、夢を持てない甘え世代を救う?
東京7月19日(土)19:15 / 22日(火)11:00
名古屋10月4日(土)18:30
福岡11月1日(土)11:00
仙台11月23日(日)18:30
神戸11月30日(日)14:00
京都12月18日(木)19:00
つつましき生活
つつましき生活
2007年/43分 監督:森岡 龍(19歳・東京都出身)
男2人の、笑えるほど濃密な共同生活を描いたこの作品は、“永遠なんかない”ことを知っている。だからこそ、この鬱陶しいほどに戯れる2人の時間は、せつなく愛しい。これは、おかしくも美しい愛の映画なのだ。
東京7月20日(日)11:00 / 23日(水)14:00
名古屋10月4日(土)13:30
福岡11月2日(日)14:00
仙台11月22日(土)13:15
神戸11月29日(土)19:00
京都12月16日(火)19:00
天狗の葉
天狗の葉
2007年/71分 監督:斉藤貴志(24歳・大阪府出身)
少年と少女には秘密の隠れ家があった。一緒に過ごす時間が何よりも大切だったはずなのに、彼らは緩やかにすれ違っていく。幼いふたりの孤独が一瞬交差する“壊れやすい時”を、繊細な手つきで画面に留めうる稀有な存在の登場。
東京7月19日(土)19:15 / 22日(火)11:00
名古屋10月4日(土)18:30
福岡11月1日(土)11:00
仙台11月23日(日)18:30
神戸11月30日(日)14:00
京都12月18日(木)19:00
トラとホットケーキ
トラとホットケーキ
2007年/55分 監督:堀本太地(22歳・静岡県出身)
食わせ者Kと人見知りNの同居先に自己中Tが参入。3人はボードゲームの駒のように日常空間を広げ、想定外の旅を展開し始める。観察眼と生活感、因子と確率に遊び、緻密にデザインされた夢心地のおとぼけロードムービー。
東京7月19日(土)16:30 / 22日(火)13:45
名古屋10月4日(土)11:00
福岡11月2日(日)11:00
仙台11月24日(月・祝)12:30
神戸11月29日(土)11:00
京都12月17日(水)19:00
舞いあがる塩
舞いあがる塩
2007年/18分 監督:水本博之(25歳・東京都出身)
砂塵が吹きすさび、空さえ褐色の世界。ドローイングやパペットをまじえ、精緻に作り込まれながらもざらついた肌理を見せる映像と、荒れる風音にまぎれて聞こえる低い声に誘われながら、ただひたすら西へ向かう旅。
東京7月20日(日)16:45 / 24日(木)12:45
名古屋10月5日(日)16:00
福岡11月2日(日)16:45
仙台11月24日(月・祝)15:30
神戸11月30日(日)11:00
京都12月14日(日)16:00
マイム マイム
マイム マイム
2007年/87分 監督:岨手由貴子(24歳・長野県出身)
恋人とも家族や友達ともしっくりいかないマコト(♀)は、再会した幼馴染みの男の子とキャンプに行くが……。「ただアタシたち、暇なんだよ」と呟くマコトの、自分を持て余す心に深く軽やかに寄り添う距離感が絶妙。
東京7月20日(日)13:45 / 23日(水)11:00
名古屋10月4日(土)15:45
福岡11月1日(土)13:45
仙台11月23日(日)15:45
神戸11月30日(日)17:00
京都12月13日(土)16:00
無防備
無防備
2007年/88分 監督:市井昌秀(31歳・富山県出身)
郊外にぽつんとあるプラスティック工場。ベテランの律子は新人の妊婦・千夏の指導にあたるが、辛い体験と現在の不幸をつきつけられるようで動揺し、悩む。大胆な演出と緻密な映像で女の心のざわめきを見事に活写する。
東京7月19日(土)11:00 / 23日(水)16:45
名古屋10月5日(日)13:30
福岡11月3日(月・祝)11:00
仙台11月22日(土)15:45
神戸11月29日(土)13:30
京都12月19日(金)19:00
※監督の年齢は応募時のものです
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招待作品部門
ダグラス・サーク特集“かなしみのハッピーエンディング”
ダグラス・サーク
ダグラス・サーク
1897年ドイツ生まれ。舞台監督や脚本家を経て1930年代にウーファー撮影所の名監督として活躍するが、ナチを逃れてヨーロッパを抜けアメリカに渡る。さまざまな苦労の後、ハリウッドで映画監督としての名声を確立した50年代末、「悲しみは空の彼方に」の不倒の記録と言われた大ヒットを最後に忽然とヨーロッパに戻り、以後2度と長編映画をつくることはなかった伝説の映画監督。1987年没。視力を失った晩年の語りをダニエル・シュミット監督が「人生の幻影」('84)に記録した。

公開時のゴダールによる「愛する時と死する時」激賞は有名だが、その後60年代にフランスそしてイギリスで再評価が始まり、数々のロングインタビューが行われる。70年代には、ファスビンダーの熱狂で注目は更に高まる。近年はトッド・ヘインズ、フランソワ・オゾンはじめ、新世代監督がこぞってオマージュを捧げる存在となる。パリシネマテークでは2005年に2度目の回顧展が開催された。

日本では50年代のリアルタイムでの劇場公開以降、一部作品のビデオ&DVD発売と、シネクラブでの上映などで語り継がれてきたが、昨年、膨大な資料とともに7作品がDVDボックスとして発売され、インタビュー本「サーク・オン・サーク」の翻訳出版も実現したことで、更に注目が高まっている。

※すべて日本語字幕つき上映
※古いプリントで上映の作品があります。お見苦しい部分やお聞き苦しい部分がある場合があります。あらかじめご了承ください。
※上映後ただちにプリントを本国へ返送する必要があるため、東京会場のみでの企画です。
協力:(財)川喜多記念映画文化財団、キングレコード、東京国立近代美術館フィルムセンター、東京ドイツ文化センター

第九交響楽
第九交響楽
Schlussakkord
1936年/98分/モノクロ/東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 出演:ヴィリー・ビルゲル、リル・ダゴファー、マリーア・フォン・タスナディ
当初、メロドラマとは音楽+ドラマのことを指していた。本作はサーク初のフル・メロドラマで大ヒット作。それまでの演劇的・文学的作品との決別であると同時に、映画ならではの表現を目指す映画監督ダグラス・サークの誕生を意味する作品となった。
東京7月27日(日)10:00 / 29日(火)17:45 / 31日(木)13:00
名古屋10月3日(金)13:00
福岡11月3日(月・祝)14:00
仙台11月22日(土)11:00
神戸11月28日(金)12:00
思ひ出の曲
思ひ出の曲
Das Hofkonzert
1936年/85分/モノクロ/東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 出演:マルタ・エッゲルト、ヨハネス・ヘースタース、オットー・トレスラー
「第九交響楽」とは反対の、軽いタッチのオペレッタ・コメディ。もちろんその軽さが型破りであることは言うまでもない。そんなサークの並外れたセンスを支えたカメラマンは、F・ヴァイマイアー。以降、ドイツ時代の全作品を、彼が受け持つことになる。
東京7月24日(木)16:00 / 27日(日)12:15 / 31日(木)15:15
名古屋10月3日(金)15:30
福岡11月3日(月・祝)16:30
仙台11月23日(日)11:00
神戸11月28日(金)14:00
南の誘惑
南の誘惑
La Habanera
1937年/98分/モノクロ 出演:ツァラ・レアンダー、フェルディナント・マリアン、カール・マルテル
ドイツ時代の最後の作品で、内戦時代のスペインのテネリフェ島でロケされた。「まったく新しいものだった」とサークが語る音楽とドラマのミックスに、当時も多くの人が目を奪われた。その皮肉なハッピーエンドは、アメリカ時代へと引き継がれていく。
東京7月28日(月)13:00 / 28日(月)17:15
アパッチの怒り
アパッチの怒り
Taza, Son of Cochise
1953年/79分/カラー 出演:ロック・ハドソン、バーバラ・ラッシュ、グレッグ・パーマー
後に「風と共に散る」「翼に賭ける命」を手掛ける脚本家、G・ザッカーマンとの初顔合わせ。R・ハドソンが扮するのは、白人と「インディアン」との狭間にいる男というサークならではの役柄。サーク初の西部劇であり、当初は3Dで公開された異色作。
東京7月28日(月)11:00 / 28日(月)15:15 / 28日(月)19:30
心のともしび
© MCMLIV BY UNIVERSAL PICTURES COMPANY, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
心のともしび
Magnificent Obsession
1953年/108分/カラー 出演:ジェーン・ワイマン、ロック・ハドソン、アグネス・ムーアヘッド
本作の大ヒットによってメロドラマ作家としてのサークの名声は確立する。夫の命を絶つ原因を作った青年(R・ハドソン)と未亡人(J・ワイマン)の物語。ふたりのコンビは、その絶望的な愛とともに、「天が許し給うすべて」へと引き継がれることになる。
東京7月27日(日)16:15 / 29日(火)11:00 / 30日(水)18:15
天が許し給うすべて
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天が許し給うすべて
All That Heaven Allows
1955年/89分/カラー 出演:ジェーン・ワイマン、ロック・ハドソン、アグネス・ムーアヘッド
タイトルは、天が許してくれるのはこれくらいのことでしかない、という意味。その皮肉とともにアメリカ社会への批判をこめた本作も未亡人と青年とのメロドラマで、サークの代表作の1本。2003年に日本公開の『エデンより彼方に』は、本作を下敷きにしている。
東京7月21日(月・祝)16:00 / 29日(火)13:30 / 8月1日(金)12:30
いつも明日がある
いつも明日がある
There's Always Tomorrow
1955年/84分/モノクロ 出演:バーバラ・スタンウィック、フレッド・マクマレイ、ジョーン・ベネット
サーク曰く「アイロニックなタイトル」。社会的には成功したものの大人になりきれない主人公が、かつて思いを寄せた女性と再会。過去に捕らわれた彼の現在が、更なる過去の到来によって激しく揺れ動く。その残酷さと絶望が、モノクロ画面を輝かせる。
東京7月27日(日)14:15 / 29日(火)15:45 / 8月1日(金)17:00
風と共に散る
風と共に散る
Written on the Wind
1956年/100分/カラー 出演:ロック・ハドソン、ローレン・バコール、ロバート・スタック
テキサス石油成金一家の、崩壊の物語。アメリカの健全さの象徴でもあるR・ハドソンと、一家の子供たちの引き裂かれた心情とが対比されながら、アメリカ近代社会の失敗が露骨に描かれる。冒頭の黄色いスポーツカーの暴走には、誰もが目を奪われるはず。
東京7月21日(月・祝)11:00 / 29日(火)20:00 / 8月1日(金)14:45
翼に賭ける命
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翼に賭ける命
The Tarnished Angels
1957年/91分/モノクロ 出演:ロック・ハドソン、ロバート・スタック、ドロシー・マローン
文豪フォークナーの小説を原作に持つ本作は、「風と共に散る」とつながるキャスティングとテーマを持つ。かつてあったものの失敗と崩壊。その最後のきらめきと過酷さに、ゴダールも絶賛の文章を寄せた。サーク作品へのR・ハドソンの最後の出演作。
東京7月21日(月・祝)13:30 / 30日(水)11:00 / 31日(木)17:15
愛する時と死する時
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愛する時と死する時
A Time to Love and a Time to Die
1958年/133分/カラー 出演:ジョン・ギャヴィン、リロ(=リーゼロッテ)・プルファー、エーリヒ・マリア・レマルク
第2次世界大戦末期のベルリンを舞台に描かれる、ドイツ軍兵士と幼なじみとの恋。ベルリン・ロケされた本作は、サークのアメリカへの亡命以前に生き別れた息子(戦死)の思い出とも重なる。ドイツ軍の視点から描かれた、異色のハリウッド映画である。
東京7月23日(水)19:30 / 27日(日)18:30 / 30日(水)15:30
悲しみは空の彼方に
© MCMLIX BY UNIVERSAL PICTURES COMPANY, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
悲しみは空の彼方に
Imitation of Life
1958年/125分/カラー 出演:ラナ・ターナー、ジョン・ギャヴィン、サンドラ・ディー、スーザン・コーナー、ファニタ・ムーア
白人と黒人の二組の母子が、人生の幻影と現実の中で戸惑い、傷つき、愛を確かめ、そして人生の残酷さを知る。傾きかけたユニバーサル映画を救う大ヒット作となったのだが、サークは本作を最後にヨーロッパに帰還。結果的にサーク最後の長編となった。
東京7月21日(月・祝)18:30 / 30日(水)13:00 / 8月1日(金)19:00
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招待作品部門
巨匠ミロス・フォアマンの世界
ミロス・フォアマン
ミロス・フォアマン
1932年チェコ生まれ。戦争孤児のための孤児院で育つ。子供のころから芸術的な才能に恵まれ、プラハのチェコ国立芸術アカデミー映画学部に進学。卒業後助監督やドキュメンタリー監督を経て、1963年初長編映画「黒いピーター」を製作。その後、今回PFFで上映する「ブロンドの恋」「消防士の舞踏会」を含む作品を次々と発表し、一躍世界中の注目を集め、米国アカデミー賞にも外国語映画としてノミネートされることが続く。

1967年、政府による「消防士の舞踏会」公開妨害とソビエトのチェコ侵攻をきっかけに海外での制作チャンスを積極的に探し、ハリウッドで制作した「パパ/ずれてるぅ」(1971)がカンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞。アメリカに移住する。その後、「カッコーの巣の上で」(1975)続き、「アマデウス」(1984)でもアカデミー賞監督賞を受賞。他にも「ヘアー」「ラリー・フリント」「マン・オン・ザ・ムーン」など話題作を次々と発表している。

現在、アメリカでは、正月のMOMA(ニューヨーク近代美術館)を皮切りに、全米巡回の回顧展が行われている。

※全て35ミリプリントで上映。日本語字幕つき。
※古いプリントで上映の作品があります。お見苦しい部分やお聞き苦しい部分がある場合があります。あらかじめご了承ください。
協力:チェコセンター

黒いピーター
黒いピーター
BLACK PETER
1964年/85分/モノクロ/日本未公開
1947年を舞台にした原作小説を、1960年代に置き換え映画化。主人公ピーターは、セルフ・サービスの食料品店で万引き監視人の職を得る。父と店主は、彼にに責任ある人間になって欲しいと願うが、それは密告者になること。ピーターは抵抗する……。
前例のない斬新なカメラワーク、素人の出演者たちのみずみずしい演技など、チェコ映画界にニューウェイブを巻き起こした革命的デビュー作。
東京7月26日(土)16:00 / 31日(木)19:30
ブロンドの恋
ブロンドの恋
LOVES OF A BLONDE
1965年/84分/モノクロ
田舎町の靴工場。町は工場で働く若い女の子ばかり。工場長は娘たちのために軍隊の駐留を誘致する。そのパーティーで出会ったピアノ弾きの青年を追って、ブロンド娘はプラハに行くが……。
チェコのブリジット・バルドー?恋を待ち望む女の子たちの仕草や、ファッション、そして、チャンスを狙う男たちのとぼけた顔も楽しめる。チェコ映画のタブーを破って、初めて裸体を見せたのも話題。
東京7月26日(土)12:00
消防士の舞踏会
消防士の舞踏会
THE FIREMEN'S BALL
1967年/71分/カラー (DVD発売タイトル「火事だよ!カワイ子ちゃん」)
アメリカ移住のきっかけとなった風刺喜劇。消防士たちが先輩慰労のためのパーティーを企画する。美人コンテストや商品満載の福引など、どんどん混乱の高まる会場。遂には火事が起きてあたふたと現場に駆けつけるも家は全焼。焼け出された老人の行く先は?最近見かけない“いい顔”した消防士や老人たち満載の暗喩に満ちた力作だが、政府の逆鱗に触れお蔵入りに。
東京7月26日(土)14:00
パパ/ずれてるゥ!
パパ/ずれてるゥ!
TAKING OFF
1971年/93分/カラー
アメリカで撮影されたが、フォアマン自身は「自分の最後のチェコ作品」と呼ぶ。ニューヨーク郊外に暮らす10代の娘ジーニーと、親の溝をユーモラスに描きながら、ヒッピー文化に迎合しようと無理をする中年世代を冷ややかにみつめる。グリニッチ・ビレッジ、セントラル・パーク、イースト・ビレッジなどにたむろする若者に取材し3人がかりで書き上げた脚本を演じるのは、多くが素人で構成された出演陣。若き日のカーリー・サイモンやキャシー・ベイツの歌唱も目撃できる、驚くべき皮肉と批判の込められた快作。主演は脚本家のバック・ヘンリー(「卒業」など)なのも話題に。若き日のカーリー・サイモンやキャシー・ベイツの歌唱力も目撃できる。
東京7月26日(土)18:30 / 30日(水)20:30
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招待作品部門
マクセル特別協賛企画 松岡錠司監督映画講座「三月」から
maxellマクセルは貴重な映像作品のDVDアーカイブをサポートしています。
三月
三月
1980年/45分
監督:松岡錠司 脚本:塚本勝利/松岡錠司 撮影:小沢敏彦
出演:西村むつみ/伊藤健志/桜井美貴子/松岡錠司
大学進学で東京に行くことを目指す先輩と付き合っている、女子高校生。恋する乙女の生き生きした表情を活写すると同時に、別れの季節でもある三月を見事に表現している。

※東京会場以降での開催では、東京会場で行った松岡監督による映画講座のビデオ上映もあり。

東京7月22日(火)19:30
名古屋10月2日(木)19:30
仙台11月24日(月・祝)11:00
神戸11月28日(金)16:00
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招待作品部門
若手映画作家育成プロジェクト作品

※2作品とも英語字幕付き上映。

直下型の女
© 2008 VIPO
直下型の女
2008年/30分
監督:タテナイケンタ 出演:山中 聡、河井青葉、江口のりこ
作家推薦団体:ぴあ株式会社PFF事務局
東北の片田舎の、地震のほとんど起きない町で地震観測所の研究員をしている青年は、アメリカの地震調査局への留学話に飛びつくが……。PFFアワード2007入選作品「幸福なる食卓」で観客賞(北九州)を受賞したタテナイ監督の最新作。
東京7月24日(木)18:00
名古屋10月3日(金)17:30
神戸11月28日(金)17:30
さよなら、ジョージ・アダムスキー
© 2008 VIPO
さよなら、ジョージ・アダムスキー
2008年/27分
監督:児玉和土 出演:柄本 佑、尾上寛之、いせゆみこ、吉岡睦雄、斎藤洋介
作家推薦団体:シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビジョン実行委員会
ぶらぶら日々を過ごす青年・春男は、小学校時代の親友でUFO好きの定幸から、宇宙人を呼びだそうともちかけられるのだが……。「ダム・ガール」でPFFアワード2006に入選し、現在はオリジナルビデオの演出も多数手がける児玉和土監督の最新作。
東京7月24日(木)18:00
名古屋10月3日(金)17:30
神戸11月28日(金)17:30
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招待作品部門
PFFスカラシップ作品
不灯港
© PFFパートナーズ2008
第18回PFFスカラシップ作品
不灯港
2008年/時間未定
監督・脚本:内藤隆嗣 出演:小手伸也、宮本裕子、麿 赤兒、ダイアモンド☆ユカイ
製作:PFFパートナーズ(ぴあ/TBS/TOKYO FM/IMAGICA/エイベックス・エンタテインメント/USEN)
無骨な男の冒険を描いたPFF2006入選作品「MIDNIGHT PIGSKIN WOLF」で企画賞(TBS賞)と観客賞(神戸)を受賞した内藤隆嗣監督。長編デビュー作になる本作では、愚直なまでに愛を求める38歳のさびしい独身漁師を描く。
東京7月24日(木)20:00
名古屋10月3日(金)19:00
福岡11月1日(土)19:15
仙台11月22日(土)18:45
神戸11月28日(金)19:00
京都12月13日(土)19:00
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招待作品部門
仙台・京都 特別プログラム『The ショートフィルムズ』
タガタメ
『タガタメ』 © 2008 朝日放送
2008年/カラー/朝日放送/92分
大阪・朝日放送新社屋完成記念事業の一環として製作された短編オムニバス。「こども」をテーマに5人の気鋭監督が自由な発想でメガホンをとった作品を特別上映。
仙台、京都共に上映後、ゲストトークを予定。
TO THE FUTURE
2008年/15分 監督:井筒和幸 出演:光石 研
5年2組のホームルームで隅田先生がキレはじめた!モンスターペアレンツやモンスターティーチャーが蔓延する教育現場を、ブラックユーモアで笑い飛ばす。
イエスタデイワンスモア
2008年/18分 監督:大森一樹 出演:高岡早紀、佐藤隆太、岸部一徳
10歳の隆太は、父の死後、母と2人で暮らしていた。どうしたら母の力になれるだろう。そう考えた隆太のとった行動は…。江戸時代を舞台にしたファンタジー。
ダイコン 〜 ダイニングテーブルのコンテンポラリー
2008年/21分 監督:崔 洋一 出演:小泉今日子、樹木希林、細野晴臣
亭主を冷たく見ながらワンドショーに感化される母。亭主は浮気、息子は留学、ついに実家に戻ってきた娘。空虚な会話にひそむ、家族の真実を描く。
展望台
2008年/14分 監督:阪本順治 出演:佐藤浩市
夜の通天閣。展望台から飛び降りかけた中年男。その瞬間トイレから出てきた男の子。その背中には、「この子をよろしく」と張り紙が…。偶然であった2人が、大阪の真ん中で心をかよわせる。
タガタメ
2008年/20分 監督:李 相日 出演:藤 竜也、宮藤官九郎、川屋せっちん
余命3か月と知らされた男が、息子と無理心中をはかる。40歳になろうとする息子は知的障害があり、何をするにも人の助けが必要だった―。そこに男の担当と名乗る死神が現れて…。
仙台11月21日(金)18:30
京都12月18日(木)16:00
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招待作品部門
ワークショップ『映画現場の演出:監督とプロデューサーの仕事』

【ゲスト】 李相日監督、深沢義啓プロデューサー
【会場】 せんだいメディアテーク 7階 スタジオa

※ワークショップの参加は無料ですが、参加希望者は、東北芸術工科大学大学院仙台スクール(TEL:022-716-6377)への事前申し込みと『The ショートフィルムズ』(18:30〜)のチケット購入が必要となります。

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招待作品部門
PFFベストセレクション
高校大パニック
高校大パニック
1976年/8ミリ/16分 ※デジタル上映
監督・脚本:石井聰亙
出演:梅津正信、中村ジョー、テアトル博多、福岡高校27回卒業生有志
名門進学高校で突如勃発する数学教師射殺事件――
歪んだ受験体制への痛烈な批判を、全編にみなぎるパワーとスピーディーなアクションで描いた石井聰亙監督衝撃のデビュー作。その手腕が認められ、2年後に日活で自ら長編としてリメイクしている。
京都12月15日(月)16:00
突撃!博多愚連隊
突撃!博多愚連隊
1978年/8ミリ/67分 ※デジタル上映
監督・脚本:石井聰亙
出演:志水正義、清末裕之、中村ジョー、テアトル博多、土方鉄人、泉谷しげる
PFF1978入選作。『高校大パニック』を日活でリメイクした直後に石井監督が再び8ミリに戻って完成させたバイオレンス・アクションドラマ。暴力団抗争、組長襲撃事件を背景に、死に急ぐ6匹のチンピラたちの熱い生き様と悲惨な結末。凄まじい熱気の塊は“パワフル”の一言に尽きる。
京都12月15日(月)16:00
錆びた缶空
錆びた缶空
1979年/8ミリ/59分 ※デジタル上映
監督・脚本:松井良彦 撮影:石井聰亙
出演:佐野和宏、田村三郎、清末裕之、秋田光彦
石井聰亙を中心とする狂映舎で活動していた『追悼のざわめき』や新作『どこに行くの?』で知られる松井良彦監督のデビュー作。3人の同性愛者の三角関係を軸に、その“愛”と“破滅”の果てに残る屈辱と頽廃を過激かつ滑稽に描いた傑作。
京都12月15日(月)19:00
青〜chong〜
青〜chong〜
1999年/16ミリ/54分 ※デジタル上映
監督・脚本:李 相日
出演:眞島秀和、山本隆司、有山尚宏、竹本志帆
PFFアワード2000グランプリ&企画賞&エンターテイメント賞&音楽賞受賞作。
朝鮮高校に通う野球部員の少年を主人公にしたユーモアたっぷりで爽やかな青春グラフィティ。『BORDER LINE』で長編デビューし、大ヒット作『フラガール』を手がけた李相日監督作。映画学校での卒業製作作品ながら、異例の注目を集め、劇場公開も実現した。
京都12月16日(火)16:00
鳥籠
鳥籠
2002年/ビデオ/38分
監督・脚本:木下雄介
出演:安達真人、山田剛之、近藤千鶴、中野恵子
PFFアワード2003準グランプリ&観客賞(東京)受賞作。
第15回PFFスカラシップ作品『水の花』の木下雄介監督作品。「鳥は目を開けた時に初めて目にした動くものを母親だと認識する」。この話をモチーフに、孤児院から脱走して母親を捜す一人の少年の旅を、溢れんばかりの想像力豊かなイメージで描ききった力作。
京都12月16日(火)16:00
はっこう
はっこう
2005年/ビデオ/28分
監督・脚本:熊谷まどか
出演:辻野恵子、二口大学、名古屋哲夫、なごやかなこ
PFFアワード2006グランプリ&観客賞(仙台)受賞作。
一向に言葉を発しない幼児を抱え、いらだちが募る専業主婦の日常。不安が狂気に変わる姿をラテンのリズムで活写する審査員全員一致のグランプリ作品は、盛夏の京都で撮影された。海外でも人気を博した異色作。
京都12月17日(水)16:00
IKKA:一和
IKKA:一和
2002年/35ミリ/75分
監督・脚本:川合 晃
出演:國村 隼、秋野暢子、三浦誠己、西 興一朗
第11回PFFスカラシップ作品。
『他、3本。』でPFFアワード1999審査員特別賞&音楽賞を受賞した川合晃監督の長編デビュー作。大阪のとある一家が従業員、客、さらには警察までをも巻き込んで、はた迷惑な“家族喧嘩”を繰り広げる。愛と涙とボケとツッコミ満載の痛快アクションエンターテインメント。
京都12月17日(水)16:00
ワンピース
ワンピース
2001〜2007年/ビデオ
監督:矢口史靖
固定カメラで無編集、ワンシーン、ワンカットによる超低予算の意欲作。矢口史靖監督が学生時代からの盟友・鈴木卓爾監督と共に、商業映画とは別にひたすら撮り続けている一話完結の短編コメディ集の中からベストエピソードを厳選して特別上映。
京都12月19日(金)16:00
雨女
雨女
1990年/8ミリ/72分 ※デジタル上映
監督・脚本:矢口史靖
出演:槙井美和/駒場香代子/山口昭三郎
PFFアワード1990グランプリ受賞作。
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』と爆発的ヒット作を連発し、新作『ハッピーフライト』も公開待機中の矢口史靖監督のPFFアワードグランプリ受賞作。ドキュメンタリー、B級ホラー、前衛映画など様々な要素を散りばめながら、観客の生理に訴えかける映像が見事。
京都12月19日(金)16:00
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